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プランニングの土台

プランニングとは・・・
今のところは住まいの間取りや基本計画を決定していくことであり、敷地の情報やクライアントの要望や費用のバランスを取りながら、クライアントの要望から読み取った建物への希望を寸法に変えてゆくことだと思っています。
そこでプランニングの中でも大切なのが、①土地の有効活用②プランの魅力③デザインの美しさ、この三点を支えるのが構造への知識だと思います。

①土地の有効活用について
まず、プランニングは土地を見なければ始まりません。最近ではグーグルマップやグーグルアース等の便利なツールも有りますが、土地を見に行くという事は、日の入り方や風の抜けは当然のことながら、近隣の状況や近隣の施設の状況、避難や防災の観点等、現地に行く前に建物の大枠を考えその枠が間違っていないかを現地で確かめなければ、敷地の状況と完成した住まいにズレが生じてしまいます。
敷地を有効活用するという事はプロとして、計画地だけでなくその周辺の環境から敷地全体を計画することであるはずです。

②プランの魅力について
どんな住まいも全く同じ敷地に建つことはありえません。という事は、その住まいだけの魅力というのが敷地から生まれてくるはずです。また、敷地の条件を生かした魅力、クライアントの要望からくる魅力、設計者としての想いを魅力にすること、少なくとも一つずつ取り入れて3つはその住まいらしい魅力がプランには入れられるはずです。敷地もクライアントも設計者も一つとして同じ組み合わせはありえないのです。

③デザインの美しさとは・・・
美しさというと、何か難しいことのように思いませんか?私自身、中学や高校でのいわゆる美術的なセンスというものはごく一般的なものでした。センスや美的感覚とは何か。建築においてセンスがいいねと言われるような人は知識と経験がリンクしている人だと思います。いくら勉強をしたところで実践しなければ形にはなりません。反対に実践ばかりしても同じ経験が積み重なるだけです。常に学び、実践し結果を手元に残し財産にできる人はデザインのセンスという経験値が伸びるのだと思います。

これらがプランニングの土台だと思っています。そして、これらを支えられるだけの基礎がなければしっかりとした土台も作れません。この基礎とは構造のことです。

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