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北原白秋の詩『片戀』について

先日の【みすゞ塾】はお休みが多く、出席者2人💦

時間が余るので、余談小屋で、北原白秋の話をしました。

大正10年、18歳のみすゞは、16歳の弟・正祐に、白秋の『片戀』に曲を付けてと頼みました。

北原白秋『小唄集』より

金子みすゞの伝記を書くにあたり、当時の表記を知りたくて神西清編『北原白秋詩集』を借りたら…

何と、『片戀』の前に置かれている『新生』という詩の註に、聞き捨てならないことが!!!

神西清編『北原白秋詩集』新潮社より

白秋は、明治45年に、人妻・俊子との姦通罪で訴えられています。

ってことは、この註にある【壁に画かれた春画が塗りつぶされた部屋】で俊子との逢瀬を重ねていた…

としか思えない詩なのです『新生』は!

ってことは、みすゞが作曲を頼んだ『片戀』も、俊子との逢瀬を描いているの?

となると、みすゞが作曲を頼んだ意味合いというものが…うーーーーむ。

ということで、『片戀』の初出や、みすゞが、いつ、どの詩集でこの詩を知ったかの調査発動。

ってな話の後、番外編として歌詞の朗読をして遊びました。

関取花の『この海を越えて行け』と『きんぎょの夢』。

みすゞの詩とは全く違う世界の扉へと誘いましたとさ♪


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