マガジンのカバー画像

Tangity流デザイン術

26
運営しているクリエイター

記事一覧

TOKYO CREATIVE COLLECTIONに登壇してきました!

こんにちは! NTTデータのデザイナー集団「Tangity」サービスデザイナーのYokoです。 今回は、9月10日(火)に開催されたTokyoCreativeCollectionに登壇させていただいたので、当日の模様や登壇内容などをお伝えします! TokyoCreativeCollectionの概要について知りたい方は、ぜひ過去の記事も見ていただけたらと思います。 熱気あふれる会場のようす🎉登壇ステージはご覧のとおり、座席は常に満席で、立ち見の方があふれるほどの活気に包まれ

第1回目の顧客イベントを開催しました!

こんにちは、NTTデータのデザイナー集団「Tangity」のYokoです。 2024年7月26日にTangityとmctが主催する、製薬業界のお客様向けのイベントを開催しました。 今回は、そのイベントの様子などをお伝えできればと思います。 1.イベント開催の目的 昨年度、NTTデータはデザインコンサルティングを強化するために、デザインファームのmct社と資本業務提携を結びました。 これに対し、NTTデータとmctが連携することで、どのようなシナジー効果が生まれ、お客様のビジ

How might we?問題への対処法[前編]

みなさん、デザイン思考でイノベーティブなサービスをどんどん作り出していますか?Tangityで研修関連を担当しております大坪五郎と申します。 デザイン思考の研修を数十回担当し、How might we?で立ち止まることが多いことに気がつきました。その根本的な理由は How might we?ではデザイナーの意志が問われている から。とっても優秀な人でも「あなたは何がしたいわけ?」と問うと驚くほどまともな答えが帰ってこない。詳細は前回のnoteをご参照ください。本日書きた

アートな春に感じたこと

こんにちは! 「Tangity」のサービスデザイナー、ともふもです。 春になり、外出機会が増えてきましたね! 私は、お出かけ好きなので、花粉症に負けずどんどん外出しています。 先日、小学生の娘と共に、都内の美術館を梯子してきた時に感じた事を書きます。 子供の視線と大人の視線 美術館では、目線の高さ(140cm前後)に合わせて絵画が飾られていますが、子供と大人で絵の見え方が違うなーという事を実感しました。 同じ絵を見ていた私と娘ですが、背の高さによって視線の角度が発生す

デザインの一貫性と柔軟性を高める8の倍数を活用したグリッドシステム

こんにちは!株式会社NTTデータのデザイナー集団「Tangity」で、サービスデザイナーをやっています石澤です。 今回、金融業界のお客様を対象としたスマートフォンアプリ(以下、アプリ)のUI/UXデザインを担当した事例の中からご参考になるTipsをご紹介します。 普段皆さんもコンシューマー向けのアプリを当たり前のように使われていると思います。そしてほとんどのアプリが画面内で適切なサイズで表示されているはずです。 それは多くのアプリでは「グリッドシステム」と言われるデザイ

ドイツ人カップルに学んだ、ワークショップの在り方と役割について

こんにちは。NTTデータのデザイナー集団「Tangity」で、サービスデザインを担当しているAyakaです。昨年の11月より、Tangity Tokyoに参加しました! 参加直前まで、フィンランドにあるAalto Universityの修士課程Collaborative and Industrial Designに所属し、ありがたいことに沢山の良き仲間・教授に囲まれ、学ぶことの面白さ・大変さを改めて体感させて頂きました。Collaborative and Industria

アイディエーションWSで最近おもったこと

こんにちは。NTTデータのデザイナー集団「Tangity」のYokoです。 今回は、最近実施したアイディエーションWSを通して思ったことをつらつら書きたいと思います。 サービスデザインの案件で、アイディエーションWSをやることはよくありますが、参加メンバからいいアイディアを引き出すことはなかなか難しいなと感じています。 アイディエーションWSを成功させるための要素は色々あると思いますが、パっと思いつくものをあげてみます。 参加するメンバ:アイディエーションテーマに応じて

「デザイン思考」の研修でつまづく点とそれが意味するもの

こんにちは。NTTデータのデザイナー集団「Tangity」で、研修開発・講師をやっている五郎です。 デザイン思考を使った研修をここ数年で数十回は実施してきました。そこから明らかになったことについて書きたいと思います。 議論が止まる場所 研修ではまずユーザの現状を把握し、共感するためペルソナの設定、カスタマージャーニーの作成、インタビューを行います。その上でHow might we?を考え、次に設定されたHow might we?を解決するソリューションを考え可視化する。

BPR×デザインの新たな可能性

こんにちは。NTTデータのデザイナー集団「Tangity」のYujinです。 今回はある案件を通じてBPRにデザインを掛け合わせることで見えてきた新たな可能性についてご紹介したいと思います。 BPRとはBPRとは「ビジネスプロセス・リエンジニアリング(Business Process Re-engineering)」の略称で、企業活動をプロセスとして分析・理解・再構築して利益を最大化する活動を指します。 BPRの考え方は1993年に刊行された「リエンジニアリング革命」によ

画像生成AIツールで変わるデザインワークフロー

こんにちは!株式会社NTTデータのデザイナー集団「Tangity」で、デザイナーをやっています石澤です。 最近「画像生成AI」という言葉やその代表的なソフトウェアを目にしたり、聞いたりすること多くありませんか? 今後、画像生成AIツールの普及によって従来のデザインワークフローのどのような部分が変わるのか、についてお伝えしたいと思います。 1.画像生成AIとは? 画像生成AIとは「テキストで出来上がりのイメージを指示するだけで自動的に画像やイラストが生成されるソフトウェア

❤️のあるForesightデザイン

皆さん。デザイン思考でイノベーティブなサービスをがんがん作り出していますか?株式会社NTTデータのデザイナー集団「Tangity」で、サービスデザイナーをやっているGoroです。 いわゆるデザイン思考は、徹底したユーザ中心主義が一つの特徴です。それはそれで有効な場合も多いのですが、それだけでは足りない点があるのも事実。ヘンリー・フォードの有名な言葉はデザイン思考の限界を考える上で示唆に富んでいます。 もう一つ例を挙げましょう。日本が産んだ数少ない「破壊的イノベーション」で

異業種からサービスデザイナーになって感じた挫折・ギャップ(後編)

こんにちは! 「Tangity」のサービスデザイナー、Mariです。 今回は、前回の記事に引き続き「異業種からサービスデザイナーになって感じた挫折・ギャップ」を紹介します。 2018年まで、私は別の職種で働いていました。 サービスデザイナーとして働き始めた当時、どうやって学べば良いのかわかりませんでした。研修・案件で感じた挫折・ギャップもありました。そこで、今回記事として紹介してみることにしました。 特に以下の方の参考になれば嬉しいです。 1.略歴2018年3月まで、

How Might We問題が示唆するより深淵な問題

皆さん。デザイン思考でイノベーティブなサービスをがんがん作り出していますか?株式会社NTTデータのデザイナー集団「Tangity」で、サービスデザイナーをやっているGoroです。 Tangityではデザイン思考に関する研修を提供しています。数多く研修をやっていて思うのは 「How Might Weを決めるのが一番難しい」 研修受講者が苦労するだけでなく、説明する我々も「どこか腑に落ちない」といった感じを持ちます。 サービスデザイナーを名乗っている者がこの状況をただ「うん。

ビジョンドリブンの最新デザインアプローチ!トランジションデザインを活用した実践プロセス

こんにちは!株式会社NTTデータのデザイナー集団「Tangity」で、デザイナーをやっています石澤です。 最近「未来志向」や「未来洞察」という言葉を目にしたり、聞いたりすることありませんか? 関連する「シナリオプランニング」との関連性や社会変革を見据えた新しいデザインアプローチの文脈からお伝えしたいと思います。 1. トランジションデザイン(Transition Design)とは? デザイン研究を行うカーネギーメロン大学(CMU)で2012年に提唱された理論です。2