今の日本に英雄は必要か

アンドレアが「英雄のいない国は不幸だ!」と叫ぶと、ガリレイは返す。「違うぞ、英雄を必要とする国が不幸なんだ」(ベルトルト・ブレヒト「ガリレイの生涯」第13場)

ペリクレスの陰画のようなアルキビデアスの人生について、アリストファーネスは戯曲『蛙』で語る。「アテネでは、ライオンを育てるべきではなかった。だが、育ってしまったからには、アテネはライオンにやりたいようにやらせるしかない」(塩野七生『ギリシア人の物語Ⅱ:民主制の成熟と崩壊』)

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