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オランダ式誕生日の話

誕生日といえばみんなから「誕生日プレゼント」をもらえるのが楽しみの一つですね。
私も子供の頃、クラスメイトから文房具などのプレゼントをもらってびっくり&大変嬉しかった思い出があります。でもオランダは日本とは真逆でした。


オランダ式誕生日

オランダでは誕生日の人が職場や学校でみんなにプレゼントを配る習慣があります。
ある日子供が「クラスの子がこれをくれた。お誕生日なんだって」とお菓子の詰め合わせを持ってきました。

子供達は大喜び

うちのこ誕生日じゃないぞ?
ん?まてよ?「誕生日の子が」くれた?


「???」な私でしたがこれがオランダ式誕生日なのでした。

(学校に食べ物や授業に関係ないものを持って行くことが許されてる時点で日本との違いを感じてしまいますね)

あげる側ももらう側もみんなhappy!

うちの子達が通う学校では誕生日の子がクラスメイトにお菓子や文房具などのプレゼントを配って回ります。
上の画像のようなチョコやキャンディーの詰め合わせもあれば、鉛筆と消しゴムのセットをもらった日もありました。

これ、子供にとってはとっても楽しいと思いませんか??

例えば20人のクラスなら年に19回も友達からなにかもらえちゃう。自分が子供だったら絶対に「今日誰か誕生日の子いないかな〜」なんて思っていたに違いない。

準備する親御さんは大変だろうけど、嬉しそうにプレゼントを配る子供の笑顔を見たらそんなの吹き飛びそう😊
これまでに見た子はどの子もニコニコ顔で配っていました。

いろんな祝い方がある

また、これとは別に週末や放課後に友達を招いて誕生日会を開く家庭があったり、なんと教室にケーキの差し入れをするお母さんもいたり、クラスメイト全員ではなく仲の良い数名の子だけに配ったりと、その形は様々なようです。

ちなみに学校からは誕生日の2週間前までに連絡をください、と言われています。授業時間中にみんなで歌を歌ったりお祝いをする時間が取られるそうです。

こんなケーキをクラスに持ってくって…すごいな
子供達大歓喜だろうなぁ

日本式とオランダ式どっちがいい?
親目線で考えてみた

日本式の「誕生日の子にプレゼントをあげる」となると、相手の好みやあまり安っぽいものは喜ばれないかも…なんて考えてしまいますよね。
結果親同士で金銭面の配慮やお互いに気を遣ってしまうことはやめよう、なんてことになります。
我が家の子達も友達の誕生日に特別ななにかをあげたこともなければもらったこともありません(お金がかかるもの)。

でもこのオランダ式なら過剰に気を遣うこともなく、友達の誕生日を知ることもできて、祝ってあげることもできて、あげる方ももらう方もハッピーで、めちゃくちゃいい習慣なんじゃないか?と思いました。
我が家の子供達もまだまだ先の誕生日を思い浮かべながら早くも「どんなお菓子をあげよう?」なんて考えています。

街で見つけた日本のお菓子
他国のお菓子ってのも喜ばれるかもしれない

おまけ

オランダ語で「お誕生日おめでとう」は
Gefeliciteerd met je verjaardag
と書きます。
無理矢理カタカナにすると
ヘフェリシテールド メット ユ フェルヤールダハ

長いですね。。。

これの頭にHartelijkハルテルックをつけると心からという意味が加わります。

オランダ語は文字にできない喉を使った発音があるため表現しにくいのですが、日本で通っていたベルギー人先生によるオランダ語レッスンでは「これを全部言えたらとても喜ばれるよ!」と教わりました。

先生、とても難しいです🥹

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