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Van Gogh Museum×ポケモンコラボに行った話

2023年10月1日
日本でも発表されるやいなや話題となっていたオランダは首都Amsterdamにある「Van Gogh Museum」でのポケモンコラボ展に行ってきました。

公式サイトで「限定ピカチュウポケモンカードが配布される」と発表された途端取れなくなったチケット

今回のコラボは23年9月28日〜24年1月7日まで行われるかなりロングなイベント。
まず先にコラボ展示をすることが発表され、その後1週間くらいの間を開けて「会場限定ゴッホ×ピカチュウポケモンカード」が配布されると発表されました。
我が家は最初のコラボ発表時にすでにチケット予約をしていたので問題なく当日を迎えることができましたが、ポケカ配布が発表された瞬間からゴッホミュージアム公式サイトはサーバーダウン、一瞬でしばらく先まで予約でいっぱい。チケットが取れない人が続出したそうです。早くから注目しててほんとよかった〜涙


海外でも大人気の「POKEMON」

このことからも海外でのPOKEMON人気の様子が伺えます。
実際街ではあちこちでポケモンをみかけます。ポケカショップもあるし、玩具屋へ行けばピカチュウのぬいぐるみやポケモンのLEGO、衣類、バッジ、文房具…とあらゆるところで見慣れた黄色のネズミを目にします。学校ではほぼ毎日誰か1人はピカチュウのTシャツを着ています。もちろん日本人以外でね。

今回一緒にゴッホミュージアムへ行ったオランダ人友達も昔ポケモン緑をやったそうな。彼女も「知らない人はいない」と言います。

Nintendoすごい!!

街でポケモンやマリオを見るたびに何故か私が嬉しくなり「へへん」といった気持ちになりますねぇ。日本人ってだけで全く関係ないのに。

転売されるゴッホピカチュウカード

日本では早速「ゴッホピカチュウ メルカリ」で話題になっていました。

そう、転売ヤーです。

私のところにも日本の友達数名から「こんなんやるよ。転売チャンスだよ」とLINEが飛んできました。売る気なんて全くなかったけどちょっと考えちゃうよねー笑

いざ売ろうと思っても日本円で売ってもしゃーないし、こちらで売る術を用意していないので、一応考えてはみたものの…大切に保管することに決めました。

我が家はイベントが開始して3日目に行ったのですが、イベント初日にメルカリを覗いてみるとそれはもう多くのゴッホピカチュウで溢れていた…。
初日にどうやってこんなに手に入れたんだ?オランダからどうやって送るつもり?と疑問は絶えません。売主の商品説明には「10月中旬に帰国してからの発送」なんてのが多くありました。なんと初日は15万で売れているものも。
なおミュージアムの入場料は20ユーロ(=約3200円)です。
カードだけでなくぬいぐるみやトートバッグなどのコラボグッズも高額取引されていました。

いざミュージアムへ!

インフォメーションカウンター周りも賑やかに

さ、いよいよイベントの記録です(^^)
あの物静かで大人な雰囲気のゴッホミュージアムのグッズ売り場がコラボグッズ目当ての人達でごった返している地獄のような動画をTwitterで見ていたので、そこに参戦する覚悟はしていたのですが入り口を入ってすぐのところにあるショップは人もまばら。前回行った時のような商品ばかりで黄色さえ目に入りません。

閑散としたショップ
ショップにはコラボグッズが展示
かわいすぎる!!

店員に訊いてみると「ポケモンコラボグッズは2階の売り場。でももうペンとTシャツしかない」
え?!開始4日目だよ?!Twitterでゲットした人達の画像を見てたけど
あの可愛いゴッホピカチュウぬいぐるみも、トートバッグも、絵も、ポストカードも、なにもないの?!
2階の売り場に行くと…店員の言う通りペンと子供用Tシャツしかありませんでした。
ポケカ以外にもなんでもいいからどうしてもなにかグッズを購入したかったのでペン4本とTシャツ1枚を購入しました。欲しいものいっぱいあったのにな…。
残念すぎた。
訊くところによると、1月7日のイベント終了分までグッズを用意していたのに想定外の人気でわずか3日で全て売り切れたとのこと。
2日目あたりから特に人気のグッズには1人1個までと購入制限を設けるも時すでに遅し…。ぬいぐるみに至っては再生産の予定すらなし。
「美術館でグッズを買う客なんてそうそういないし、これまでもいろんなコラボをしてきたけどこんな混乱は初めて!この3日間超大変だったわ!」とスタッフは言っていた。

にしてもだよ。。

販売予測が甘すぎやしないか?
それぞれ何個ずつ用意していたのか訊きたいくらいだったよ( T_T)

ポケカGETのためのクイズラリー

グッズを確保していざ鑑賞へ。
入り口入ってすぐのインフォメーションカウンターで「ポケモンアドベンチャー」のクイズ用紙と鉛筆をもらいます。

全6ページでポケモンとゴッホについての問題がずらり。オランダ語版と英語版があります。クイズ用紙は「まずこのイーブイの絵を探しましょう」から始まります。

そう。

ポケモンアドベンチャーはコラボ絵画を探すところからクイズラリーが始まるのです。

クイズ用紙

鑑賞フロアに移動すると長蛇の列。その先にコラボ絵画が並んでいました。

画面左奥の黄色いボードに6枚のコラボ絵が!
そこまでの人はほぼ列に並んでる人達

じっくり観る人、記念撮影をする人、楽しみ方は様々です。みんなクイズ用紙を持っていました。そして多くの人が携帯をぽちぽち。「ポケモンは全部で何種類いるでしょう?」の問いは私も調べないとわからなかった。ポケモンは151匹の時代です。

日本人も多かったなぁ。こちらに来てあんなに日本語が聴こえる空間は初めてでした。

目玉のゴッホピカチュウ!

みなさんはモチーフの絵がなにかご存じですか??全てのポケモン絵画には元となったゴッホのオリジナル作品があります。それは後ほどご紹介(^ ^)

さて、ポケモン絵画を観終えていよいよ本格的に考え始めます。
問題の傾向としては、ポケモンコラボの絵だけではなく、常設のゴッホ作品もちゃんと見て回らないと答えられないものが多い。ぐるっと満遍なく回るよう計算されていてとてもよくできていました。しかも結構難しいし時間もかかる。
例えばこのキマワリの絵。

有名な「ひまわり」をモチーフにしている

「この絵の元となった絵の中で咲いているひまわりは何本でしょう?」
なんて問題が。これは嫌でも絵をじっくり観てしまいますね(もちろん嫌なんてことは微塵もない)。
しかもまずはこの絵を館内で探すことからスタート。が、簡単に見つかりますw
「ひまわり」の前には人だかりができていてみんな指を指して数えていました。なんだかほっこり。
老若男女関係なくみんなが真剣な眼差しで数えている様子はとても微笑ましいものでした。普段このひまわりの本数を数えている人なんていないでしょう。

「ひまわり」

そんな仕組みのクイズラリーなので館内のほとんどの人が用紙を持って書き込みながら歩いていました。静かに鑑賞したい人にとっては迷惑だったかもしれませんね。コラボが発表される前から予約をとっていた人はその賑わいっぷりに驚いたかもしれません。

鑑賞終了!めでたくポケカGETだぜ!!

我々もあーでもないこーでもないと言いながらクイズを埋め、一生懸命アルファベットで答えを書く子供達を微笑ましく見守りながらやっと完成!
1時間半くらいは用紙と睨めっこしながら観て回ったかな。
クイズ用紙もとっても可愛かったので記念に持って帰りたかったけど、コラボ期間中特別に設置された出口でクイズ用紙と引き換えにポケカを貰えたので泣く泣く引き換えてきました(1枚くらい余分に貰ってくればよかったかと後悔…)。
家族5人で5枚のゴッホピカチュウカードGETだぜ!!あー可愛い。

今回の戦利品!
ペン3本は子供達にあげた

出口ではひったくり犯も多いと聞いていたけど…

Twitterでは「ゴッホミュージアム出口にてグッズとポケカを狙ったスリが多発!」とか「出口でグッズ買いますよと声をかけてくる人が多い」とか物騒な投稿をよく見ていたのでちょっと警戒しながら外へ。
しかしグッズがほぼ売り切れてたせいもあってか事前に仕入れていた情報とは違った様子。「Sell me the POKEMONcards」と書かれた紙を持ってお金をちらつかせる人達が2組いたくらい。

一瞬(どうせ5枚もあってもしゃーないし3枚くらい売ってこようかな…)と頭をよぎりましたが、同行したオランダ人友達がオランダの転売ヤーが買い占めているというニュースを読んで憤慨していたので怖くてやめました。

最後に…

日本でもオランダでも大変盛り上がっているゴッホ×ポケモンコラボイベント。
コラボ絵画もさることながら常設のゴッホ作品も素晴らしい。。。

子供にはだいぶ退屈な美術館だったようですが、学生の頃に数々の教科書や資料集で見た有名作品が全て揃っていてとても素晴らしい美術館です。
ミュージアムカードを持っていれば無料で入れるのも最高。
イベント中にもう一回くらい行きたいな(^^)

「灰色のフェルト帽の自画像」
「自画像」
「画家としての自画像」
「ひまわり」
「カラスのいる麦畑」
「ファンゴッホの寝室」
左の椅子に座っているゴンベは別の作品「ジャガイモを食べる人々」がモチーフ
「ジャガイモを食べる人々」
これがカビゴンの絵に描かれているゴンベのモチーフ
ロビー
荷物は奥にあるロッカーに預けてからでないと鑑賞エリアに入れない
ショップ
ゴッホの図録やグッズが買える
壁に作品が映し出される
いろんな作品が流れるのでぼーっと眺めているのも楽しい
館内は4階建ての吹き抜けのつくり
絵だけでなくゴッホが弟に書いた手紙や家具なども展示されている
ゴッホは日本の浮世絵にハマり数々の作品を収集していた
自ら描いた浮世絵風の作品もある
ゴッホといえば「自画像」
あまりにも自画像が多いので自画像だけを集めたコーナーがある
自画像コーナー
後ろも全部自画像
珍しい骸骨の絵
ゴッホではない絵も数展ある

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