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夫は焦っている。私に答えを求める。

「僕はどうしたらいいの」
そんなこと、私にわかるはずがない。

夫は認知症でいろいろなことがわからない。
夫が私に問う「どうしたらいいの」は、自分の人生の身の振り方を私に聞いているのだ。

そんなこと、私にはわからないし、もしわかったとしても、私が教えるべきことではない。

認知症であったとしても、自分の人生は自分で見つけないといけない。

夫もそれはよくわかっているようだ。

ただ、今の自分でいることが不安でたまらないから、早く答えを欲しがっている。

夫の「どうしたらいいの」は、「辛い。助けて」なのだ。

毎日何度も私に「どうしたらいいの」と聞く。

夫は焦っている。

それでも私の答えは「それは自分で考えないといけない」

自分の人生、自分で背負わないといけない。
他人におんぶに抱っこではいけない。

夫には、ちゃんと最後まで自分の人生を生きてほしい。

私にできることは、夫の話を聞いてあげること。そして勇気づけてあげること。

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