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6月展示会ご案内 5人展『Park to pArk』

みなさん、こんにちは。
6月のタネノスでは、5人の作家によるグループ展を開催しています。

展示会のタイトル「Park to pArk 」
遊ぶのが上手な素敵な作家たちが集まり、それぞれの遊び場や遊びの記憶を作品にしています。

子どもの頃遊んだ公園。
自由で楽しい場所のハズが、雨の日や夜遅く誰もいない空間は、いつもの知っている空間とは全く違ってドキリとした経験、皆さんもあるのでは?
時間、天気、通りかかった人。
ちょっとした差で全く違う世界が広がります。

5人の作家、それぞれの記憶と創造の世界をお楽しみください。



『Park to pArk』

この展示会のシンボルマーク。
作者の杏花さんからは『みんなの楽しい遊び心を方舟に乗せるようなイメージ』との事。
すすめ、すすめ!みんなの遊び心。

ありー

『ひかりのとんねる』

光やキラキラが壁に溢れています。
小さな頃、綺麗でキラキラした物を可愛いお菓子の缶の中に集めていた事を思い出しました。
おはじきとか、ビー玉とか、リボンとか、オモチャのアクセサリーとか。

キラキラ星、口の中で弾けるポッピングキャンディー、メリーゴーランド、万華鏡…
連想してしまうのは、キラキラ楽しい物ばかり。
流れ星の様に何かが落ちて来そうで、思わず両手の平を差し出してしまいそうに。
見ているだけで幸せな気分になります♪


オカユウリ

初めて一目作品を見た時「秘密の花園みたい」
そんなイメージが浮かびました。
可愛らしい女の子とお花がモチーフなのですが、ただ単に綺麗とか可愛いだけでは表現仕切れない印象を受けました。

作者のオカユウリさんからも「形をとどめない曖昧なものを主なテーマに、内緒の気持ちを持った少女たちとして描いています」とあります。

可愛い!可愛いの。
でも、それだけじゃない…毒と言ったら言い過ぎ?不安定さが花やセーラー服の影に潜んでいます。
女の子って、実は怖い?


杏花

『おきて』

夜のバスの中。
でも分かりますか?
バスの中に存在しない赤いレール。
ジェットコースターのレールのような感じ。乗ってしまえば何処へ運ばれて行くのだろう。
さらにルートに沿って光るライト達。
バスの中という閉じた空間のはずなのに、まるで異世界に繋がって行くかなような、不穏な流れを感じさせます。

『しずんで』

上記の『おきて』からとは正反対の明るい世界。
こちらの作品にも、レールが走っています。
夜のバスの中から繋がっている光の世界。
不安を消し去るような明るい光の中ですが、それが返って全てを照らし出してしまい、砂漠のような何もない世界を無慈悲に晒しています。
一点の曇りも無い明るさは、まだ別の方向からみれば残酷なのかもしれません。

たろ

『黄橙』

こちらの作品は3つのシーンから出来ています。
鉄棒を相手に成長する子供、誰も居なくなった少し寂しげな公園、それらを見守る様に咲く向日葵。
全ては作品に込められたテーマ『挑戦心』『成長』に繋がります。

1番低い鉄棒から、徐々に高い鉄棒へ。
届かなかった鉄棒もその内手が届き、いつかは低くなる。
そして咲き始めた向日葵はいつしか満開に。

そういえば、子どもの遊びって挑戦や成長に直結していますね。
大人の遊びもそうでありたいと、しみじみ思います。

towako Ishizuka

(上)『ゆれるのぼる』『あのときよりも』(中央)『若気の至り』『虹色のうえにふたり』


まずひとめ見ての印象は『色のインパクト』です。
作者のtowako Ishizukaさんも「幼い頃に遊んだ玩具たちをイメージした色で重ねました」という様に、弾ける色に強く視線を持って行かれます。

ドミノたおし(奥から)『わたって』『交差する』『キメポーズ』『はいどうぞ』

ただ、公園の遊具のような元気なだけの色ではなく、無邪気な明るさに重なる暗さやくすみの一癖二癖ある味わいに、子供の上に積み重なってきた大人という時間も感じさせます。

当たり前ですが、子どもが成長して大人。
どんな人でも、心のどこかに子供が潜んでいて、その子供が時々顔を覗かせる事もある。
普段は殆ど意識していない、自分の中の存在を感じさせる色です。

物販ご案内

今回、各作家の作品の物販がかなり充実しています!
アクセサリー、キーホルダー、ポストカードやシール等々。

絵画など1点物の作品だと、欲しいけれどなかなかハードル高いなぁ。と悩む方も多いと思いますが、こちらの物販では比較的お求めやすい作品を揃えました。
「あ、可愛い!」が沢山あります。
是非、アートをお気軽に日常の一部にして頂ければ嬉しいです。


『Park to pArk 』 5人の作家によるグループ展
6月4日(火)〜6月29日(土)まで


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