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自然ウィッチ(ローテWUP期ア前)※追記あり


WUPグラマス達成

WUPグラマス達成2

デッキ紹介

はじめに

このデッキはWUP期のアディショナル前にローテーションでグラマス0を達成した際に使っていたものです。

この先は採用カードについて解説し、簡単な解説をつけています。

なお、デッキの回し方についてはほぼ普通の自然デッキと同じため、解説は特にしません。(というか、自分でもクラスごとの対策とかわからない)

追記:タイトルを微変更、アディショナル追加後の環境や構築について補足を付けました。

3枚採用のカード

ナテラを生成できるカードやキャルが3枚なのは当然として、それ以外で3枚採用されているカードについて解説します。

・両雄激突

両雄激突

7ターン目にキャルUBライリー進化でOTKを狙う場合、自由なPPは1しかないためほぼ必須カードだと思います。(1PP以下の大型除去には炎の握撃や存在の霧散もありますが、前者はブーストが溜まらない、後者はデッキを20枚まで掘るのが厳しいので除外)

直接召喚されたライリーの最低スタッツは8/6なので、進化込みで攻撃力7以下の守護である天后、守護持ちキャタラクトビースト、プロテクトアーティファクトなどは進化ライリーとこれで問題なく抜くことができます。

また、進化を使わずにフォロワーを処理できるという点がとても優秀で、ナテラカウントを進めるために出したフォロワーをこれで相手にぶつけることで、進化権を維持しつつ最低限の除去とナテラカウントの稼ぎができます。

加えて、鋼鉄と大地の神などで大量展開された場合は、あえてファッティに使い終わったフォロワーをぶつけることで、ナテラカウントを稼ぎつつ盤面ロックを作り、次のターンのライリーに繋げることができたりもします。

特に、マシンナースデビルを持つ機械ヴァンプでは、ゲイルを出してナテラカウントを稼いだ後、両雄激突でアーマードバットを割りながらファッティにゲイルをぶつけることで、盤面ロックが比較的簡単に作れます。(ただし休息で回復したり、禁約でダメージカットしたりしないと体力がまずもたない)

上記のようにOTKパーツとしてだけでなく、通常の除去としても優秀なことから3枚積みにしています。

・プリンセスナイト

プリンセスナイト

先攻でも7ターン目キャルライリーOTKが可能になるのは非常に強力です。
後攻であっても、1度目の進化時にキャルが手札に来ず、後からやってきた場合でも問題なく7ターン目のOTKに間に合わせられるのはおいしいです。

コスト3は重そうに見えますが、進化時のPP1回復があるので素出し以外は気になりづらく、ナテラカウントを稼ぎつつPPを綺麗に使い切ることができます。加えて、このPP回復は両雄激突や後述する禁約の黒魔術師などとも相性がいいです。

なおライリー召喚にキャルが間に合わなかった場合でも、8ターン目以降かつ進化権があり、ナテラカウントが9以上であれば、ナイトのサーチでキャルドロー→ナイト進化5点除去→キャルUB→10/6のライリーで直接攻撃といったラッキーパンチを狙うこともできます。

地味ながら攻撃力3というのもポイントで、後攻4,5ターン目に進化させた場合、返しの相手のターンで進化マシンナースデビルや新ユリウスに上から取られない、波濤のプレシオサウルスやネレイアに上から取られた場合でも、パイロや極点のダメージで処理できるラインになるというのもありがたいです。(デュアルエンジェルや3点除去に弱い点もありますが……)

総じて動きの幅を広げつつ、単体でも最低限の仕事をしてくれる点から3枚積みにしています。

2枚採用のカード

ここから解説するカードは人によりかなり枚数が異なるorそもそも採用していないこともあるカードです。

・マナリアの偉大なる研究

マナリアの偉大なる研究

ほぼ増やす先はキャル一択ですが、極点や禁約を増やすこともあります。

先攻でキャルをキープした場合、自然カードが来ずに手札事故を起こす場合があるのですが、その際にサブプランである3キャルルートに切り替えやすくするために入れています。

ライリーを引き切った時だけでなく、コントロールエルフや絆の共振を採用したネクロへの勝ち筋が増やせるので便利ではあるのですが、単体では使えないので2枚積みです。

・禁約の黒魔術師

禁約の黒魔術師

結晶によるダメージカットが目的の採用です。

主なメタ先はミラー、新リノですが、他のデッキにもある程度は使えます。特にミラーではキャルUBの関係で発生する後攻有利を覆すことができるのが非常に大きいです。(極光の天使で防げることもありますが、ナテラを余分にプレイされると無理)

地味にアミュレット専用の対策カードが必要なため延命能力が高く、盤面ロックを崩さずに使えるのがとても便利です。(エンジェルシュートやミュニエの採用率が下がっているのも追い風)

結晶:1と軽いのも重要で、ナテラカウントを進めつつ置けるのがありがたいです。特に、プリンセスナイトとはサーチで引っ張ってこれる、進化後のPP1回復から置けるといった点で相性がすごくいいです。

一方で自壊する結晶なのでゲイルと相性が悪く、実質7,8ターン目までは死に札になりやすい、ターン終了後の1ドローでライリーを引ききってしまう危険、といった無視できない欠点もあるため、2枚積みとしています。

不採用のカード

枠が足りない、効果が限定的すぎる、使いづらいなどの理由からデッキから外れていったカードです。効果自体はどれも悪くないため、環境に合わせて投入するのもいいかもしれません。

・マナリアの叡智

マナリアの叡智

現状ライリーを戻せる唯一のカードで、7ターン目ライリー→8ターン目ライリー(以下ライリーライリー)での勝ち筋を狙う場合は必須枠だと思います。

ですが、ライリーライリーを行うターンである7,8ターン目は鋼鉄と大地の神や新ベルフォメットによる大量展開、効果発動したノインやアーティファクトリメイカーによる大型も含めた2体以上の守護、影の浸食の特大バーンやキャルウィッチによる特殊勝利など、先攻でもなければ2体目のライリーを出せない、出せてもどうにもならないことの方が多いと考えています。

加えて、通常で使うにはこのカードはテンポロスが激しい、ライリーを引き切った際に丁度良くこれを持っていないといけない、といった風に活躍する場が限定されているのも微妙に感じます。

もちろん、上記のデッキでランクマを走る中でライリー3枚が手札に溜まってリタイアした試合や、1枚目のライリーは出せたけど仕留めきれず、2枚目のライリーが出せずに負けた試合もあります。叡智を採用して回していた期間もありましたが、その期間で都合よく叡智でライリーを戻せて勝てた試合は数回しかありませんでした。

そのため、このデッキはキャルライリーOTKに特化し、ライリーは1枚出せれば十分と考え、思い切ってこのカードは不採用にしています。(単純に枠がピン挿しでしか用意できず、それでは焼け石に水というのもありますが)

・ストームエレメンタラー

ストームエレメンタラー

効果自体はとても優秀なのですが、進化権を使うのが微妙です。

最大限効果を発揮するには進化が必要ですが、先攻ではこれに進化を使うとリーサルがほぼ8ターン目以降になるため、叡智の部分でも書いた大量展開に対処する必要が出てきます。

また、進化を使ってナテラカウントを稼ぐためには、このカード→手札に戻したナテラの再プレイで最低4pp必要(休息などの0コスナテラは除く)というのが結構ネックで、使っていて高級荒野の休息となってしまう場面も結構ありました。

ただ、アグロに対しての対応力があがるため、積極的に攻めてくる渇望ヴァンプや土ウィッチ、その他アグロ系のデッキを意識するなら1,2枚採用するのもありだとは思います。

・母なる君

母なる君

主に除去として使われるカードで、両雄激突では処理できない進化込みで攻撃力8以上になるフォロワー(ライノスナイト・パトリック、7pp新ガブリエル、9エンハガリュウの金竜)や選択不可の守護(遮断の触手や栄光のフロントガードジェネラル)、育ちきった妖精竜などを処理できるのは他にない利点です。

ですが、直接召喚したライリーと合わせる場合はキャルが投げられない、単体で使う場合は重すぎてナテラカウントを増やせない、そもそもナテラの破壊数3が達成できない場合もあるという風に欠点も多いです。

どちらかというとライリーライリーで削るプラン用のカードだと思うので、それを重視するのなら採用するのもありだとは思います。

・神託の大天使・ガブリエル

神託の大天使・ガブリエル

最近まで持っていなかったので使ったことがないのですが、微妙だと思います。

多分バフ効果と大型守護で相手の回復や大量展開を抑制し、次のライリーを通しやすくしてキャル抜きでも勝てるようにしているのだと思いますが、このカードのバフだけではOTKは達成できないのがうーんといったところ。

一応、ミラー戦では7ターン目以降の進化置きで相手のキャルライリーを防げる可能性もありますが、それなら他のデッキもメタれる禁約のほうがいいのではと思ってしまいます。

さらに相手の場に守護がいる場合、ライリーの直接攻撃を通すためにガブリエル進化で守護を殴ると折角の高耐久守護が活かせないし、かといって除去カードも使うとバフ数値が下がる上に必要カードも多くなるという欠点もあります。

総じて守護が多い今の環境では使いづらいと思って不採用にしています。(もし使い方が間違っているのならごめんなさい)

・その他のメタカード

メタカード一覧

例えばダメージカット系のカードであれば、極光の天使やラブソングシンガーなど特定のメタカードがあり、これらが役に立つ場面も確かにあります。

ですが、今の環境のフィニッシュプランは攻撃手段のタイプが混合であることが多く、一部のダメージは減らせても他のタイプで結局削り切られることが多いと考えます。(式神ウィッチであれば疾走フォロワーとフレイムデストロイヤーといった大型、さらに真理の術式、自然ドラゴンであれば影の浸食と鋼鉄と大地の神orゼウス、AFネメシスならモデストのバーンとリメイカーによる大量展開)

また、メタカードに割くPPも無視できず、メタカードを使いつつナテラカウントを増やせなければ結局ジリ貧になってしまうため、効果は強いアイギスシールドアテナなども採用候補から外れていきました。

そのため、特定のメタカードを採用するよりは、効果範囲が広く、でも特定のデッキをメタれる禁約の黒魔術師を採用する方が丸いと考えました。

1,2,マジック!

余談ですが、このデッキでは7ターン目のOTKに使えないため採用こそしていませんが、自然ウィッチで対処の難しい天門ベルフォメットのメタになり、8ターン目のキャルライリーOTK時の守護除去にもなる1,2,マジック!は、自然ウィッチなら大真面目に採用候補だと思います。

プリンセスナイト進化時のプレイ順について

プリンセスナイト(進化)

このデッキはキャルライリー特化のため、キャルのUBのためにできるだけドローしてからの進化を心がける必要があります。しかし、プリンセスナイトが絡んだ場合、プレイングミスを引き起こしてしまうことがあります。

自分がよくやったミスとして、5PP時にプリンセスナイトとナテラとゲイルが手札に、場にナテラがある場合、プリンセスナイト→ナイト進化→ゲイル→ナテラといった動きを手なりでしてしまうことがありました。(ナイト進化前にナテラをプレイした方がキャルが来た時にお得)

またこのデッキでプリンセスナイトのサーチで釣れるカードは、アース、ゲイル、インパルス、パイロ、キャル、極点、禁約の7種類ですが「ナテラの効果によるドロー→プリンセスナイト」と「プリンセスナイト→ナテラの効果によるドロー」ではナテラで引きやすいカードの確率が変わります。(ファンファーレ持ちのフォロワーが欲しいなら前者、両雄激突やマナなどのスペルが欲しいなら後者の方が来やすい)

追記:アディショナルカード追加後の環境

アディショナルカード追加後のランクマではネクロマンサークラスのデッキと遭遇することが増えました。

紫紺の抵抗者・エンネア

特に紫紺の抵抗者・エンネアの上方修正は特に大きな影響で、ネクロマンサークラスのデッキにはほぼ確実にエンネアと絆の共振がセットで積まれています。

これらのカードから手に入るつかの間の幸福はキャルライリーOTKを防ぐことができるため、ネクロマンサークラスへのOTKを通すのはかなり難しくなりました。

加えて、追加カードであるナイトメアイーターも地味ながら回復効果を持っており、キャルUBで倒してしまうとOTKが不成立になってしまう可能性があるという厄介なカードになっています。

続いてその他のクラスの追加カードを見ていくと、ヴァンパイアは背徳の狂獣の追加でバーンダメージが増えたり、ロイヤルは流麗なる槍術士と白銀の閃き・エミリアのセットにより返しづらい盤面を展開されやすくなったりしました。

またネメシスは単純に機械・自然のカードが追加されたことから、新ベルフォメットネメシスと遭遇することも多くなったように感じます。

追記:アディショナル追加後の構築

自然ウィッチ(WUP期ア追加後)

変更点はプリンセスナイトと禁約の黒魔術師を1枚ずつ減らし、マナリアの偉大なる研究を3枚体制、ストームエレメンタラーをピン挿ししました。

マナリアの偉大なる研究の枚数を増やした理由は、主にネクロへの3キャルプランのためです。また、極点のエレメンタルを増やすことでフォロワーを展開せずにナテラカウントを稼ぎやすくし、新ベルフォメットネメシスのエアリアルクラフトのコスト軽減効果を発動させない狙いもあります。

ストームエレメンタラーをピン挿しした理由は、背徳の狂獣のバーン効果への対策です。アディショナル追加後はヴァンパイア側の先攻7ターン目鋼鉄と大地の神+フロートボードマーセナリーのバーンで削り切られることが多くなりました。そのため、荒野の休息と合わせて4枚目の回復兼ナテラカウント稼ぎカードとして採用しました。

なお、この構築でも新リノやミラー対策として禁約の黒魔術師はピン挿しで残しています。ですが現在の環境は細かいダメージによるフィニッシュプランが多いため、上記のデッキ以外にはほぼ腐るようになりました。

上記の2つのデッキに弱くなるのを割り切るなら、ネクロマンサーかヴァンパイア、より重くみるクラスに合わせて、プリンセスナイトやストームエレメンタラーに変えた方がデッキの安定度はあがるように感じます。

おわりに

手札事故

このnoteを書こうと思ったきっかけは、自然ウィッチがもっと流行ってほしいから……というわけではなく、自然ウィッチで対戦するとこちらがライリーを手札に抱えてしまったのに途中であきらめてリタイアする人、守護持ちを進化させれば防ぎきれたのに、進化先を間違えてしまう人といった風に、わからん殺しで勝った試合がランクマでもそれなりにあったためです。

自然ウィッチを使ったことのある方ならわかると思いますが、ナテラをプレイする≒ライリーを引く可能性があるということもあり、7ターン目にはライリーが手札に2枚あるといったことは日常茶飯事です。

何が言いたいかというと、もしあなたが自然ウィッチと遭遇したときは、ライリーが手札に来ていて直接召喚されないorされても1枚だけかもしれない、キャルが引けてないかもしれない、除去がないので大型守護が抜けないかもしれない、といった風に、勝ちの目があるなら少しでも足掻いてみた方がいいと思います。

あなたが途中でリタイアしたその自然ウィッチの試合、実は勝ち試合だったかもしれませんよ。