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ミントネクロ(アンリミWUP期ア前)

はじめに

WUPアンリミグラマス0達成

ミントデスタOTK

この記事は魂の番人・ミントのエラッタによって生まれたデッキである、ミントネクロについて色々まとめてみた記事です。

デッキ自体は色々な方が考案しており、自分は枚数調整をしただけなので、今回はミントネクロのプレイングを中心に解説しています。

加えて、このデッキには入っていないものの、構築次第では採用されることのあるカードについても一緒に解説しています。

また、筆者はこのデッキのおかげでアンリミテッドフォーマットでグラマス0を達成できました。SNSで公開されているミントネクロの構築には大いに助けられましたので、この場を借りてお礼申し上げます。

ミントネクロの基本的な回し方

序盤はひたすらドローを繰り返してコンボパーツを集めます。

そして4,5ターン目に魂の番人・ミントと沈黙の詩を使用して墓場>山札となるようにし、死期を視るもの・グレモリーの直接召喚の条件を満たします。

最後に6ターン目にグレモリーによるPP回復能力を利用して、デスタイラント×2や進化デスタイラント+冥府への道でOTKを達成するのがミントネクロの基本的な勝ち筋です。

キーカード

この項目では、デッキの核となるキーカードについて個別に解説します。

・魂の番人・ミント

魂の番人・ミント

一時的に墓場を+20する能力とネクロマンスの消費が実質0になる効果を持つフォロワーです。

素出しではまず真っ先に除去されてしまうため、4ターン目以降に沈黙の詩とのコンボで墓場を稼ぐのが目的のコンボ用フォロワーです。

ネクロマンスの消費が0になる能力はおまけに見えますが、5ターン目にミント召喚→死霊の手で1コス確定除去→沈黙の詩という動きはミント着地の隙を減らすことができるので覚えておくと便利です。

注意点としては墓場+20という点であり、ミント+沈黙の詩だけではグレモリーの直接召喚の条件を満たしたり、冥府への道の発動条件である墓場30を達成したりはできません。

・沈黙の詩

沈黙の詩

自分のフォロワー1体、または全フォロワーの効果を無効にしつつ1枚ドローできるスペルです。

一見フォロワーさえいれば1枚ドローできたり、エンハンスで相手の能力を消せたりするため腐らないように見えますが、想像以上に使いづらいです。

ミントネクロの低コストフォロワーは、必殺や守護、ラストワードといった低スタッツながらメリット能力を持つフォロワーが大半なので、それらの能力を消してしまうのは盤面が大きく不利になります。

エンハンスなら相手フォロワーの能力も消せますが、4コスという重さや全フォロワーが対象という点が足を引っ張り、新旧ユリウスやヨルムンガンドなどは効果を無効にできても除去のためのコストがたりない、多面守護を抜くために使いたくてもデスタイラントの疾走が消えて殴れない、といった風にミントの効果無効以外では苦し紛れのドローでしか使えません。

・死期を視るもの・グレモリー

死期を視るもの・グレモリー

墓場の枚数>デッキの枚数のときのターン開始時にデッキからの直接召喚、さらに同条件を満たした状態で場に出ると、1ターンに1度だけネクロマンスの墓場消費を実質0にしつつ、ネクロマンスの値だけPPを回復させるリーダー能力を付与するカードです。

一応、手札から召喚したり、リアニメイトなどで召喚されてもリーダー付与能力は働きますが、2PP払うのは大きなテンポロスとなるため、できるだけ直接召喚で出したいカードです。

しかし、枚数を少なくすればデッキから引ききりやすくなり、引ききってしまうと手札から出す手間がかかる、かといって3枚投入すると手札にダブつきやすくなり、葬送などで墓場に送ることが増えて、リアニメイト2に引っかかってしまうというジレンマを抱えたカードでもあります。

最近の構築では3枚積みが主流ですが、サンプルデッキでは他のカードのために2枚に減らしています。

・デスタイラント

デスタイラント

ネクロマンス20で13/13に強化されて疾走するフィニッシャーです。

グレモリーのリーダー付与能力が発動している状態だとPPが全回復します。この回復したPPを上手く使って、デスタイラントの直接攻撃で残った7点(進化時は5点)を削り切る必要があります。

・冥府への道

冥府への道

墓場が30以上ある場合、ターン終了時に相手リーダーと相手フォロワー全てに6ダメージを与えるアミュレットです。

冥府設置のコストは4なので、デスタイラントのネクロマンスでPPが回復した後なら、差し引き2コストを自由に使えます。

この2コストがとても重要で、直接召喚されたグレモリーにソルコンを打って冥府への道を探しに行く、モーターグレイブディガー進化(orレディ・グレイ進化でモーターグレイブディガーをリアニメイト)で守護を除去しつつデスタイラントと冥府で19点といった幅広い動きができます。

注意点としてターン終了時に墓場が30必要ということがあります。これはつまり、デスタイラントの後にネクロマンスカードを使うと墓場が30を割ってしまい、効果が不発になる恐れがあるということです。

守護が相手の場にいない状態では意識する必要はありませんが、相手の場に守護がいて先に冥府を置いている場合、デスタイラント→デスタイラント→冥府発動やデスタイラント→死霊の手(or腐の嵐)→冥府発動といった動きはほぼ不可能と思っておいた方がいいです。(厳密にはあらかじめミント→沈黙の詩を2回行って墓場を稼いだり、6ターン目にミント→死霊の手(PP回復)→デスタイラントと動いたりすれば墓場30を維持できるが、必要カードが多い)

また、墓場が稼げていない状態では使えず手札にダブつくと困ること、OTKには1枚あればほぼ十分であることなどから2枚積みの構築が主流のように思います。ただ、サンプルデッキでは冥府がダブついて困ることよりも、冥府が引けずにOTKが成立しない危険性を重く見て3枚積みにしています。

ドローソース

この項目では、コンボパーツを集めるためのドローソースについて解説します。

・ソウルコンバージョン

ソウルコンバージョン

自分のフォロワー1体を破壊して2枚ドローするスペルです。

自分のフォロワーがいないと使えない欠点はありますが、スカルビーストやよろめく不死者のラストワードを発動させつつドローできるのは強力です。

また、先に出したモーターグレイブディガーが無視された場合に、モーターグレイブディガーの必殺で除去→ソウルコンバージョンで破壊→レディ・グレイでリアニメイトしてさらに除去といった動きができるのも利点です。

ただし、スペルなので葬送の対象になれないのは結構痛く、コンボパーツや葬送カードが手札に溜まってしまった場合に動けなくなるといった欠点もあります。(庭園を置かれても効果を通常通り使える、百鬼夜行に引っかからないなどの利点も一応ありますが……)

・百鬼夜行

百鬼夜行

手札のフォロワーを葬送し、デッキからネクロマンサーフォロワーを1枚、攻撃力か体力が1のフォロワーを葬送したならさらに1枚引くスペルです。

ドロー効率としては手札コストが必要とはいえ、1コストだけで2枚ドロー+墓場2というのは最高効率です。

また葬送という特性から、1ターン目に2コス以上のフォロワーを破壊でき、レディ・グレイのリアニメイト先を作れるのが非常にうれしいです。

一方で、あくまでネクロマンサーフォロワーしかサーチできないため、冥府への道や沈黙の詩が欲しい場合でのサーチには向かない、条件に合わないフォロワーを葬送する場合は手札が減るなどの欠点もあります。

デッキの都合上、ネクロマンサーフォロワーがどうしても多くなるため、ミントやデスタイラントをサーチするためというよりも、単にデッキを掘り進めてグレモリーの直接召喚を満たすために使われているカードです。

・デーモンイーター(グール)

デーモンイーター

ソウルコンバージョンを内蔵した2コスフォロワーです。

低スタッツながらフォロワーを出しつつドローできるのは確かに利点ではあります。しかし、1コストフォロワーとセットでも最低3コスからでしか使えない、リアニメイト2に引っかかってしまうという点が非常に厄介です。

サンプルデッキでも採用はされていませんが、百鬼夜行の条件に合致する上にドロー効果自体はそれなりということから、ドローソースガン積みの構築では採用されているようです。

・死を知る者

死を知る者

アクセラレートで手札のフォロワーを葬送して2枚ドローする効果を持つフォロワーです。

2コストで葬送して2枚ドローする効果は実質1コスフォロワーでのソウルコンバージョンと同じであり、ドロー効率はかなりいいです。

また、葬送する対象に制限もないため、2ターン目に2コスのフォロワーを葬送してレディ・グレイのリアニメイト先を作れる、イグジストソード・ギルトや2枚目の死を知る者も問題なく葬送できるのが非常にうれしいです。

ただし、盤面に何も残らない事、2コスト必要ということから余ったPPで気軽に使用するといったことができないのが気になります。最も、盤面に何も残らないのは、ウィッチの虹の輝きを腐らせることができるといった利点もあるので、一概に欠点とはいえません。

・イグジストソード・ギルト

イグジストソード・ギルト

アクセラレートでソウルコンバージョンと同じ効果を持つフォロワーです。

ソウルコンバージョンとの違いは百鬼夜行でサーチできる、フォロワーなので死を知る者や百鬼夜行で葬送できるということが大きな違いです。

基本的にアンリミテッドフォーマットでは、本体が使用できる8ターン目まで試合が長引くことが少ないため、本体が邪魔というデメリットよりも葬送の対象になれるというメリットから、ソウルコンバージョンよりもこちらのほうが優先されます。(対庭園ドラゴンは除く)

なお、ソウルコンバージョンとこのカードが手札にある場合、葬送の対象にはなれないソウルコンバージョンから先に使った方が基本的にはいいです。

その他のフォロワー

この項目ではキーカードであげたカード以外のフォロワーを解説します。

ミントネクロでは、百鬼夜行の条件に合致しているか、レディ・グレイのリアニメイトに対応しているかなどが採用基準になることが多いです。

・ゴブリン

ゴブリン

1コストで標準スタッツを持つバニラフォロワーです。

単体では効果を持ちませんが、1コストなのでソウルコンバージョンと相性がいい、攻撃力1体力2なので蠢く死霊やメカニカルガンナーを上から取って生き残る、百鬼夜行の条件を満たしつつも自身はサーチの対象にならない、といった風にサポートカードや環境に合致したカードです。

基本的には4枚目以降のスカルビーストでありミーノと枠を争いますが、上記の利点から基本的にはミーノよりこちらの方が使いやすいと思います。

また、ゴブリンに限らず1コスフォロワーを1ターン目に出せた場合、相手リーダーに直接攻撃を通しやすい点はかなり重要です。相手リーダーに直接攻撃で1ダメージを与えた場合、デスタイラント+冥府のOTK時にデスタイラントの進化が不要となり、6ターン目に直接召喚されたグレモリーを進化させての3点除去やモーターグレイブディガー進化による確定除去など、6ターン目の守護抜きの動きに幅ができます。

サンプルデッキでは死を知る者を採用している関係で1コストフォロワーはスカルビーストのみで十分と考え、このカードは採用していません。

・スカルビースト

スカルビースト

1コストで標準スタッツ、さらに墓場を増やす効果を持つフォロワーです。

ゴブリンのほぼ上位互換と言っていいカードで、ラストワード以外の違いは百鬼夜行のサーチに引っかかるかどうかぐらいしかありません。

百鬼夜行に引っかかるのはあまり大きなデメリットではないので、基本的にこれを3枚積んでから、他の1コスを選ぶことになると思います。

・秀才の死神・ミーノ

秀才の死神・ミーノ

スカルビーストから体力が1下がった代わりにエンハンスを得たフォロワーです。

体力が1しかないのはかなりきつく、フォロワーを殴ってからソルコンを打つことができない、新旧ユリウスやゴブリンに一方的に取られる、マジミサやエンスナに弱いなどの弱点があります。

またエンハンスは基本的に邪魔になりませんが、泥試合で7ターン目に入った場合、1コス→デスタイラント(PP回復)→ソルコン→デスタイラントといった動きがエンハンスのせいでできなかったこともありました。

ラストワードによる墓場+1は魅力的ですが、上記のようにゴブリンやスカルビーストよりも盤面が弱かったり小回りが利かないことから、ドロソガン積みの構築でもない限りはあまり採用されないように思います。

サンプルデッキにおいても、スカルビーストで事足りることから採用していません。

・心眼の双葬女・レディ・グレイ

心眼の葬送女・レディ・グレイ

ドレイン能力と進化時にリアニメイト2の効果を持つフォロワーです。

ドレインとリアニメイトの両方が強力で、進化時効果でモーターグレイブディガーを蘇生して2面処理しつつの3点回復が非常に強いです。また、この動きは6ターン目にデスタイラント、冥府への道と組み合わせることもでき、体力3以下の守護1枚と大型守護1枚を抜きつつデスタイラントと冥府で19点を与えることもできます。

他のリアニメイト先の候補としては一ツ尾狐が便利で、体力1のフォロワーを除去しつつ守護を立てられる上に、ジャスティーやラウラといった疾走フォロワーの進化直接攻撃を防ぐことができます。また、単純に守護を立てることでレディ・グレイを相手の進化殴りから守ることができるので、ドレインを嫌った相手からリソースを吐かせることができるのもうれしいです。

後攻でないと使いづらいという欠点こそありますが、教会ビショップやアグロヴァンプなどのデッキへのメタにもなり、最悪百鬼夜行の葬送先にもなるため、ミントネクロではかなり重要なカードになっています。

・よろめく不死者

よろめく不死者

守護を持たないフォロワーを攻撃できない代わりに、ラストワードで相手フォロワー1体をランダムに破壊する能力を持つフォロワーです。

ソルコンと組み合わせることで、攻撃されない能力を持つエネスや新ユリウスなどを比較的簡単に除去できるのがこのフォロワーの利点です。

一方で、ソルコンが無い場合や横並べされた盤面には弱く、フォロワーを殴ってからのソルコンができないのはかなり痛いです。また、レディ・グレイのリアニメイトで出された場合、一ツ尾狐やモーターグレイブディガーとは異なり、単体では何もできないという欠点もあります。

なお、このフォロワーを素出しした場合、大抵は相手に先に除去されるor横展開した上で無視されるといった対策をされてしまうため、基本的にはソルコンとセットで後出しするようにした方がいいです。

サンプルデッキでは潜伏ロイヤルやエネスへのメタとして、お守り枠で1枚採用しています。

・モーターグレイブディガー

モーターグレイブディガー

必殺持ちで手札からのプレイ以外で出されるとスタッツ上昇と突進を持ち、進化時にはプロダクトマシーンを4体出す能力を持つフォロワーです。

体力2の必殺持ちという点がとてもありがたく、先攻3ターン目の新ユリウスや教会ビショップで採用される1/3フォローを上から踏むことができます。

また、レディ・グレイの項目でも述べた通り、リアニメイトの対象としてもとても優秀なので、できるだけリアニメイト先はこのカードになるように調整しておきたいです。

注意点としては、新ユリウスを除去するためにこのカードを手札からプレイして進化させると、進化時効果のプロダクトマシーンと本体で最大5ダメージを受けてしまいます。なので、対ヴァンパイアでは新ユリウスが出てきそうなターンの直前に先出しすることを意識したほうがいいです。

また相手がヴァンパイアの場合、相手の5ターン目以降にこのフォロワーがいるとヨルムンガンドを自爆特攻させられ、そこから不穏なる闇の街などでダメージを稼がれる危険性もあります。なので、進化でプロダクトマシーンを展開した場合でも、このフォロワーから先にソルコンを打った方がいい場面が多いです。

・大妖狐・ギンセツ(一ツ尾狐)

大妖狐・ギンセツ

アクセラレート2で1体、アクセラレート5で3体の一ツ尾狐を出すことができる能力を持つフォロワーです。

トークンで出される一ツ尾狐は守護と突進を持つ2コストフォロワーなので、アクセラレートやレディ・グレイのリアニメイトで出されたターンでもフォロワーを攻撃できるのが非常に偉いです。

スタッツが攻撃力1に対して体力3というのも絶妙で、魅惑の教鞭・イオの進化時効果で落とされない、攻撃力2のフォロワーに攻撃した後でも生き残るのでソルコンが打てるといった利点があります。

アクセラレート2では悪夢の始まりで展開されたフォレストバットを除去しつつ守護を立てたり、こちらの1ターン目に出した1コスフォロワーと一緒に相手のゴブリンを殴って有利交換を行ったりといった動きができます。

アクセラレート5では一ツ尾狐を3体出すことができ、ヨルムンガンドを着地させられた際の足止めや旧リノエルフのOTKを防ぐなど、6ターン目のデスタイラントOTKまでの時間稼ぎを行うことができます。加えて、ミラー戦で後攻を引いてしまった際の5ターン目に使用すると、相手の先攻6ターン目デスタイラントOTKを防ぐことができる場合もあります。(ララの0コスや冥府先置き無しかつ盤面に何もない状態から守護3枚を突破して20点以上のダメージを出すには、守護無視を付けないと不可能なため)

このほかにも百鬼夜行の条件に対応している、本体は9コストなので手札から葬送した場合はレディ・グレイのリアニメイトに引っかからない、アクセラレートの仕様上墓場が+1されるなど、とても便利なカードです。

除去用のネクロマンスカード

この項目ではキーカード以外でのネクロマンスを使用するカードについて解説します。

・死霊の手

死霊の手

通常時は体力1のフォロワーだけですが、ネクロマンス8で確定除去となるスペルです。

1コストで重いネクロマンスを持っているのが特徴で、グレモリーのリーダー付与能力が働いている状態だとPP回復に使うこともできます。

この他には5ターン目でのミント→死霊の手→沈黙の詩でミント着地の隙を減らしたり、6ターン目までにグレモリーを起動できなかった際に、ミント→グレモリー(リーダー能力付与)→死霊の手(PP回復)→デスタイラントで進化込み15点、グレモリー能力起動済みで冥府への道設置→死霊の手(PP回復)→アクセラ5ギンセツといった幅広い動きができます。

しかしグレモリーのリーダー付与能力が発動していないと劣化エンスナになってしまう、冥府への道の項目で書いた通り、6ターン目のOTKコンボには利用できない、スペルなので葬送の対象になれないなどの欠点もあります。

さらに相手の場が空、または体力1のフォロワーしかいない場合はネクロマンスが使えず、PP回復ができないという点も気になります。

総じて、個人的には早期にグレモリーを起動できたときのブン回り補助カードといった印象が強いため、サンプルデッキでは採用していません。

・腐の嵐

腐の嵐

通常時は相手フォロワー全てに1ダメージ、ネクロマンス6で3ダメージに増加するスペルです。

主な使い道は対ヴァンパイアや対ネメシスで、相手の先攻3ターン目悪夢の始まり、AFとデバイスチューナーやメカニカルガンナーによる横並べを3ターン目に除去するためのカードです。

特に対ヴァンパイアでは2ターン目に一ツ尾狐(orグレモリー)を置いておくと、相手の1,2コスは体力が1になっていることが多いため、まとめて処理することができます。

ネクロマンスによるダメージ増加は対ウィッチでのクラシカルソーサーラーやネクロミラーでのアクセラ5ギンセツのような体力3の多面守護を突破する際に役に立ちます。

なお、一見ネクロマンスを使えばAFネメシスの3,4ターン目加速解放AF連打からのシオンバフに対抗できるカードに見えますが、除去したとしても相手の手札は解放やアナライズAFのラストワードで潤沢なので、一時しのぎにしかなりません。(シオンや機構の解放を切らせたという点ではリソースを吐かせてはいますが……)

むしろ、ネクロマンスを使用すると大抵墓場が0になってしまうので、ミント+沈黙の詩を使用してもグレモリーの直接召喚を満たせないor冥府が発動せずOTKが成立しないといったことになりがちなので、対策カードとして十分とは言えません。(こちらのデッキがブン回り、5ターン目にグレモリーの直接召喚が出来たりした場合は十分な対策になりますが、可能性は低い)

爆砕の傭兵・フィーナ

仮にAF横展開+シオンを対策するなら、爆砕の傭兵・フィーナの方が有効であると感じました。(後攻4ターン目以降でしか使えない、トレースAFやエネスは取れないなどの欠点もありますが、無いよりはマシ)

またコストが3という点も微妙に重く、ミントや冥府と合わせられるのは6,7ターン目以降と遅すぎる、PP回復という点では死霊の手よりも使いづらいといった欠点もあります。(空打ちができる点はこちらの方が便利)

上記の内容のように死霊の手より爆発力は少ないながら、PP回復や守護抜きができる、エンジェルバレッジの相互互換といえるカードです。

(備考)墓場の管理と手札事故

集団埋葬地

ミントネクロでは6ターン目までにグレモリーのリーダー付与能力をいかに早くつけるか、冥府への道の発動条件である墓場30をいかに達成するかがポイントになります。

まず前提条件として、5ターン目までにミント+沈黙の詩を行う場合、初手3枚+ターン開始時のドローが5ターン分で合計5枚(後攻は6枚)+沈黙の詩のドローが1枚で山札の残りは最低31枚(後攻は30枚)、墓場はミントの+20と沈黙の詩の+1で最低21(ミントが破壊されると22)となります。

これを踏まえてグレモリーの直接召喚と冥府への道の条件を6ターン目に満たしたい場合、大雑把に言うとドローソースを3枚プレイ、またはドローソースを2枚プレイしつつ墓場+1のフォロワーを3枚プレイ(アクセラギンセツ、スカルビースト、進化レディ・グレイなど)したうえで、ミント+沈黙の詩のコンボを決めることができれば、6ターン目には自然と両方の条件が満たせるということになります。(PP余らせ、バウンスや消滅がない場合)

上記の内容はミントと沈黙の詩さえ引ければほとんど達成できますが、手札にソルコンや葬送カードが偏りPPを余らせてしまうと、途端に達成が難しくなってしまいます。なので、1コストフォロワーを多めに採用してPPを余らせないようにする、ドローソースに死を知る者やイグジストソード・ギルトなどのアクセラレートを持つフォロワーを採用して、手札が偏っても葬送カードが使えるようにするなどの手札事故対策が重要となってきます。

相手クラスごとの対策

基本的に先攻の場合はマリガンでミントと沈黙の詩を探します。

ただし、アグロ系のデッキが相手の場合は、先攻ならモーターグレイブディガー、後攻ならレディ・グレイをキープしておいた方がいいです。

エルフ(旧リノOTK、新リノOTK)

リノセウス

旧リノのリーサルターンは6ターン目以降なので、先攻を取られた場合はこちらのOTKよりも先にOTKを決められてしまいます。なので、5ターン目にアクセラ5ギンセツ一ツ尾狐進化置きをすることでOTKを防ぐ必要があります。(あまりないとはいえ進化置きしないと、ウィスプ進化一ツ尾狐殴りウィスプ対空対空ウィスプウィスプマナマナ0コスナテラリノリノで21点出るため)

新リノOTKの場合はアクセラ5ギンセツでもアリアの旋風で突破される可能性が高いですが、旋風さえなければ突破されないのでお祈りです。

ロイヤル(アグロ、潜伏)

月の刃・リオード

あまり見かけないクラスですが大体はアグロ系なので、レディ・グレイや一ツ尾狐で顔を守っていれば6ターン目のOTKまで持ちこたえられます。

唯一潜伏ロイヤルだけは不死者がいないと処理ができずに二刀流OTKを通してしまいがちですが、トップメタであるネメシスにミュニエがいることから遭遇率は低くなっているように感じます。

ウィッチ(式神超越、疾走、魔道具)

次元の超越

相手のリーサルターンは大体7ターン目なので、グレモリーさえ出せれば大体勝てます。

注意点として虹の輝きによるバウンスはかなり痛いので、死を知る者のような葬送カード、1コスフォロワーへのソルコンなどで、できるだけ盤面に何も残らないように立ちまわった方がいいです。

ただしウィッチ側が後攻の場合、3ターン目キョウカ、4ターン目キョウカ進化からの直接攻撃を通されるとライフがきついので、モーターグレイブディガーを葬送しておいてレディ・グレイでリアニメイトと回復ができるようにしておく、そもそもモーターグレイブディガーを2,3ターン目に出しておいてキョウカを出すのを渋らせるといった動きをしておきたいです。

また、相手は回復カードを積んでいないことが多いので、1ターン目に1コスを出して直接攻撃を通しておくと、進化抜きデスタイラントと冥府の19点のみでリーサルが取れるということは覚えておきたいです。

ドラゴン(庭園)

鳳凰の庭園

以前はディスカード自然ドラゴンなどもいましたが、今のランクマでのドラゴンは十中八九庭園ドラゴンと思っていいです。

対策としては庭園を置かれた返しにミントデスタイラントでの15点で逆リーサルを取れるよう、ドローソースを使用するよりも低コストフォロワーを横展開して直接攻撃を行い、ライフを15点以下に減らすことを意識します。

注意点として庭園後のミント+デスタイラントのためには盤面に2つの空きが必要なため、モーターグレイブディガー進化などで盤面を広げないようにした方がいいです。

またゾーイを置かれてしまった場合、不用意にフォロワーを残すと圧倒する猛撃でゾーイをサーチされてしまうため、ゾーイを処理したら盤面にフォロワーを残さないようにし、デスタイラントや死を知る者でゾーイのバリアが切れた際のリーサルを取れるようにしておきます。

ネクロマンサー(ミントミラー)

鏡の世界

6ターン目で先に行動できる先攻側が圧倒的に有利ですが、大妖狐・ギンセツの項目でも書いた通り、5ターン目に体力16以上をキープしつつアクセラ5ギンセツを出すことができれば後攻側の6ターン目は迎えられます。

互いに沈黙の詩やミントが引けずに泥試合になることもままあるため、先にミント+沈黙の詩を決められるように、マリガンではコンボパーツを最優先で探すことを意識します。

ヴァンパイア(アグロ、ヨルムンガンド、ネレイアコントロール)

悪逆の公爵・ユリウス

デッキのタイプが色々とありますが、先出しモーターグレイブディガーはどのデッキにも刺さるため、マリガンではコンボパーツと同じくらい優先度が高くなります。

盤面を放置すると一気に体力を削られてしまうため、序盤はドローソースを使うよりも盤面処理のためにフォロワーを出すようにし、盤面有利を作ってからミント+沈黙の詩のコンボをする方がいいです。

後はモーターグレイブディガーや大妖狐・ギンセツの項目でも書いてある通り、新ユリウスをしっかり除去できる展開をする、ヨルムンガンドを破壊させないといった細かいケアを忘れないようにします。

ビショップ(教会、エイラ)

頂の教会

アンリミでのビショップは教会ビショップが主流なので、それを意識してマリガンします。

攻撃力1体力3のフォロワーが多いため、モーターグレイブディガーや一ツ尾狐の突進が活きる相手です。先置きモーターグレイブディガーが決まれば、相手のムニャールやユニコーンナイトを2体以上取ることができるor相手に処理を強要させることができる、一ツ尾狐は突進で相手フォロワーの体力を削って教会の打点を下げられるなどとても便利です。なのでマリガンではミントや沈黙の詩を探しつつも、これらを1枚はキープしておきたいです。

また、後攻では1コスフォロワーも重要で、一ツ尾狐と1コスフォロワーで相手のユニコーンナイトなどを殴ると、相手は返しのターンで体力2の一ツ尾狐を取ることができないため、盤面を有利に進めることができます。(1ターン目に出したムニャールで処理されても直接攻撃は防げたので十分)

極まれにいるエイラビショップについては初動が遅いのでミント+沈黙の詩を通しやすく、展開されても冥府やモーターグレイブディガーで処理できるため、コンボさえ決まれば有利に戦える相手だといえます。

ネメシス(AF)

マーキュリーイージス・シオン

相手が横展開とシオンのバフをする前にデッキを掘り進めて冥府を起動できるようにすることを意識します。

3,4ターン目にAF横展開+シオンをされた場合は敗色濃厚ですが、後攻4ターン目であればレディ・グレイ進化モーターグレイブディガーリアニメイトで2体は処理できるため、そこから粘りつつ冥府を起動できればなんとかなることもあります。

一方でこちらがミント+沈黙の詩をシオンのバフより先に通せた場合、相手が横展開+シオンをしてきた場合でも、レディ・グレイ進化モーターグレイブディガーリアニメイトによる2面処理などで粘っていれば、6ターン目のOTKや冥府による盤面一掃などが間に合います。

おわりに

5ターン目冥府

ミントネクロはミント+沈黙の詩のコンボができないとデッキが機能しないため、どうしても引き運に左右されやすいデッキです。

その一方で、コンボカードさえ引ければ大体のデッキと五分or有利を取れるので、様々なデッキとあたりやすいランクマッチではMPを盛りやすく、グラマス達成にはもってこいのデッキだとも言えます。

さくっとグラマス称号と新パック10枚が欲しい人、アンリミグランプリ用のデッキが欲しい人は、一度使ってみることをお勧めします。