ふるさとが面白くなるという幸せ
私は、18才まで生まれ育った町で過ごし
大学進学というきっかけで県外に出ました。
県外に出たかった理由は、学校の魅力もあったけれど
田舎の閉塞感から抜け出したいという想いも少なからずありました。
いつもの人と会い、いつもの場所に買い物にいく。
私がどこの家の子か、みんな知っていて、新しい風が吹かない感じ。
そんな想いを18才の私は抱いていました。
仙台→名古屋→新潟と漂流し
新潟と福島を行き来する今になって
そのころ抱いていた地元への想いをふり返ってみると
その問題の半分もしくは半分以上は
自分の問題だったかもしれないと思い始めています。
自分の振るまい、行動範囲、視点が変わらなければ
世界は変わるはずもなく、新しい風が吹かないのは当たり前。
それが、あるときから、実家に帰る楽しみが増えました。
町内にあるアートの拠点が変わったからです。
町にゆかりのある若者が運営を変わってから、面白そうな人が関わって
なにやら面白いことになっているらしい。
そんな噂を耳にして。
ひょんなきっかけで、共通の知人友人などを介してつながり
訪れたその場所は、心躍る場所だった。
そんな心躍る場所で、今は働いています。
息苦しいと思っていた故郷が、風をふかせてくれる人たちのおかげで
さまざまに光をあてられ、面白い場所になっていく。
私自身の外の視点もあって、今までは思ったこともなかった
故郷の面白さに気づいていく。
この場所で働いている中で、一番幸せなのは私なんじゃないかと
ひそかに思っています。
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