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美しい彼とSKAM FRANCEの共通項 -日仏の美男子による魅惑的ボーイズラブ-

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出典: MBS毎日放送 美しい彼 公式HP(左)
      スカム・フランス 公式HP(右)


はじめに


久々にスカム・フランスを見たら、美しい彼を連想させる要素が結構あるな〜と気付いたので(あくまで主観的だが)
そうだ、まとめてみよう!と思い立った。

まずはじめに、美しい彼について既出済みの記事2つはこちら↓
①ドラマ編


②劇場版

上の2記事でも、長〜く語っておりますが、今回も長くなりそうです。
自己満足だと自分に言い聞かせ、
つらつらと書きます。

(美しい彼については散々書いたので、説明は省略。)


「スカム・フランス」とは

⚠️スカム・フランスに関してはネタバレやや多めです。
キーとなる部分は表現をぼやかしていますが、ご注意を…。

スカム・フランス(Skam France)は、パリの高校を舞台にしたドラマであり、LGBTQ、移民、宗教、精神疾患など、所謂マイノリティ意識がある高校生が、恋愛や友人関係においてぶつかる壁がリアルに描かれている。

登場人物は変わらないが、シーズン毎に1人の生徒をフューチャーする形式で、現在日本で配信されているのはシーズン3とシーズン4のみである。

簡単に言うと、
シーズン3 エピソード:リュカ
→セクシャルマイノリティの恋愛事情
シーズン4 エピソード:イマネ
→ムスリムの恋愛事情、価値観の差異

といったテーマで描かれている。

そもそも、このドラマ自体とても良く出来ている。
例えば、フランスにおけるLGBTQ問題や移民問題などについての事情を知る機会があったとしても、あくまでそれは一般論としての認識に留まってしまう。
けれども、このようなドラマではもっとミクロな視点で当事者の若者の悩みを”疑似体験”のように知ることができる。
LGBTQについては、日本とは違いフランスでは同性婚に関しての法整備も進んでいる。
日本人から見れば、彼らが生きやすい社会のようにも思えるが、決してそんな綺麗事では収まらない。
みんな「ひとりの人間」であり、一つのマイノリティ属性をとってもその中において様々な価値観がある。

彼らの葛藤はマイノリティだから抱える悩みとして特別視するものではなく、思春期ならではの悩みの一つに過ぎないのだ。
誰しもが持つ悩みにフォーカスし、様々な社会問題について教えてくれる、そんな素晴らしい社会派ドラマだ。

前置きが少し長くなってしまったが、今回は、ゲイの男の子の話を描いたシーズン3 エピソード:リュカを取り上げて、美しい彼と関連させて書いていく。

シーズン3 エピソード:リュカでのメインテーマは「同性愛」である。

一応「女好き」という事になっているリュカは、転校生の男の子エリオットに恋をしてしまい、自分の性的指向について疑念を抱き始める。
2人とも彼女持ちなので、ゲイを自認しているのかは曖昧な状態でありながらも2人の間には友情ではない、愛に近いものが芽生え始めている様子が見事に繊細に描かれている。
ついに幸せの真骨頂!!!!というところまで到達するしたとしても、その後また違った苦悩も出てきたり…。
2人の恋愛模様が巧妙に描かれている。

スカム・フランス導入はここら辺にして、美しい彼との共通項を見ていこう!

2つの作品の共通項

いざ、本題へ。

最初にも書いた通り、私が心奪われた「美しい彼」と「スカム・フランス」、なんか似てるな〜と思ったのです。
先に見たのはスカム・フランスだけれども、美しい彼を知った後の人生(大袈裟な言い方)において再びスカム・フランスを見ると、おぉ…!!!っと新しい発見。

私はボーイズラブに明るい訳ではないし、虜になってしまった2つの作品がたまたま似ている部分が多いなと思っただけです…
もしかしたら同じような要素が他の作品にもあるよ…というか、BL作品って大体そういう物でしょ…というツッコミを食らいそうだが、あくまでも個人的な感想なのでね。
大目に見てください…
(急に弱気)

そして言及しておきたいのが、双方の作品を「BL」と括ってしまうのが少し惜しい気もするということ。
そういう枠に当てはめると、魅力が半減してしまうのではないかとさえ思ってしまう。
それほどに、ピュアで、真っ直ぐな作品たちであるから。

まあ、あれこれ言うとくど過ぎるので、この辺にして…
3項目に分けて見ていこう👀

①圧倒的美しさと魅惑的な瞳

初っ端から結局顔かよ…って感じもするが、とにかくビジュアルの強さが圧倒的。

「美しい作品には、美男子を。」

教科書に乗せたいような言葉ですね。

単体で見ても主役級の端正なお顔立ちなのに、その2人が合わさった時の破壊力と言ったら、どんな言葉をもっても表せない…。


美しい彼 
萩原利久(平良役)×八木勇征(清居役)
出典:MBS毎日放送 美しい彼 公式HP
スカム・フランス
アクセル(リュカ役)×マクソンス(エリオット役)
出典:スカム・フランス公式Twitter



エリオットに関しては美しいのは言うまでもなく、まさに「人生狂わすタイプ〜🎶(宇多田ヒカル)」の顔なんですよ…。

出典: スカム・フランス 公式Twitter




そして、美しいキャスト達による「目の演技」が本当に良い。

美しい彼では、平良のことを蔑むように見る清居の鋭い目つき、絶対に歪まない確固たる意思を感じる平良の瞳が、この作品の肝の一つである。
特に、清居を見る時の平良の眼差しは吸引力が凄い。
平良はどうしようもなく鬱陶しい存在だったはずのに、清居は「あんな唯一無二の目で俺を見つめあがって」「あの目でまた見つめられたい」という。そんな台詞も印象的だ。

清居の鋭い目つき
出典:MBS毎日放送 美しい彼 公式HP
平良のまっすぐな瞳
出典:MBS毎日放送 美しい彼 公式HP



スカム・フランスの2人も負けないくらい、目で殺すような仕草が大変良い。

最も衝撃的なシーンは、パーティーで踊り狂う中、リュカとエリオットがそれぞれ違う女性にキスをしながらもアイコンタクトを取り合うというシーンだ。
目にとてつもない強さ、鋭さを感じる。

(公式Twitterに数々の名シーンが載っていたので、有り難く引用させていただきます)



そして、エリオットの方がリュカよりも身長が高く、リュカは自然と上目遣いになる
。大きな瞳で彼を見つめる眼差しは、とろけるように甘いのに、彼をガシッと捕まえて離さないような強さもある。

たまらん。


②芸術的な描写

そしてそして、これが一番強調したい共通項である。
双方の作品から「アート」を強く感じるのだ。

ラブコメやエンタメ感が全くない、純度100%の純愛物語であるからこそ、映画のような上品さを感じられる部分が多い。

双方の作品における映像と音楽の美しさは並大抵のものではない。

1話20分のドラマとは思えないほど(※美しい彼には映画もあるが)濃くて、深くて、重みがある。

そして、ストーリーとしては全く非現実的な訳ではないが、作品の世界観としては芸術的・幻想的な一面を持つのが特徴だ。
そのような側面をより一層強くする工夫として、リアリティよりもアート要素に全振りしたラブシーンがある。

美しい彼では、オーガンジーを纏ったまま、シーツの水色に包まれたまま、2人が重なり合う。
もうそれは芸術の域に達しているのではと思う美しさで、息をのむような美しさで…。
何より、生々しさが無い。
現実味はないから冷静になったら、どういう状況…?とツッコミそうになるけれど(おい)
もう絵として見れる、ここまで振り切った演出だと逆に快い。

タイトルに則って、とにかく「美しい」に特化されている。
他にも、水や陽の光を煌めくように映し出したり、桜の花びらや紙吹雪をふんだんに用いたり。
様々な美しい演出に何度魅了されたことか。

(この映像が一番わかりやすいと思う。幻想的な世界観を生み出す要素が詰まってる。)


そしてスカム・フランスでも、振り切った演出。
こっちは、もはやアートそのものです。(対抗してる?)
彼らは、混じり合いながらアートしてます。

2人で教室にウォールアートを描くシーン。
絵が得意なエリオットは、無作為に絵の具をぶち撒ける抽象画のようなものを描こうというアイデアを提案。

そして、なんとリュカとエリオット2人だけの教室で、壁に絵の具をぶち撒けながら、身体中絵の具まみれになりながら、2人が混じり合う…。
かつてない衝撃を受けながらも、
見惚れることしかできない。
インパクト100点魅力100点の描写。
芸術的というか、もはや芸術そのもの。

完成した壁のアートの一部を後から見た仲間たちが「これ、お尻…??」と言い、笑いが起こる。

なんてあったかい仲間たちなんだ〜!!!!

こうして、素敵なウォールアートが出来上がるのです。

2人の共作ウォールアート
出典:スカム・フランス 公式HP



③2人の立場の変遷

最後に、2人の関係性の変わり方について。

美しい彼では、最初の時点におけるカーストの差があまりにも大きい。
天と地の差があるような、
キングと奴隷のような関係性。

平良は清居を追いかけて、追いかけて。
清居は平良に「キモい」「ウザい」と拒絶。

そんな関係性から、2人が同じ世界で同じ目線で
愛し合うようになるまでの過程が見事に描かれている。

そして、ある出来事を境に清居は平良のことを「何があっても世界でこいつだけは絶対に俺を守ってくれる」と確信し、やがて絶対に離れてほしくないと思う存在になっていく。


一方、スカム・フランスでは、勿論キモい、ウザいと蔑まれることなんて全くなく(笑)
自然と2人の距離がどんどん縮まっていく。

立場で言えば、リュカがエリオットに一目惚れをし、結ばれた後も常にエリオットがリードしてくれるような形。 
エリオットの方が少し優位である。

しかし、エリオットはある精神疾患を抱えている事をリュカは知り、そこから2人の間に距離がうまれていく。
エリオットは自分の病気のせいでリュカを傷つけてしまうかもしれないと心配するが、リュカは「ずっと僕がそばにいる、一人じゃない」とエリオットを守る覚悟を決める。

その瞬間、子犬のように可愛いリュカが豹変したように見えた。
リュカが、エリオットを守るのか…立派な男だ…と感動。

まとめてみると、
当初の関係性や距離の縮まり方にはそれぞれの作品で差異があるけれども、優位に立っていた方がいつしか守ってもらう立場に変化していく、そして対等性が際立つようになる、そんな過程が双方の作品に共通しているなと感じた。

この過程で、愛が本物になっていく、形作られていく、その様が美しい…。



さいごに

いつもの如く、戯言をつらつらと書いただけの記事ともいえない記事ですが、何てったって楽しい!
根がオタク気質なせいか、ちょっと心惹かれただけで、深くまで掘りたくなってしまい、気づいたらこんな数千字にわたる文章を書いてしまっている…。
本当に自己満足でしかない。
読みにくい文章ですが、最後まで読んでくださった方がいれば、嬉しいです。




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