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ベルリンで人に期待をしないことを学ぶ

こんにちは。また久しぶりの日記になってしまいました。

近況

最近は、日本から大量に持ち帰ってきたご当地インスタントラーメンを食べながら、地中海的な食事を心がけるという健康か不健康かわからない生活をしているよ。

(地中海的な食事=オリーブオイル、果物やナッツを多く取り入れた食事と理解している)

あとは、日本から帰国してから、クラブで18歳のような酔い方してしまったり、人に予定をキャンセルされ続けたりして悲しい気持ちになっていました。

でももう立ち直ったので大丈夫です。立ち直りが早いのは本当に私の長所だな。

今日はベルリンに来て二年目にして、今更気がついたカルチャーショックについて紹介するよ。

日本:期待し、期待されることで成り立つ社会

わたしは、よくダブルブッキングをしてしまったり、あまり好き合っていない人々を同じ食事の場に呼んでしまったりと、とてもじゃないけど予定を立てるのが上手いとは言えない。

しかし、日本で生まれ育ったので、「前もって予定を立てて、よほどのことがない限り予定は守る」という生活を30年近くしてきたわけだよ。

日本って人へ期待することとそれに答えることが当たり前のようにされている社会だと思う。

だから当たり前のように遅刻をしないとか、ドタキャンしないとか、三週間前に予定を立てるとかするわけ。

(あとはポイ捨てしないとか、自分のゴミは持ち帰るとか、トイレは綺麗に使うとか、そういうことも期待されてるし、他者にも期待する。)

ベルリン:個人が自分の幸せに責任を持つ社会

一方でベルリンの人たちって、ほぼその週がすでに予定が決まっているみたいなことがあんまりなくて、

ノリで今日会おうとか明日会おうみたいな約束をする人が多い。

そして、その直前にもっといい予定が入ったり、なんとなく気が乗らなくなったら気にせず先約をキャンセルする。

例えばこの間、木曜日に遊ぼうって言われたからお店も予約して予定も空けておいたのに、直前に「前夜眠れなかった」という理由でドタキャンされ、

その次の日の金曜日にリスケしようということになったら、その日にも「また眠れなかった」という理由で二度連続ドタキャンされた。

わたしは、楽しみにしていた週末がドタキャンでぶち壊され、もう絶対こいつとは遊ばねえ、と思ったわけ。

そういうことが何度かあって、なめられてると思い結構落ちこんで友達に相談したら、そういうことってベルリンでは日常茶飯事で起こるらしい。

ドタキャンするのって、向こうがこっちに対してどう思っているとかじゃなくて、向こうの個人的な問題の場合が多いから気にしないでいいよって。

たしかにベルリンの人って、キャンセルとかされても根に持ったりしないし、全然平気に日常を歩んでいく。

なぜなら自分は自分で、自分のために予定を立てていて、相手には相手の人生があると割り切っているからだと思う。

だから相手に期待もしないし、期待もされないようにしていると思う。

お互いのニーズがあったら会いましょうみたいな。

この考え方って生きやすいなって思う。

所詮人間、最終的には自分の人生を自分で楽しくする責任があると思う。

共同体は大切だけれども、人に期待しすぎると、他人に自分の幸せを左右されることになるよね。

そうやって他人に自分の幸せを掴まれるのってよくないと気がついた。

そのマインドセットを理解するだけでも、ドタキャンされた時の気持ちが楽になった。人に期待しすぎず、自分がキャンセルするときも悪気を持たないようにしよう〜

自由>秩序な街

あと、前にも書いたけど、ベルリンの街は本当に汚い。

割れたビール瓶は街のありとあらゆるところに転がってるし、

その辺に使い古された冷蔵庫とか、マットレスのような粗大ゴミが平気で放置されている。

これも誰にも期待をせずに、期待をされない街の、一つの特徴だと思う。

この汚さをベルリンに長く住む友達は「自由で統制されていない証拠」といい愛でている。

その話を聞いた時、私はベルリンの汚さを愛せるようになるかもしれないと感じたんだよね。

人生30年目にして大切なことを教えてくれてありがとう、嫌いだけど好きなベルリン。

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