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i3 megaのヒートベッドをマグネット付きシートに交換する

(2021.04.11:記事内、作業内容を修正しました。)


1.はじめに

 i3 megaのULTRA BASEが劣化してきたので、これを機にマグネット付きシートに交換しました。かなり力技な部分がありヒートベッド自体の破損にもなりかねない場合もありますので、参考にする際は御注意ください。


2.主に用意するもの

・マグネット付きPEIシート

 マグネット付きシートはaliexpressから調達しました。

 i3 megaのULTRA BASEにピッタリのサイズが無かったので、240mmx240mmを使用。ULTRA BASEの奥行きが220mmなので、若干このシートは余る格好になります。


 ・アルコール

 ULTRA BASEをヒーターから剥がす際に使用します。


 ・楔

 今回はドライバーで代用。


3.作業内容

※マグネットシート貼り付けの際、下記『3-1.ULTRA BASEを剥がす』の作業を飛ばしてください。ULTRA BASEを剥がしてしまうとアルミヒーターの強度だけでは水平を保つ事が出来ず、プラットフォームに固定した際に歪みます

3-1.ULTRA BASEを剥がす
 まずはULTRA BASEよりガラスプレートを剥がす作業です。
 レベリング用の四隅のネジを全て外し、さらにガラスプレート押さえの金属ブラケットを全て外します。

 ここからが面倒だったのですが、ヒーター部分とULTRA BASEが接着剤で固定されているので接着面にマイナスドライバーを差し込み、少しずつ隙間を広げていきます。無理やり剥がそうとすると、ヒーター部分が破損しますのでアルコールを流し込む事ができる程度の隙間にとどめます。アルコールを流し込んだら10分程度おき、接着力が落ちたところでマナスドライバーを更に押し込み隙間が広がったら別のドライバーを差し込んで広げていきます。

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 後は、この「マイナスドライバーで隙間を作り、隙間にアルコールを流し込み接着剤を剥がし、更にドライバーで隙間を作る」という工程を繰り返します。隙間が大きくなればアルコールを流し込む事で、ペリペリと音を立てながら自然と接着剤が剥がれていきます。無理にドライバーで剥がそうとするとアルミ製のヒータープレートが破損してしまいますので、焦らずに剥がしていきましょう。


3-2.マグネットシートのカット及び接着
 今回用意したシートはサイズが合わないため、マグネットシートの方はベースサイズに併せてカッターで切断します。シートそのものは両面テープがついていますので、3-1.で剥がしたアルミ製ヒータープレートの接着面をアルコールで清掃し、貼り付けます。

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3-3.PEIシートのセット
 後はPEIシートを載せてレベル調整です。PEIシート+マグネットシートでもULTRA BASEよりも薄い為、今回はZ軸のネジを回してZ軸自体の高さも調整しました。


4.使い勝手について

 ULTRA BASEと違って、印刷完了した後はPEIシートを剥がせるので印刷後の取り出しはとてもスムーズになりました。また、四隅の金属ブラケットも無くなった事でレベリングの際にエクストルーダーとの干渉をする心配もなくなりました。
 PEIシート自体も定着力は高く、今の所PETGだと剥がすのが大変なくらいです。※下記画像の印刷物はPLAで出力

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 ただ自分のi3 megaには既にオートレベリングを組み込んでいる為、ガラスであるULTRA BASEと違いこのシートの平面の歪みについてはなんとも言えません。ULTRA BASEを剥がす際にヒータープレートが歪んだ可能性も無きにしもあらずです。
 導入するなら、オートレベリングかメッシュベッドレベリングも併せた方が望ましいと考えています。

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