【緊急寄稿】横浜・女子大生殺害事件に思う

また、痛ましい事件が起きてしまった。
偽善に思われるかもしれないが、なんというか、ほんとうに悔しく思う。
自分には子供がいないが、突然、我が子の命を奪われた親御さんの気持ちを考えると、本当に心が痛い。
本当にどうにかならなかったのだろうか。

いくら悔やんでも彼女は戻らない。
刺した男の罪は、相当に重い。

このような事件の報道を見て、いつも思うのだが、被害者の身内に押しかけてしまうマスコミがいる。
身内はおろか、被害者が知らないかもしれない遠い親戚縁者のところまで行っちゃうアホなマスコミもいる。
一体、何を報じようというのか。

事実は一人の女性が殺されたこと。
それ以上でもそれ以下でもない。
ご両親にしてみれば、そりゃ悲しいし、悔しいに決まっている。
気持ちの整理もつかないうちに、どう思うか、犯人に対してどう思うかなんて、言う気にならないだろう。

被害者の過去などを詳らかにする意味があるのだろうか。
被害者の見てくれだけで、被害者にも問題があったのではと言いたいのだろうか。

そんなことは視聴者は、全く興味がない。
知る必要もないことだ。
マスコミが勝手に、視聴者が知りたいだろうと決めつけ、挙げ句の果てには、視聴率が欲しいから、事実ではないことを面白おかしくでっち上げる。
これでは、被害者は死んでからも、また殺されている。
このような、被害者をはじめとする関係当事者や視聴者を置き去りにした報道姿勢に憤りを感じてしまう。
こうしたことが続けば、人はますます、テレビ・週刊誌から離れていくだろう。

そして犯人の男について、思うことがある。
この男は、人間的に本当に弱いのだと思う。
被害者である彼女を失うのが怖くて、暴力で繋ぎ止めようとした。
虚栄心とでも言うのか、自分を強く見せて、相手の女性を恐怖で支配しようとする。
わたしは、このような男は本当に弱く小さな男だと思う。

わたしは、義務教育の頃から、高校と大学でも恋をしてきた。
うまくいったこともあるし、うまくいかなかったこともある。
失恋した悲しさから、親や妹たちなどの家族が寝静まった深夜に、声を押し殺して泣いたこともある。

わたしは失恋したときに、相手の女性が、自分以外の男性を好きだと知った場合、ヤキモチを妬いた。
自分もそんなに、かっこ悪くない方だと思うけど、なんであいつの方を好きになるのだろうか。
思春期の時には、誰でもそんなふうに悩んだことがあるのではないか。
たまたま、その時の自分は持ってなかったけど、彼女の心が震えるものを、彼女が好きになった男が持っていただけのことだったのではないかと思う。
そうやって、思春期を経験し、大人になっていくのだと思うが、犯人の男は、もしかしたら、思春期を拗らせてしまっていたのかもしれない。

自分から女性の気持ちが離れているのに、それを女性のせいにして、それを強制的に自分に振り向かせようとする。
わたしが一番理解できないのが、女性に暴力を振るうことだ。
自分は妻から殴られることはあっても、殴ることは絶対にしないし、これまでも殴ったことはない。
女性に暴力など、わたしの中には有り得ないのだ。
本当に理解できないし、理解しようとも思わない。
ましてや、殺してしまっては、二度とその女性から何か言われたり、それこそ無理だと思うが、その女性からこの男に好きだと言ってもらうことも、もう絶対にできなくなってしまうのに、どうして殺すのか、まったくわからない。まったく共感できない。

男性諸氏にぜひ読んでもらいたいのだが、中谷彰宏氏の「女を楽しませることが男の最高の仕事」という本がある。
タイトルからしてその通りだと思う。

小学生の頃、同級生の女子をいじめたことがある。(あの時は本当にすみませんでした)
すると、別の同級生女子のお姉ちゃんとその同い年のお姉さんたちと同級生女子からフルボッコ(断っておくが物理的にではない)にされた。
しばらく、その小学校の女の子たち全員から総スカンだった。
これがトラウマとなっている。
女性たちを怒らせると、そのテリトリーでは、自分は生きていけなくなるというのが、そこで学んだことだ。

女性を笑顔にするのが、男の最高の仕事だと思う。
そしてわたしは、目の前の女性を全力でトキメかせることが、「男の最高の人生」だと、本気で信じている。

先にも述べたが繰り返す。
事実は一人の女性が殺されたこと。
なぜ殺されたのかなどの真実は、人の数だけ真実、思いがある。

大好きな女性が自分に振り向いてくれなくても、その女性を笑顔にするために、その女性が笑顔で生きていってほしいから、いまを全力で生きることをコミットする。

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