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検査結果を聞きに行った、の巻

先日受けた検診結果を聞きに行く日まで、気が気じゃなかった。ソワソワしてなんだか仕事が手につかず、精液検査を終えたパートナーから「今日、サイゼろうぜ!」とLINEがくると、何かあったのだろうか・・という考えが頭をよぎりいつもより早く仕事を切り上げてしまうくらいだった。(実際は採液の様子を、おもしろおかしく話してくれただけだった。)

パートナーの精液検査

精液採取に際して、「3~7日くらいの禁欲を経てから臨むように」とお医者さんからパートナーへの伝言を頼まれていた。検査で採取する精液がある程度フレッシュなものである必要があるらしく、検査日以前の射精が1か月前とかにならないようにしなくてはいけないようだ。伝えると「任せて!」と、となんだか嬉しそうだった。

サイゼリヤで青豆の温サラダを食べつつ、採液の様子を興奮しながら話してくれた。まず、採取用のカップを渡されて ネットカフェのような テレビとソファが置いてある小部屋へ案内されたそうだ。AVを鑑賞できるようになっているそうだが、15年ほど前のものだったということもありDVDのチョイスがいまいちだったらしい。4枚あったうち、1枚だけおめがねにかなうものがあり、使用後は次の人のために一番上に置いてきたそうだ。

また、「いや~言いづらいんだけどさぁ」と申し訳なさそうに言うので、なにか妊活に支障をきたすような事実が宣告されたのか、とすこし身構えたら、「最初の1%って大事じゃないと思って拭き取っちゃったんだけど、そこに必要なエッセンスがつまってるらしくて。ちゃんとした検査結果が出ないかもしれない」とのことだった。まさか最初の1滴がそんなに大事だなんて思わなくて!ちゃんと先に説明書読めばよかった!と、エビグラタンをすくいながら残念そうに話すパートナーがおかしく、ビールが進んでしまった。

どきどきの検査結果

1週間後、二人で検診結果を聞きに行ったが、その道中「もしこれでどちらか片方に疾患が見つかったらどうしようね」とつぶやくと「ま、それはそれで現状が分かって良いじゃん。そこからスタートすれば問題ないよ。悪くても、前に進むしかないじゃん」と言われ、妙に納得してしまった。以前、わたしが就職したときに父が「前へ」とだけ書いた手紙をくれたのを思い出した。考え込んでしまうときに、「今まで」と「これから」を切り離すきっかけをくれるこうした人たちの存在が有難い。

結果からいうと、「特に大きな問題はない、年齢相応である」とのことだった。私側の細かい項目はこんなかんじ。
・抗ミュラー管ホルモンの値から、卵子の状態は年齢相応。38才なのですごく良い状態とは言えないが、自然妊娠ができない状態ではない。
・中性脂肪の値がすこし高めなので、脂っこいものを控えるなどバランスの良い食事に配慮すること。ウォーキングをとりいれると良い。
・ビタミンD、亜鉛が不足しているので食事やサプリメントで接種するように。(さっそく薬局でサプリを買って帰った。後で調べると、ビタミンDは日光浴でも補えるらしい)
・甲状腺機能の数値がすこし良くない。現在3.3であるが2.5以下になると良いらしい。ワカメとか海藻を食べすぎると影響を及ぼすらしく控えるよう先生に言われ「わかめ、めっちゃ食べてます・・」とつぶやいてしまった。(わかめ、ひじきなどに含まれるヨードという要素が影響するようだ)
・クラミジアや感染症検査も問題なく、風疹の抗体も十分にあるとのこと
・抗精子抗体も問題なく、血栓傾向も心配しなくていい

パートナー(男性側)の検査結果は、精子の数・運動率ともに申し分ないが、正常形態率が少し低いとのこと。(通常は4%くらいであるが2.4%という数値)

ということで、タイミング法などを用いて自然妊娠(と言っていいのか?)できるか期間を設けてやってみてもいいし、人工授精・体外受精にステップアップする選択肢もある、とのことだった。生理がおわって直後の受診だったので、あと数日後に排卵日がくること・妊娠できる可能性が高い日を教えてもらった。

「せっかく来たから今日やってく?」ということで、きゅうきょ超音波下卵管通過性検査もおこなったが、卵管もつまっていないので問題ないとのことだった。痛いのかとビクビクしていたが、圧迫される不快な感覚はあるものの痛みはほぼ無かった。でもやっぱり、2回目でも内診は慣れない。ストレス。ぎゅっと握るための、小さい人形なのかなにかを持参しようと思った。

これから

次回は生理開始後2~4日目に受診をすることになった。どんなステップを踏むかはまだ決まっていないが、パートナーと話して、タイミング法を2~3か月試し、その後 人工授精にトライしてみる方向で考えようかとなった。
大学時代の友人が不妊治療をしていたと以前聞いていたので、「こんどよければ話を聞かせてもらえないかな」とメールをしたらすぐ電話がかかってきた。ちょうど年末に2人目の女の子を産んだらしく驚きと嬉しさもあいまった。妊活・不妊治療の話をきかせてもらって、早め早めの行動が良いかもと思うようになった。


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