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ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(41)

こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。

第7章 恐怖に直面しながら心を開く
【恐怖のトランスに囚われる

恐怖のトランス状態とは、恐怖という感情が私達のアイデンティティの中核となり、人生を謳歌できなくなるということ…そして、このトランスは、大抵幼い頃に自分の世話をしてくれた人たちとの関係の中で感じた、不安や恐怖から始まります。

「自分の存在を防御しようとする硬い筋肉の塊」とチョギャム・トゥルンバが言うように、子どもの身体は基本的にリラックスしていて柔らかいのですが、長年にわたり恐怖感を味わうことで、身体は慢性的に硬くなっていきます。

この恐怖のトランスは、身体を習慣的に緊張させるだけでなく、精神も柔軟性に欠けたパターンにはまってしまうのです。

自分が無価値であるという思いと羞恥心は、恐らく恐怖心にはまり込んだ心を最も縛り付ける要素となり、自分はダメな人間だと信じていれば、自分は常に危険にさらされていると確信するのです。

私たちは、思考にはまってしまう(トランス状態)と、ダメな自分という観点から自分を定義しがちになり、身体に感じる不安感、思い込み、自分の言い訳や、内にこもったり怒ったりする自分が真実の自分の姿に見えてくるのです。

バーバラもまた、職場では感じのよい、静かで存在感のない臆病者と化し、ランディー(夫)の前でもまた、どんなに今、脆い気持ちであるかを彼に伝えるより、何も言わずに自分を守るほうが安全だと感じてしまうのです。

恐怖にはまり込んでしまうと、周りの世界はすべて背景に消えていきます。
私たちの反応は蓄積された過去の痛みに対する反応なので、この反応が今現在起きている出来事と比例するとは限らないだけでなく、過剰な反応は羞恥心にさらに追い打ちをかけ、この事実を他人に知られたくないと万事順調なふりをして、私たちは孤立感と恐怖感の中に沈んでいくのです。

恐れへのはまり込みは、人間関係の中で一人ぼっちだと感じたことに起因するので、幼いときに必要としていた愛や理解を他人から感じ取ること…他人との繋がりを見つけること。そして、自分が帰属する場所があるという現実を信じることが恐怖の支配から自由になりはじめる一歩となるのです。

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