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We Can Do It(アレ)!

(2022/1/24加筆 1398文字)

 我らがバファローズさまの2023キャッチフレーズが発表されました。

※画像はバファローズさまオフィシャルサイトより引用

We Can Do It!」は「我々はそれを成し遂げる(今風に言えば「やればできる」でしょうか)」ですが、実は有名なフレーズです。
第二次大戦中のアメリカで、荒木飛呂彦が描いたような逞しい女性が腕まくりガッツポーズをしているポスターに添えられた勤労意欲奨励のためのキャッチフレーズが"We Can Do It!"。
戦時中ということで戦意高揚のためとも言われ、現在は否定的な見方をされたりもしてオリますが、銃後を預かる女性が労働力として強く求められたために作られたものです。
この女性は戦後"Rosie the Riveter"(リベット打ちのロージー)と呼ばれ、フェミニズムや女性の経済的自立運動のシンボルとしても使われました。
全然関係ないですが、アメリカの戦時中のポスターと言えばアンクル・サム(U.S.)がこちらを指さしている陸軍への応募を促すポスターが好きです。
(世界一有名なI want youだと言われています)

 Weの"W”が"VV"ではなく"VVV”であることにお気づきでしょうか?
これはもちろんリーグ2連覇の実績を踏まえ、今季3連覇を「成し遂げる」決意の顕れとなってオリます。
ちなみに2連覇って「机上の上」ではないか?と思って調べてみたら「大丈夫」でした。
 先ほどの球団さまオフィシャルサイトの中島監督の写真、ガッツポーズはロージーをなぞらえたもの、3本指はV3を顕しているとも考えられますが、ここは4本指(指の間のVが3つになる)にして欲しかったところです。

 さてここで"IT"はすんなり「優勝」ということになりますが、同じく関西に優勝を代名詞で呼ぶ球団がありますね。
アレ」です。
阪神さんの今年のスローガンは「A.R.E.」。
アレですよ。
いや、読みは「エー・アール・イー」だそうです。
「個人・チームとして明確な目標(Aim)に向かって、野球というスポーツや諸先輩方に対して敬いの気持ち(Respect)を持って取り組み、個々がさらにパワーアップ(Empower)することで最高の結果を残していく」だそうです。ちなみに阪神さんのスローガンは昨年12月17日に発表されてオリます。
 ちなみにNPB全球団キャッチフレーズリストはこちらです。
こういうリストでセリーグもさしおいてトップに来るのはめちゃくちゃ気持ちいいですね!
タカさんの『鷹!鷹!鷹!』は見た瞬間虚構新聞かと思いました笑
 スローガンとキャッチフレーズがごっちゃになっているのはチームによって呼び方が違っているからです。
基本的にはスローガン、バファローズさまと広島さんだけがキャッチフレーズ呼びのようですね。
スローガン(slogan)はざっくり「標語」なんですがイメージとしては戦意高揚っぽいものがあります。
実際語源はゲール語でウォークライ(鬨の声)を意味する「sluagh-ghairm」だそうです。
キャッチフレーズはこころをキャッチするフレーズなので、スローガンに比べると少し平和な感じがしますね。

 ちなみにitとthatの使い分けって曖昧な感じがしますが、itは(文章の中の)特定の語句、thatは文章全体を指すことが多いそうです。
アレ」を英語に置き換えると「it」が適当かもしれませんね。



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