見出し画像

【LDL】福井旅行~①「やめること」で洗練されていったホテル八木~

3月初旬に家族で福井旅行に行ってきました。

目的は
 ①恐竜好きな子ども達と恐竜博物館に行くため
 ②ホテル八木に泊まるため

です。

ホテル八木は同じLDLメンバーである八木司さんが常務をしており、以前、バディとして記事にしたことがありました。

※LDL(Locally Driven Labs)とは、約20年にわたって全国各地で経営とまちづくりに取組んでいる木下斉さんが所長として立ち上げたラボ

記事と言っても実際ホテルに泊まったわけでなく、オンラインで八木さんからお話を聞いただけした。

更に、ホテル八木の経営について、LDLの宿関連研究のテーマになったり、木下所長がレポートで纏めたりと、より深く知ることができました。

こちらは木下所長のnoteですが、アプローチが鋭く深堀された内容に感服するとともに、私が書いた記事も的外れではなかったと安心してました(;^_^A

と、予習バッチリな状況で、実際に泊まって体験したい気持ちがあり、恐竜博物館に行く目的とともに、ホテルに泊まらせて頂きました。


1.チェックイン

いつもなら、テンションが上がり動き回る子どもたちを落ち着かせたり、大荷物を運んだりと、バタつくチェックイン。

しかし、今回はウェルカムスイーツ&ドリンクとライブラリーにある本のおかげで、子どもたちも動き回ることなく、スムーズにチェックインすることができました。

ホテルに入ってすぐに読書に勤しむ本好きの長女(笑)
スイーツとドリンクを楽しむ子どもたち

チェックインでこんなに居心地が良かったのは初めてでした。

逆に長居しすぎてお部屋案内のスタッフの方を待たせることになり、申し訳なかったです(;^_^A

2.お部屋

二間続きの部屋を案内してもらい、子どもたちのテンション爆上がり。ステキな部屋を用意して頂きありがとうございますm(_ _)m

敷かれた布団を見るとダイブしたくなるのは子どもの性ですよね(;^_^A

建物自体新しくはないですが、古さを感じさせない清潔さや高級感がありました。

部屋にはミネラルウォーターやお茶、お菓子(おかき系)がついていたりと、セルフサービスながらファミリー層には有り難いサービスが随所に見られました。

部屋用のお茶として、なんとウチの緑仙が備えられていましたm(_ _)m

3.お風呂&サウナ

お茶で一息ついた後は温泉。泊まった日が3/3ということもあり、湯上り処にはひな人形が飾られていました。季節感は大切ですよね!

湯上がり処にのバスタオル。その隣りの湯上りアイスバーといい、一つ一つのサービスが心憎い

よく温泉旅館だと、山や川、海の絶景が見える露天風呂がありますが、あわら温泉は平地にあり、庭園を見ながらの露天風呂をもつホテルが多いそうです。

露天風呂の様子(ホテル八木ホームページより)

ホテル八木の露天風呂も庭園系。ライトアップされた庭園の木々が幻想的で、非日常感を味わうことができました。

3歳の長男と入りましたが、子どもがちょうど同じくらいの年齢の親子連れがいて、子育てトークで盛り上がりました。

お客さんが同じ子育て世代だと交流が生まれますね(^^)

温泉ホテルとしては珍しいロウリュウができるサウナ。女湯では小学3年生の長女がサウナデビューを果たしました。暑かったけど、気持ちよかったそうです(^_^)

サウナストーンにアロマ入り氷塊を乗せてアロマ蒸気を楽しめる設計(ホテル八木ホームページより)

セルフロウリュウのやり方を知らない私ですが、夜に八木さんに教えてもらいながら体験。サウナ後の水風呂は刺激的過ぎたので外気浴で整いタイム。あー、うちもサウナが欲しい(笑)

サウナ室の前で飲料水が飲めたり(しかも塩もカスタマイズ可!)、シャンプー&コンディショナー&洗顔料の計100種類以上が常備されたりと、お風呂全体としてサービスがしっかり行き届いていました。

お金をかけてがっつり設備投資するのではなく、既存設備と細かい備品をかけ合わせ、付加価値をボトムアップしているイメージでした。

4.ビュッフェスタイルの食事

お風呂でスッキリした後は、待望の夕食タイム。

食事はビュッフェスタイル。結論から言うと、過去一の満足度のビュッフェでした。

肉は松坂牛、お寿司は大トロやいくら、いちごは品種別に選べるなど、お品書きを見るだけで食材の良さやこだわりがわかります。

各種メニューは少しずつ盛り付けられており、なくなるたびに補充されていました。補充の都度、出来立ての味を楽しめるわけです。

さらに、季節料理や郷土料理、地元食材を使った料理など、メニューの構成からもこだわりを感じます。

色んな料理を味わいたく少しずつ頂きました
スイーツコーナー。果物が豊富でメロン嫌いの長女がここのメロンをおかわりしてました。

仕事柄、お茶コーナーに目がいきました。

印象に残ったのは、玉露や茎ほうじ茶(一保堂さん)、れんこん黒豆茶。

熱湯玉露などのなんちゃって玉露でなく、旨味成分たっぷりの質の高い玉露でした。これほどの玉露がビュッフェにあるなんてびっくり!

ここは日本茶インストラクターの腕の見せ所。お湯と水を駆使し、60℃の湯温で茶葉のポテンシャルを最大限に引き出して頂きました(笑)

一保堂さんのほうじ茶は安定の美味しさ!ほうじ茶は何にでも合うお茶ですが、特にスイーツ系との相性抜群。ぜひスイーツとの飲み合わせをお客さんに提案して欲しい!

最後にれんこん黒豆茶は、野菜のお茶を作っている我々としては商品開発魂をくすぐる組み合わせでした。

子どもたちが食べてる間は親もゆっくりできます(^_^;)

一般的なビュッフェだと、好きなものを本能のままに取ってすぐに満腹になる私ですが、ここは一つ一つのメニューの質が高いので、色んなものを少しずつ時間をかけて食べたくなります。

早めに食事を終えた子どもたちはライブラリーで本を読んでくれていたので(食事会場と少し距離があるのが難点(;^_^A)、夫婦でゆっくり食事を楽しむことができました。

5.各種サービスとスタッフの配置

部屋への案内はしてくれましたが、他は基本セルフサービスです。

もっとサービスを求める人もいるかもしれませんが、子ども連れの我々にとっては、セルフサービスは気が楽です。

さらに、ホテルに売店がなく、缶ビール販売も夕食時間内のみと、少ない人数で回せるよう徹底していました。(売上より稼働率(利益)を重視していることがわかります)

夕食も基本18時スタートと、早い時間帯での食事ですが、その分、食事の終わる(片付ける)時間が早くなりスタッフの退勤時間も早くなるのだそう。

宿泊者(特にファミリー層)にとっても夕食時間が早いほうが夕食後をゆっくり楽しめますし、スタッフが夜遅くまで残る必要もなくなり、まさに一石二鳥です。(夕食後はラウンジでお菓子や振る舞い酒を楽しめる)

現在、週休2日制(火水休み+α)を実現しているホテル八木ですが、今後目指しているのは、長期休暇制度の実現だそうです。普通のホテル業では考えられないですよね(^_^;)

スタッフの満足度が上がるとともに、長期休暇の取得により、旅行に行きやすくなります。

旅行先でホテルに泊まることで、もてなされる側の立場を経験することになり、ホテル八木の運営に活かるはずです。

そういった意図も含めた制度であり、さすがだなと思いました。

6.まとめ「やめたこと」で洗練されている

以下はホテル八木が「やめたこと」です。
 ・すべての部屋の使用
 ・仲居さんの昔ながらの慣習
 ・夕食の部屋だし
 ・布団の敷きサービス
 ・毎日営業
 ・売店

様々なことをやめ、必要なことにリソースを集中してサービス力を高める。

結果、洗練されたサービスレベルを誇っており、また泊まりたいと思えるホテルでした。

泊まった翌日に東尋坊→丸岡城に行きましたが、月曜ということもあり、雰囲気がゆったりしていて、家族で車で行くには最適な旅行先だと思いました。

LDLメンバー土田さんと丸岡城前でパシャリ。お世話になりましたm(__)m

また、子どもたちもまた福井に行きたいと言っているので、ホテル八木にも泊まりたいと思います!

八木さんと対談して感じたことはこちら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?