【コンサートレポ】サラ・オレイン コンサート Journey 2020 第2部
先日12月12日(土)、東京国際フォーラムにて、我らが歌姫サラ・オレインのコンサートJourney 2020 が開催されました。
前回のレポ(第1部)は読んでいただけましたか?
そしてこのインターミッションで、もちろんサラ公式グッズを購入しましたよね!?
では早速、第2部を振り返っていきましょう!
…最後まで書けるかな〜😅
まずは雪景色が映るスクリーン越しにお届けした、イギリスのテレビアニメ『The Snowman』の挿入歌『Walking in the Air』(邦題『空を歩いて』)。
自分が作った雪だるまと一緒に空を飛べるなんて、素敵な話ですね〜☃️
景色は雪から氷へと変わり(少し寒くなりました)、ファンの皆様には説明不要の『Fantasy On Ice』。
氷の上といえど、寒さに負けないよう、会場のお客さんにはノリノリでペンライトを振っていただきました😆
さらに舞台は氷から宇宙へ!(-270℃でしたっけ?寒すぎ!)
1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督のSF映画『2001年 宇宙の旅』で使われた、リヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』。
ついこないだ(2020年12月6日)、小惑星探査機はやぶさ2が無事に帰還しましたね!
202X年に宇宙の旅は実現するんでしょうか?
早く行ってみたいですね〜!😆
そんな感じで宇宙へと妄想の旅をしている間に、ちゃっかり衣装替えを済ませたサラがステージに戻ってきました。
歌うのは、第2期の放送と実写版映画が決定したアニメ『約束のネバーランド』の挿入歌『イザベラの唄』。
原作でもサラが歌っていますよ!
実際には歌うというかずっとハミングなので、レコーディングはとてもチャレンジングだったそうですよ。
再び宇宙を舞台とした1997年のSF映画『TheFifth Element』の世界へ。
劇中で異星人オペラ歌手が歌う『The Diva Dance』を披露しました。
これをライブで歌っちゃうサラの異星人っぷりを堪能いただけたでしょうか?😅
さて、ここからのメドレー『R.I.P. 〜Tribute To Legends〜』は、今回のコンサートを一際特徴付けるものだったと思います。
2020年は多くのレジェンド達が、この現世から常世へと旅立っていきました。
今回は、4名の偉大な旅人が遺した作品をピックアップしてお届けしました。
まずは映画音楽の巨匠(マエストロ)、エンニオ・モリコーネの『Once Upon a Time in the West』。
この映画は、モリコーネの楽曲を聴いてインスピレーションを受けた監督が、イメージを撮影で再現していったという逸話があるくらい、音楽が重要な位置を占めます。
シンプルなのに奥が深い、何回聴いても飽きない、本当に素晴らしい曲です。
続けて、日本を代表する作曲家・服部克久先生の『Voce Angelica』。
2018年のバースデー・コンサートの際には、ご本人自ら指揮を取っていただきました。
サラが発する『天使の声』を、先生は旅先できっと聴いてくれていたことでしょう。
この曲の前半ではペダルという作曲技法が使われていて、ベース音は同じで、その上に積み上がるハーモニーが色彩を変えていくんです。
これが、ベーシストの僕にとって堪らなく気持ちいいんですよね😊
(例えるなら、小鳥を自由に遊ばせて自分は全く動かない巨神兵のような感覚です。余計分かりにくいかもしれません…すみません)
そしてハーモニーもベース音も動く中盤を経て、最初のペダルに戻ってきたと思ったら、いつの間にか転調しているんです…!
まるで魔法にかかったような不思議な心地よさを感じます😊
そして俳優ショーン・コネリーが初代ジェームズ・ボンドを演じた『007』より『James Bond Theme 〜 Live and Let Die』。
タイトな黒い衣装で再登場したサラはまるでボンド・ガール!
その姿にハートを射抜かれた男性陣も多いんじゃないでしょうか?
そしてそして、僕の中での今回の目玉!
ヴァン・ヘイレンの『Eruption 〜 You Really Got Me』!
僕は高校生の頃に、周囲の「洋楽聴いてる俺かっけー!」の例に漏れず、邪な理由でクイーンやヴァン・ヘイレンを聴いていました。笑
それでもこの『Eruption』でエディのギターを聴いた時には、完全に心を奪われましたね〜。
永遠のギターヒーローを再現すべく、サラはなんと…僕が知る限り初めてのエレキバイオリン(しかも5弦)!🤘
そして皆さん…気付きましたか?
『You Really Got Me』の中盤、サラがバイオリンを弾く時に、『Eruption』のエディ・ヴァン・ヘイレンのフレーズをコピーして弾いていたんですよ!
これはアツい!見事なマッシュアップです🤘
ギターを弾く時はいつも満面の笑みを浮かべるエディ。
旅先でサラバンドの演奏を聴いて、「You really got me!」って笑ってくれたら嬉しいな…
さて、レジェンド達に捧げるメドレーは終わりましたが、この現世に生きた証を残すのは、有名人だけではありません。
例えば僕1人はちっぽけな存在ですが、目の前のたった1人、その瞬間だけでも幸せにすることができれば、それは必ず波紋となって広がり、僕の手が届かないところで新たな世界を作っていくと信じています。
それはとても小さく、誰にも知られはしないけど、確実に僕が生きた証になるでしょう。
天使として旅立ってしまったというサラの親友も、大切に想うサラの歌声を通じて現世に波紋を生み出すことができるのではないでしょうか?
その親友のためにサラが選んだ曲は『Lemmon』。
原曲とは雰囲気を変え、歌詞は英語で、アコースティックに演奏しました。
この曲の持つ魅力が、サラの歌によってまた深く引き出されたように感じました。
悲しみはさらに続きます。
山田洋次監督による朗読劇・戦争童画集より富貴晴美さん作曲の『あの日』。
戦後75年経った今も、これからもずっと語り継がれていくべき悲劇。
忘れ去られてはいけない歴史。
実はここだけの話、サラの鬼気迫る朗読を聴きながら、僕は号泣しそうになってヤバかったんですよね…
本番中にこれはマズいと思って、涙腺崩壊を食い止めるのに大変でした😭
人類の歴史を見る限り、戦争がない世界を実現することはとても難しいでしょうが、少しでも悲劇を減らすために皆で協力していくことを、僕はこの涙に誓います。
争いは争いでも、戦争ではなくスポーツによって繋がる世界は素晴らしいですね。
ということで、次曲はラグビーワールドカップ2019日本大会のテーマ曲『World in Union(団結する世界)』!
今年は世界中が混乱と困難に見舞われましたが、こういう時こそ、お互いを尊重し理解しようとする姿勢が大切だと想います。
ラグビー大好きなサラも、昔から伝え続けている「世界は1つ」という理念。
少しでも浸透していくために、僕もできることからコツコツと貢献していきます。
さて、長いようで短い旅もいよいろ終盤です。
(ということは、この記事も終盤です!)
年の瀬の風物詩であるベートーベンの交響曲第9番(通称・第九)の第4楽章『歓喜の歌』を元にした賛美歌で、ゴスペル調にアレンジした『Joyful Joyful』をお届けしました。
本当は会場のお客さん全員で大合唱したかったんですが…
飛沫防止ということで実際には発声せず、心の中で歌ってくれましたよね!?
最後に、サラが昔から伝え続けているもう一つの理念「あなたらしく後悔のない人生を」という想いを歌った『My Way』。
航海の旅の締め括りにピッタリでした😊
(第1部最初のトーク、覚えてましたか?)
本編はここで終わりを迎えましたが、嬉しいことにアンコールを頂き、本日5着目(!)の衣装に身を纏ったサラが登場しました。
お送りしたのは、12月ということで『戦場のメリークリスマス』より『Merry Christmas Mr. Lawrence (Somewhere Far Away)』。
今年のクリスマス…毎年恒例だったホテルでのコンサートは残念ながら中止になってしまいました。
サラは…クリぼっちで過ごすのでしょうか…?
そして最後の最後はやはりこの曲。
『Time to Say Goddbye』(邦題『君と旅立とう』)。
今年は最初で最後のサラバンドでのコンサートになってしまいましたが、来年も必ず会える。
そう信じて力強く歌い切り、今回の旅を無事に終えることができました。
いや〜、第1部のレポ以上に盛り沢山になってしまいました…😅
僕にとってはこのレポを書き終えるまでが【旅】なのかもしれません。
これからの時代は我々に限らず、今までのようにコンサートの数が増えていくことは無いと思います。
その分、同じ空間にいることの価値が今まで以上に高くなるでしょう。
あるいは逆に振り切って、360°VRで良質なライブ配信を気軽に楽しめる時代が来るかもしれません。
「辛いことを乗り越えた後には、必ず希望がある。」
そんな信念を持つサラ・オレインの、音楽家としてだけでなくトータルプロデューサーとしても今後の活躍に期待が高まります。
新しい世界へ向けて、一緒に旅立ちましょう!
サラ・オレイン コンサート Journey 2020 @ 東京国際フォーラム
<出演>
サラ・オレイン(Vo, Vln)
中林万里子(Pf, Keys)
荒谷みつる(Gt)
佐藤大輔(Ds)
棚橋俊幸(Ba)
-柳原ストリングス-
柳原有弥(1st Vln)
石亀協子(2nd Vln)
長石篤志(Vla)
遠藤益民(Vc)
<ミュージックディレクター、バンマス、アレンジ>
佐藤彰信
<写真>
Ryuya Amao
<主催>
株式会社 エニー(J:COM Group)
<制作>
株式会社 東北新社
<舞台監督>
株式会社 ケイビープランニングインターナショナル
<音響>
株式会社 ユノオフィス
<映像>
株式会社 メディコム