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エッセイ:文体を飛び立たせて

『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』を読了。『ふしぎと』は大作ですが、いわゆる昭和軽薄体のおかげでスラスラ読める(読み切りました)。

多様な面を持つ作品であることに加えて、こんな軽やかな文体で描いて良いのかということに衝撃を受けました。
いや、良いんです。私は、文体に限らずあらゆることに対して「こうあるべき」と考えてしまう悪癖があります。
確かに、相対的に何かをお手本にするのは別に良いことだと思いますが、そのお手本を絶対的にしてしまうのは自らを縛りつけるだけで、良いことなんてあまりない。何より楽しくない。
もっと楽しく、のびのびと書いて良いんだ。そう何だか勇気づけられました。
新年最初に読んだのが『ふしぎと』で良かったです……!

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