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読むPodcast「田中健士郎の働き方ラジオ」 #5 副業は「畳み人」としてのキャリアを積むチャンス

こんにちは!「読む働き方ラジオ」編集室のマギーです。今回はわたしがこのラジオにはまるきっかけになった回をご紹介します。

2020年8月30日に配信された
第5回 副業は『畳み人』としてのキャリアを積むチャンスです。

「畳み人」という言葉。みなさんはご存じですか?
あまり耳慣れない言葉を、田中さんが優しい語り口で解説してくれています。今回はその内容を文章で振り返ってみたいと思います。
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「畳み人」「広げ人」とは?

今日も副業をテーマに、副業は「畳み人」としてのキャリアを積むチャンスという話をしてみたいなと思っています。

ちょうど今週「畳み人」に関するツイートもしているので、見ていただければと思います。幻冬舎の設楽さんの書籍「畳み人という選択」を紹介した記事のURLを貼っています。

僕が「畳み人」として、また「畳み人」的な役割を仕事でやっていることが多く、しっくりきたコンセプトです。

「広げ人」っていうのは、会社の社長や、社長に限らず、ビジョンを持っていたりたくさんアイディアを考えて、周りにあっと驚くような影響を及ぼす人。

一方、広げた風呂敷を畳む「畳み人」というのは、実際にプロジェクトとして成果を出すとか、アイディアをもとにいいチームを作って、チームで物事を進めていく人。

世の中には「広げ人」と「畳み人」がいて、その二つが合わさることによって事業が進むのです。

どうしても「広げ人」が注目されがちなのですが、「広げ人」が活躍するには「畳み人」が必要だという話ですね。僕が個人的に「畳み人」だなと思っているのは、ジブリの鈴木敏夫さんです。

宮崎駿さんはすごく有名だと思うんです。けれども宮崎駿さんからどんどん出てくるアイディアをしっかりと具現化してプロデューサーをしていたのが鈴木敏夫さんなんですね。

「風呂敷広げ人」って、会社の社長なんですよ。大きい会社だとなかなか社長と一緒に仕事することはないですよね。

ある程度大きな組織にいると「広げ人」の人と直接やり取りする、いわゆる「畳み人」のポジションになるのは、なかなか難しいと思うんですよ。

副業は「畳み人」になるチャンス

そんな中、最近考えたのは、いま広がってる副業は「畳み人」として働くチャンスを増やしてるんじゃないかということ。

これは前のラジオ(2020年8月2日配信 副業ってどうやって始めるの?)でも少し話したと思うんですけれども「やっぱりあなたと働きたい」とか「この人と働いてみたいな」ということが叶えやすい時代になっているのかなと。そんなとき「畳み人」として活躍するチャンスも増えるんじゃないかなと思っています。

今、僕はrebornという会社で羽渕さんと働いてます。羽渕さんは息をするようにアイディアが出てくる方。

羽渕さんと出会ったのはSNSです。自分の価値観にすごく近いというか、すごく共感をするような記事を発信をされていて。かつ、地元が同じ逗子だったというところで、僕からメッセージをさせていただいたのが出会いのきっかけでした。

ちょうど羽渕さんがこれから事業を大きくするので一緒にできるような仲間を探していたというタイミングで僕が入って。そこからrebornというプロジェクトが立ち上がったり、いろいろな仕事をするきっかけになったんです。

やっぱり羽渕さんみたいな方とお仕事できたというのは僕の経験としては大きかったし、今になってそれはある意味「畳み人」としての経験だったんだなと思っています。

うちの妻も最近副業やりたいなという話をしていて。「副業は誰と働きたいっていうそこをまず明確にするといいよ」と、話をしたときに「誰と働きたいか」と考えて出てきたのが、とあるインフルエンサーの方なんです。

会社で外部のパートナーとして一緒に仕事をした方。ちょっと話してみたところ、ちょうど最近流行りのオンラインサロンを運営していて。全部1人でやってたので、そこをぜひ一緒に手伝ってもらえないかと。

あれよあれよという間に副業という形でそのオンラインサロン運営のコアメンバーとして働いてるんですよね。

企業である程度働いてきたからこそ「畳み人」としての基礎的なスキルっていうのは備わっている。それを生かして「広げ人」の方とうまく繋がったんです。

「畳み人」としてのキャリアを広げるチャンスが、副業にあるんじゃないかなと思うに至りました。

どんな大きな会社も最初は「広げ人」がひとりで始めたことが多い。世の中にはたくさん素晴らしいビジョン、アイディアを持っている方や、これから新しいことをしようという方がたくさんいらっしゃると思うんです。

そういった方をうまく見つけて、まずは「一緒に創業しましょう」というのが、もちろんいいのですが。副業として少し関わらせていただくところから始めることで、「広げ人」の方とタックを組むチャンスがたくさん生まれてきているんじゃないかなと。

SNSも発達してきていますし、副業可という会社も増えているからこそ、素晴らしいアイディアとかビジョンが実現されやすい世界になってるんじゃないかなと。そのきっかけが副業だとしたら素晴らしいな。

僕も最近この「畳み人」という働き方と副業で、何か広げていけるといいなと思っているんです。

「畳み人」に必要な力とは?

ではどんな力をつければ「畳み人」ができるの?というところですが、基本的にはビジネスの基礎スキルですね。

設楽さんの本にも書いてあったんですが、いわゆるプロジェクトマネジメントの力だったり、心理的安全性がありしっかりとミッションに向かえるようなチームを作っていく力は、重要なのかなと思います。
こういうことは会社で働いていると身についてくると思うんです。しかし「畳み人」特有だと思ったのは「広げ人」の思考をコピーする力というところですね。

僕自身、経営者への憧れもあったし、新しいアイディアをどんどん出せないということが結構コンプレックスで、苦手意識があったんです。

けれども、そのときに救われたのがこの考え方でした。「畳み人」としては、まず「広げ人」の思考を自分でしっかりとコピーできるようになればいいと。

コピーというのは、言ってることをそのまま覚えるのではなく、自分でもその人の思考回路やロジックを再現できるようにすることなんです。

例えば「会社の社長だったらこういうふうに言うだろう」とか「チームメンバーに伝えるだろう」ということを理解して、その言葉をしっかりと熱量を持って伝えることができると、チームを動かせるんですね。

それをするために何をしたらいいか。設楽さんの本にも書いてあったんですが、僕が共感するのは「広げ人」が考えてることを理解しようとすること。

ちょっとしたチャットの発言から、その人の最近の関心は何だろうとか、プライベートのSNSでつぶやいていることも理解しにいく。あるいはその人が最近読んでる本があれば一緒に読んで、同じレベルまで理解を高める。

コピーとは、できれば一緒に話すことでしっかりとその人の思考回路を理解し、その思考をしっかりと再現できるようになることですね。

再現できるようになれば、「広げ人」の方と一緒に「畳み人」としてプロジェクトを動かせる。それでこそ、チームや人を動かせるようになるのかなと思っています。

僕は自分で考えるのは苦手だと思っていたんですが、優秀な方の思考を借りてくることによって活躍できるという経験をしてきたので、その通りだなと思っています。

もし「畳み人」として活躍できそうな場がある方は、思考をコピーするところをぜひやってみてくださいね。

「畳み人」は「広げ人」とチームを作っていく人

「畳み人」というのは、風呂敷を広げる人とパートナーになって事業を進め、チームを作っていく人。

仕事をしていると「畳み人」としての基礎スキルは結構身に付くものかなと思っていまして。あとはその場をいかに作るかというところなのかな。そうなったときに副業ってのはすごくいい場になるんじゃないかなと思っていまして。

もし同じようなチャンスがありそうな方や、そういったキャリアを積みたいという方に、参考になるといいなと思いまして今日はお話をさせていただきました。

僕自身「畳み人」としてはまだ道半ばですが、設楽さんやそういった方に近づけるよう、日々仕事をしていきたいなと思っております。

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初めてこのお話を聴いたとき、わたしもどちらかといえば「広げ人」ではなくて、それを手助けする「畳み人」かな?と思いました。

わたしが田中さんのお話をはじめて自分事として考えたのが、この配信だったのです。それから一層このラジオを聴くのが楽しみになりました。

久しぶりに第5回の配信を聴きました。改めて聴くと田中さんの「はい、では録音を始めたいとおもいます」で始まるオープニングがとても初々しくて。このころはまだ、最近の放送のようにカッチリとした型ができてなかったのですね。懐かしいです。

この回の冒頭、田中さんは出張に娘さんを連れて行ったときのエピソードや、「働き方ラジオ」を聴いてくれた友人の反応についてもお話しています。こちらもとてもすてきなお話なので、ぜひラジオで聴いてみてください。

こちらのリンクからどうぞ。


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