シン・ヤマト! 【活動報告】10/7
庵野秀明監督による「宇宙戦艦ヤマト」の制作がアナウンスされましたね。
思わずPCの前で声が出ました。
ついに!本当に!庵野監督がヤマトを!
しかもリメイクではなく新作のストーリー。
シン・ヤマト!
どんな作品になるんだろう?
庵野監督のヤマト。
大傑作だったらもちろんうれしいけれど、大問題作でももう構わない気持ちです!
作品は時代と不可分です。
旧作「ヤマト」と完全にそっくりそのままのものを現代の技術でアップグレードして作ったとしても「懐かしい」「よく作ったなあ」以上の感動は生まれないでしょう。
今から半世紀前。まだアニメが若者のものでなく、現代より現実の戦争と離れていない時代。だからこそのヤマトでした。
アニメはTVまんがと呼ばれていました。子どもたちが観るもので若者の文化ではありませんでした。まんが映画に夢中になる若者たちはヤマトによって生まれた新しい風景です。「アニメージュ」の創刊号の表紙はヤマトです。
そして「やまと」という言葉は懐かしいアニメのタイトルでなく現実の戦争記憶として機能していた時代です。作り手の多くにとっても日本の敗戦は過去の歴史ではなく自らの実体験であったはずです。
実際の戦争体験者がいま若者に大ブームの「宇宙戦艦ヤマト」を観て感想を語るというTVのニュースがあったことを記憶しています。
作品は時代と不可分です。
たとえ中身だけをどれほど忠実に再現しても、それは別のものになります。別のものにしかなり得ないのです。
いかなる作品もその時代の新作であり、
新作は常に、成功の保証のないスリリングな挑戦となります。
ヤマトの最初の放送から半世紀。
当時ヤマトを作った人々がおそらくは想像していなかった世界に今我々は生きています。
再びヤマトが圧倒的な絶望の中から力強く飛び立つのだとしたらそれはどんな物語で、どんなヴィジュアルであるべきなのでしょうか?
シン・ヤマトを観るころまでには我々は現実の戦争と超巨大地震を経験している可能性は結構あります。
現代に庵野秀明監督がどんな「ヤマト」を作るのかすごく興味があります。
我々往年のファンを大いによろこばせてくれるヤマトかもしれませんし、あるいはまったく思いもよらない姿のヤマトを我々は観ることになるかもしれません。
楽しみです。