見出し画像

カップの8(2019年10月13日)

今日は小アルカナのカップの8逆位置です。

カップは水の元素で感情や気を表します。
土の器にたまり、風によって揺さぶられ、火によって蒸発します。
水の元素は土との相性は良いけれど、火や風によって揺さぶられることを好みません。
それは「ここが居心地がよい」「この人を思っていたい」という感情が切り裂かれたり揺さぶられたりするということです。
水はそのままでいたいのだけど、そのままほおっておくと腐ります。

感情が引き裂かれるように揺さぶられる体験は、新しい可能性を開くために大切なことです。

8の数字は、蓄積や圧縮力を表します。
7までの勢いのある流れをここでストップし、溜め込み客観的にそれを評価し、能動的に扱えるようにします。

カップの8は水の流れがここでストップし溜まります。
そして圧縮され濃厚になっていきます。
つまり思いを寄せるものに集中し、集中しすぎて他の人からは何をしているのかわからないようになるでしょう。
まるで夢の中をさまようかのように、他の人には見えない世界で気が濃くなっていきます。

逆位置なので、それが過ぎるのか、あるいは少なすぎるのか。

今日のサビアンシンボルは、天秤座20度「ユダヤ人のラビ」です。
迫害の歴史のあるユダヤ人は、時間性と場所性があるから存在する評価に、大きく振り回されました。
正しいとされるものに淘汰されそうになっても、その精神性を失うことなく毎日諦めることなくユダヤ人としての生き方を貫きました。
そして今はユダヤ人という存在は認められています。

天秤座20度は19度の泥棒集団がより大きな精神性となっています。
その精神をコツコツと育てることによって、いずれ大きな力となり表舞台で一定の評価をされることになります。

ユダヤ人が毎日ラビでお勤めをすることは、まだ誰も評価していない新しい考え方を、自分たち自身に確実に根付かせる行為と言えるでしょう。

カップの8が表すように、自分の思いに浸水していくことは、自分自身に思いを根づかせる行為です。
思いを圧縮し濃いものにしていきます。

逆位置なので、気を散らさず集中した方がよいということでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?