見出し画像

5法王(2020年11月18日)

https://www.instagram.com/tanakayukari_tarot/

今日のサビアンシンボルは、蠍座27度「行進している軍楽隊」です。06:30頃27度に入ります。

27という数字は、9の系統の三番目で向上心に溢れます。向上心で無理をすると言ってもよいかもしれません。9のように精神だけが旅をし、18のように物質の中から探し出そうとするのではなく、自らが生み出そうとする姿勢が表れるのが27です。

蠍座の向上心は、自分の信念を多くの人に共有共感してもらおうとします。だけどそれは惑星意識ならでは発想です。水の中で燃えようとする火が恒星意識なら、水の大地にその信念が打ち込まれます。軍楽隊の音楽は、エーテルの網に打ち込まれ一瞬のうちに広がります。

音楽は目に見えるものではなく、身体の外にあります。音楽によって心が軽くなる体験は、誰でもしたことがあると思いますが、これはエーテル体が変化するということです。私の場合、ペコっと一部がへこんでいるように感じることがあり、これが惑星意識を作り出すのか、と思うのですが、影を落とす部分と言ってもよい凹みは音楽でも戻ります。

ちなみに、対象化するべき、肉体の持つ自分の癖こだわりは、目覚めているときに見つけ出そうとしてもなかなか難しいものです。昼間に打ちあがる花火が見えないように、夜の暗闇の中でないと見出せないものです。変性意識や寝ているときの夢で見つけましょう。私の凹みも変性意識で見ているものです。

音楽はエーテル網を伝わり、人の感情を変化させます。音楽の持つ振動数が、自分の中に増えるような感じで、低次な部分が太っているところに高次な音楽が響くと、低次な部分が痩せて高次な部分が太っていきます。これは非常に心地の良いものです。

子どもたちのイライラ(大人でも可)を鎮めたいとき、クラシック音楽は有効です。わかるとかわからないとか以前の話で、音楽は肉の目が見えないところで絶大な力を発揮します。

ロゴスが音を身にまとった音楽、ロゴスが貫く音楽は、恒星の力を地上に持ち込みます。24度で山から下りてきた27度の軍楽隊もロゴスを持ちます。

今日のカードは5法王。4皇帝は縦横に広がる網目に拡大していき、5法王はこの網目に天と地を繋ぐように下りてきます。5の数字は自己主張や放出で、外に押し出すことで外部からのものを寄せ付けません。法王は天の意志をもたらし、善意と祝福を人々に与えますが、このとき人々の声を聴くことはありません。

法王は集団や集団感情に働きかけますが、個人を見ることはないのです。そもそも恒星は個人を認識しないので、暗く沈んでいるところは見えず、光り輝く部分に恒星の意図が降り注ぎます。暗く沈んでいるところには、恒星の力は届かないと言った方がよいでしょうか。

蠍座27度の軍楽隊も、周囲の声を聴くことはありません。自らの音で周囲の音は聴こえず、周囲の人が聴きたくなくても、軍楽隊の音楽は人々を貫きます。

5の数字の法王は、好き勝手することで周囲の人を同じ気分にしていきます。法王の放つ言葉は信者を貫き、つまり恒星の力が人々にもたらされ、法王は陰陽化しない法則を持ち込んでも、下にいる二人はそれを陰陽化し善悪にします。法王は決して良い悪いを言っていなくても、下の二人は、何か否定されたとか肯定されたとか、何をすべきで何をしてはいけないかと考えだします。

蠍座27度の軍楽隊は法王のように、人々の賛同は関係なく、天上の意志を持ち込みます。押し付ける気はないけれど、好き勝手やっているうちに人々は巻き込まれていくでしょう。軍楽隊の音楽が届く人と届かない人、その音楽を好む人もいれば好まない人もいて、恒星の力も同じように、力が降り注いでいたとしても、それを自分のものにできる人とできない人がいるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?