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ペンタクルス3(2020年7月29日)

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今日は小アルカナのペンタクルス3。

今日のサビアンシンボルは、獅子座7度「空の星座」です。
6度で限られた時間と空間の中での「私」を明確にし、それは6の数字の表す「環境に対する私」を知ったわけですが、7度では「今ここ」においての普遍化を試みます。

夜空に浮かぶ星座は、地球から見た星座であり、肉の目で見た星です。
コンステレーションとは、点と点を線で結び関連付けることで意味を持ちますが、文字と文字が繋がり言葉になるように、概念や一なるものをそのまま表してはいません。
恒星を正確に表現する言葉が存在しないように、正確な結びつきや意味を表す星座も存在しないのかもしれません。
星座には断片が映し出されているので、恒星を知るヒントにはなります。

私は高次な領域ではチームで動いていて、マウント・ラッシュモアのモニュメントのようにお互いの顔は見れず、超巨大な存在として4、5人が横並びになってあれやこれやしています。
今朝はそのうちの一人が「源氏星」について話していましたが、起きてから「なんで源氏星っていうのかなあ」と思うわけです。リゲルって言ったらいいのに、と。
もちろん私が変換して聞いているだけですが、コンステレーションや恒星の名前は、その恒星の意識そのものを指し示していることは確かです。

7の数字は落差を表し、獅子座7度の場合は、地上原理と天上原理の落差を表します。
5度で地上原理に落ちることを免れ、6度で地上における立ち位置を知り、7度で時間に支配されない普遍的な恒星を地上化します。
夜空を見上げて見える星が、地上的に見た「地上化された恒星」だとするならば、獅子座7度では、恒星が地上化された生き方になるでしょう。

ペンタクルス3は、土の中に埋蔵されている宝物を掘り起こすと言われています。
占星術では、土の元素は牡牛座、乙女座、山羊座で、どれも受け継ぐものに関係しますが、特に牡牛座は資質を掘り起こすことを目的としています。
90度関係にある獅子座と牡牛座は、どうしても似ていると感じてしまいます。
火と土なので決して相いれないはずなのですが、同じ固定宮だからか、内的な実感に生きるところが似ていると思うのです。

先ほど源氏星の話をしましたが、天皇家がアルシオンに繋がるように、豪族や旧家のルーツは恒星にあると言われています。
そういった意味では、純粋な血統は残っていないので、家系をたどることで恒星に辿り着くことは少ないでしょう。

ペンタクルス3は、資質を掘り起こせば、恒星にたどり着くことを表します。
獅子座7度「空の星座」は、肉体や家系など物質性と結びつくルーツを表しているのかもしれません。

松村先生の「タロットの神秘と解釈」には「金貨3では、物質的豊かさと宇宙的、あるいは精神的価値づけは分離できない。むしろ物質と精神をわけて考えるという習慣が発生する前の伝統を表しているかもしれない」とあります。

受け継いだ資質は肉体を通して再現され、それは収入に結びつきます。
精神が物質を生み、精神の反映が物質であり、「空の星座」を見上げれば、「私はあの星から来た」とわかります。

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