ペンタクルスクイーン（2020年4月8日）

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今日は小アルカナのペンタクルスクイーン。

ペンタクルスは土の元素で、物質や肉体を表します。
完成や完了であり、限界性があります。
火や風の元素からすると、土の元素はその活動力を封じ込められるように感じます。
肉体の中で精神や知性は、もっともっと遠くへ行こうとしています。

人物カードのクイーンは、高次な意識を表します。
キングの意志を受け取ることができる意識状態とは、目覚めているときには到底無理なもので、特殊です。
眠りと目覚めの狭間の意識のような、個人の枠を越えた状態です。

ペンタクルスのクイーンは、死んだような土の元素に、高次の意識を吹き込みます。
人形に魂が宿ったり、大切に使われている道具が物の怪になるように、生命力を与えることができます。

今日のサビアンシンボルは、牡羊座１９度「魔法のじゅうたん」です。
１６度で天秤座の侵入により牡羊座らしい活力を失いましたが、１９度では大風呂敷を広げることで、自らの創造力を引き出し、自分で自分に活力を与えます。
現実化不可能と思われるような荒唐無稽なイメージは、日常の限界を越えて心を躍らせます。
そして創造力へと変わります。
ペンタクルスクイーンのように、生命力を吹き込むことができれば、生活は生き生きと息を吹き返すでしょう。

土の元素のような繰り返される退屈な毎日は、火の活力によって息を吹き返します。
目に見える物事は同じで、繰り返しているに過ぎなくても、そこに精神や創造の力によって意味が与えられるなら、絨毯は乗り物に変わります。

ペンタクルスのクイーンが表す豊かさとは、たくさん持っているということではありません。
生命力豊かだということです。