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ソード9(2020年10月18日)

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今日は小アルカナのソード9。

今日のサビアンシンボルは、天秤座26度「互いに入れ替わる鷹と大きな白い鳩」です。蠍座は、天では鷹、地に下りてくると蠍に変化すると言われています。天秤座26度は、次のサイン蠍座を意識しています。

天秤座は、たくさんの客観的な視点から普遍的な自分を見出し、次の蠍座では、遍在化する自分を一つにかき集め力に変えます。天秤座が見出す、いつどこでも通用する自分とは、一つの視点に留まることがないので、バラバラで流動的です。一つに決めることを避けてきた天秤座は、視点を統一し定めようと試みます。気が散っていると、いつまで経っても終わらない仕事のように目的が達成されないので、集中し気を充満させることで、目的に向けた力に変えていこうとします。

26という数字は2+6=8で、8、17、26と続く8の系統の3番目です。26は8と17の性質を併せ持ちます。タロットカードで8は正義のカードです。力を溜め込み、自己の目的に向かって意志を打ち出し、また全惑星意識を表すカードでもあります。17は星のカードで、故郷の恒星の元型を取り戻します。恒星に包まれることで、エーテル体が星の力で満たされます。

立方体の陰陽化した6つの面がそれぞれ統合化すると、箱の中点にたどり着きます。中点からならどの次元にも共鳴でき、全惑星意識は恒星とマトリョーシカのように完全に型共鳴します。つまり8と17の性質を併せ持つと、恒星になりきります。

また26は、桁が一つ上の2と一つ下の6との組み合わせです。次元が一つ上の2ということは、太陽系でなく恒星を軸にしたアカシックレコードです。それに従う一つ下の6ということは、恒星を軸にして、地上で相応しい環境を見出した生き方をします。

創世記のノアの方舟で鳩は、洪水が終わり陸地があることを、メッセージとして運んできます。天の蠍と互いに入れ替わる大きな白い鳩は、恒星の元型にフィットした地上があることを、示唆しているようにも見えます。蠍座に入ると、鷹は地上に下りて蠍に変わり、理解や知恵は力に変わります。

蠍座という水の大地へ下りるため(たとえば同じ目的を持った人間関係に入るために)、天秤座26度では、立方体の中点から拡大縮小を繰り返し、恒星と大地とを行ったり来たり、あれやこれやと方向性をまとめていきます。

天秤座は風の元素なので仕方ないのだけど、最近引くカードがソードのキングかクイーンかナイトばかりです。今日もソードナイトだったけど、「他の表現をしてみよう」とのことでソード9で。

10の数字は運命の輪からもわかるように、時間と空間が存在する世界を表し、その手前の9は、本質に相応しい10を探して旅をします。9は、余計なことをしている暇はないし、本質に沿った旅をしなければなりません。環境に組み込まれる前の、何にも縛られない真に気楽な旅です。

ソード9はロゴスによって旅をします。風に従って旅をするというのは、知性や思想によって生活が組み立てられます。ロゴスに従った生き方には、意図のない言葉は存在せず、意図のない行為はあり得ません。

天秤座26度は今後の方向性をまとめていますが、まだ環境に組み込まれず、地上化していないと言えます。まだ地上に下りていない蠍座が、下りる場所を探しているような。つまり恒星の元型に基づくロゴスによって生き方を定めようとしています。天秤座の拡散力と蠍座の集中力によって、こだわりを解放し、視点を統一します。

天秤座が個人を越えた視点によって、普遍的な自己を見つけようとするのは、恒星の元型に完全に型共鳴し、地上生活に反映させようとしているのではないでしょうか。ソード9のようにロゴスに従うと、ルーティン化した日常生活は破綻します。決まりきった前提は何ひとつなく、すべての瞬間すべてのものが目覚めているのがソード9です。

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