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ソード9(2020年2月13日)

今日は小アルカナのソード9。

ソードは風の元素を象徴し、知性による判断や選択を表します。
感情や体調を考慮しないので、冷徹に感じるものが、現実を直視し冷静に判断するので、人の本質に気づかせてくれる面もあります。

9の数字は、生きることへの基本思想を表します。
価値観であり信条です。

ソードの9は、思想優位の生き方を表します。
生活のすべてに思想が浸透していきます。
感情や体は満足感や快楽を知っていますが、思考はそれを軽視します。
感情も体調も、目的のためには足を引っ張るいい加減なものに見えるのです。

今日のサビアンシンボルは、水瓶座24度「情熱に背を向けて自分の経験により教えている男」です。
情熱とは、向上心の代名詞のように聞こえるかもしれませんが、必ずしも志を持っているとは限りません。
向上心や意志が情熱に食べられてしまうことで、ただ情熱的に生きていれば自分自身を精一杯に生きて、なんだか素晴らしいような気になります。

24度では、純粋に自分自身の経験に基づいて冷静に考え判断し、伝えようとします。
どんなに共感的で情熱的な言葉や、多くの人が思い込んでいる考え方よりも、曖昧さのない完全な知恵とは、ときに優しいものです。
何も知らない情熱よりも、真に知っていることを重視します。

ソードの9にも水瓶座24度にも、人間のしくみについての探求心があります。
現実を直視する姿勢は、感情のオブラートに包まれた認識ではなく、もっと鋭く曖昧さの排除された認識です。
これは多数決で評価されるような価値観で生きている人からすると、斬新であり理解しがたいものです。
ソード9や水瓶座24度は、「普通ここではこうするでしょ」という考えを持たず、むしろ否定し嫌悪するでしょう。

この純粋な探求心と向上心のある思考は、真に優しいものではないでしょうか。
共感することや励ますことだけが、思いやりや優しさではありません。
人が何のために生きているのか、ということを知っていれば、それはすぐにわかるはずです。

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