カップの８（2019年10月27日）

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今日は小アルカナのカップの８逆位置。

カップは水の元素で感情や気を表します。
結合力や融合する性質があり、別々にする性質はありません。

８の数字は蓄積や凝縮を表します。
７の数字の水が流れ落ちるような活動力をせき止め、「目的のための力」に変えます。
出会ったたくさんの人の中から、同じ目的を持つ仲間が厳選され、一人では成し得なかったことをする力を蓄積に圧縮します。

カップの８は、「気が圧縮されること」「深く深く深層心理に入っていくこと」を表します。
また、他者との親密な関係を表し、それは外界を遮断し閉塞していきます。
あるいは、何か一つの目的に「没入していく」という意味が考えられるでしょう。

今日のサビアンシンボルは、蠍座４度「火のともったろうそくを運ぶ若者」です。
３度で構築された新しい自我は、他者との関係により成り立ち、一人ではできないことをここでしようとします。

４度では、濃密な情感の中で夢や希望を育みます。
火のともったろうそくは「希望」を表します。
ろうそくを運ぶ若者は、濃密な情感をもたらし、秘密を共有します。
火のともったろうそくを前に語られる話や、ろうそくの火がもたらす空気は濃密だということです。
誰にも話したことのない思いを共有し、お互いが心の隅々にまで入り込みます。
他では得られないような、今まで味わったことのないような深い感情体験が生まれます。

カップの８の表す、他者との閉塞された親密な関係は、夢や希望を幻想的に広げていきます。
逆位置なのは、外界の状況を一切考慮入れないこと、そして語られる「夢や希望」は「現実的ではないもの」であることを表しているでしょう。

決してこれは悪いことではなく、このように濃く深く押し広げられたイメージは、それにふさわしい現実を引き寄せます。
先にイメージがなければ実現はしないのですから、とても重要なことです。