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1魔術師(2020年9月24日)

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今日は大アルカナの1魔術師。

今日のサビアンシンボルは、天秤座2度「六番目の時代の光が七番目のものに変質する」から3度「新しい日の夜明け、すべてが変わった」です。23:30頃3度に入ります。

7番目のサインである天秤座は、内側にあるものが外側に反映されていき、隠し事ができません。思った瞬間に物質が変化するというより、人に伝わることで物質的現実が変化していきます。7という数字は落差によって上から下へ流れ落ちる活動力を表すので、葛藤によって無自覚な欲望が生まれ、それは人へと伝わりこの社会が作られていきます。

どうしてその仕事がしたいのか、なぜ家庭を持ちたいのか、なぜ家が欲しいのか。その答えを明確に持つ人は少なく、大抵は「みんなが持っているから」という、社会の中ではそれが当たり前で、それしか見てこなかったからです。多くの人が当たり前だと思うことによって世界は作られていきます。するとまるで世界が先にあり、その中で生きなければいけないと思うようになり、その想念によってまた世界が作られていきます。

天秤座はそのような流れに組み込まれるサインです。悪循環なのか好循環なのか、二極化したこの世界では多数決によって決まります。

天秤座2度のシンボルは「The light of the sixth race transmuted to the seventh.」です。どこに時代という言葉があるのかな?おそらくraceでしょうが、raceを調べてみると「人種、競争、種族、レース」などが出てきます。

人種は大きく分けて5種に分類されています。とすると6番目の人種とはこの世界に存在しない新しい人種ということになります。天秤座2度は、新しい生き方を提示する6番目の種族が7番目の種族になると言っています。肉体的人種ではなく、ルーツの恒星で分けるならどれくらいだろう。5でもいいし8でも9でもいい。大天使の数が決まっていないように明確ではないみたい。

2度は1度に対する反応なので、1度でお披露目となった個性に対して、2度では「ああでもないこうでもない」と評価されることになります。見る人によって評価が異なるのは、ひとりひとり投影するものが異なるからです。気分によっても変わって見えるくらいですから、あてにならないものですが、自分だけでは気づけない自分に気づかせてくれます。天秤座2度の場合、堅い自我の殻を破るのは、他者や環境から与えられる評価です。

とてもまじめに生きることを誇りに思っている人が、初対面の人に「ユーモアのある大胆な人だ」と言われた瞬間、何かがその人の中ではじけて急にいろいろなことに挑戦したくなったり、あるいは家に帰りたくなったりするようなものです。

天秤座2度のシンボルは、6の数字が7の数字に変質することが重要です。今ここにない新しい人種を生み出すために、乙女座までに形成された個性がより可能性を広げていきます。6の受容性が7の積極性に変わるのは、乙女座から天秤座への移行でもあり、この度数で乙女座の防衛心も個人性も剥ぎ取られます。自分らしくないことをしたくなるし、やってみると案外向いていることに気がつきます。

天秤座は社会内存在による評価や接触だけでなく、非物質存在のそれもあります。太陽が天秤座に入ったとたんに夢が変わりました。毎日サビアンを考えカードを読んでいるからでしょうが、明らかに違和感のある接触があって、夢の中で頭がぐわんぐわんして気持ち悪くなって倒れました。

1魔術師は世界内存在となり、いろいろやってみます。明確な着地点は決まっていないけれど、意図はある。今ここにある可能性を模索し、あらゆることに手を出します。1の数字は占星術では牡羊座と同じ意味ですが、天秤座もまた外に飛び出し、環境においての始まりを意味します。

魔術師はケテルの向こうである世界外から、ビナーの世界に飛び込みますが、ビナーが表す母体は社会や地球とは限りません。全惑星意識や恒星という母体もあります。天秤座が作る横の繋がりは、人でなくてもよいわけです。非物質存在との接触をテーマに、天秤座体験をしてみるのもよいのではないでしょう。

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