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ペンタクルスクイーン(2020年8月26日)

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今日は小アルカナのペンタクルスクイーン。

今日のサビアンシンボルは、乙女座4度「白人の子供たちと遊ぶ黒人の子供」です。
元のシンボルは「A colored child playing with white children.」で、white childrenとa colored childとなってます。
英語に詳しくないからわからないのだけど、この場合childrenとchildの違いは気にしなくてもよいのかな。

乙女座の排他機能は、視覚に関係します。
その他の部分を排除することで、明確な輪郭を作り、例えば「これはコップだ」と認識します。
反対に「これはコップだ」と思い込んでいるから、物質であるコップしか見えません。

人は見たいものしか見えず、知っているものしか見えないので、エーテル視がどういうものか少しでも気がつくと、ぐんぐん見えるようになります。
それは思考がエーテル体を認め、「ない」と思っていたものが「ある」に変わったからです。

精神論的に「人は見たいものしか見えない」と言うだけでなく、実際に視覚に影響します。

今日のシンボルは、このことについてよく表していると思います。
全体の一部に注意を向け、その他を排除することで、思考も視覚も安定します。
白が表す全体性や統合性の中の、黒い一点だけを視覚化し、他はないと思い込んでいるということです。
6恋人のカードで選択により、光と影、善と悪が生じることと同じです。
白人の子供たちと1人の黒人の子供の対比は、人の思考や視覚における、全体と一部を表しているのではないでしょうか。

白人の子供たちと黒人の子供は遊んでいるのですから、この度数は、全体を見ようとしているということです。
全体の一部を自分として、その他すべてを認識しようとする試みは、自分の中の偏見や思い込みを明確にします。
全惑星意識なら、白にも黒にもこだわらないし、むしろ気づかないこともあるので、外界における差別や偏見には関わらないでしょう。

全惑星意識でこの度数を考えると、常識やルールを含めた形骸化したあらゆるものに、命を吹き込むのではないでしょうか。
すでに中身がなくなり、形だけが残っている考え方は、全体の中の一部だけを注視している状態です。
全体を取り戻すと、本来の意味を取り戻し、改めることもできます。

物質とは、目に見える物体としてだけでなく、本質としての象徴と結びついています。
肉の目は、物質の形骸化した部分だけを見て、本質としての象徴は第3の目が見ていると考えてよいでしょう。

ペンタクルスクイーンは、空っぽになった物質に意味を与えることができます。
全体の一部である物体が、全体を取り戻すということです。
死んだように見え、価値を失い、意味のないものになっているものを、ペンタクルスクイーンは命を吹き込むように輝かせることができます。

乙女座4度は、惑星意識だと、外界に投影した光と影を元に全体を取り戻そうとするので、社会における人種差別や偏見に憤慨するかもしれません。
全惑星意識だと、投影するものがないので、そこに命を吹き込むことになります。
全惑星意識の人と話した時に、自分の思い込みに気がつき解放されるのは、形骸化したものに命が吹き込まれたということです。

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