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ワンドキング(2020年10月20日)

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今日は小アルカナのワンドキング。

今日のサビアンシンボルは、天秤座28度「輝く影響の最中にいる男」です。27度で上空を飛び下を見ていたわけですが、28度ではふと上に目を向け、目が眩むほどの太陽の光に包まれます。太陽を見ると一瞬で何も見えなくなるように、輝く光の中ではすべてが無になります。

27度で視点を統一するため、意識レベルを拡大し、一つ上の次元から物事を見ました。詳細に分けるのではなく、共通点によってカテゴライズすることで、視点は整理され統合されます。

「やることが重なり忙しく煩雑になると、何をしているのかわからなくなり、急に部屋の整理整頓がしたくなる」というのも、カテゴライズによる視点の整理と統合です。必ずしも具体的なやるべきことを整理する必要はなく、意識レベルで統合されると具体的な物事も単純化します。

28度はより意識を拡大し、またもや一つ上の次元に気がつきます。「太陽は上に向かって月、下に向かって太陽」というように、受容性と能動性は背中合わせに筒になっています。

占星術に関して、前世記憶なのか恒星意識でのことなのか、勉強する前から「知っている」と感じていました。だから「世の中の星占いは間違っている、本当の占星術をやらないと。」と思って勉強をはじめました。まだ誰もやっていないことだと思っていたら、すでに長年取り組んでらっしゃる先生がいて、その内容にも衝撃を受け、世の中の星占いがどうだとか一切気にならなくなりました。これも天秤座28度的体験です。恒星になりきるようなH6の意識体験も「輝く影響の最中」です。

数字の意味を考えるとき、最近用いるのが、一桁上の数字と一桁下の数字の組み合わせです。28は一桁上の2に従う8と考えると、8つの頂点を持つ信念体系の箱は、一つ上の次元のアカシックレコードに従い、つまり恒星に従っています。天秤座28度で包まれる光は、惑星をぶら下げた太陽ではなく、恒星としての太陽で、信念体系の箱は恒星の光で満たされます。

また28は1の系統の4番目で、はじまりの意志によって世界が作られ、定着することを表します。信念体系の箱が恒星の力で満たされ、箱の中点からは次元の上昇も下降も可能です。

この度数は、上空から見下ろす地上への依存を残していた場合、より上位の意識に包まれると、自我が揺らぎ自信を失うようなこともあり得ます。自分が一番だと思っていたのが、より優れた人に出会い希望が膨らむと同時に弱気になるようなものです。

天秤座28度は、H6の恒星ダイレクトの意識体験ではないかと言いましたが、それは普遍的で永遠の創造原理に触れるような体験です。まさにワンドキングです。

ワンドは火の元素を表し、土、水、風、火と縦に四つの段階があると考えたとき、火は一番上の階層でより上位の次元と繋がっています。この縦に並べられた階層が地上に映し出されたとき、横並びの4元素になります。

ペイジ、ナイト、クイーン、キングも同じように、縦に四つの意識レベルを表し、キングは恒星に匹敵します。ワンドキングは、私たちが生命体として意識できる範囲の限界の意識を表し、より上位の次元と繋がります。意識の限界の先では、私たちは生命体として存在することができません。無の括りが必要です。その先に行かないように、大天使が守護しているとも言えるし、大天使の中で私たちが生きているということです。

輝く光の中ではすべてが無になり、創造の源から発せられる意志にさらされます。限られた世界から永遠を目の当たりにすると、それは世界の終りのように感じるかもしれません。世界が終わる、あるいは死ぬというのは、永遠になることです。

天秤座28度ではワンドキングの創造の一撃をくらい、すべてが無になります。それによって個人がより普遍化すると考えられます。どこまで行っても癖とこだわりでしか生きていなかったのが、すべて無となり、こだわらなくなります。個体の違いなど些細なことだと感じるでしょう。

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