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ワンドクイーン(2020年7月27日)

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今日は小アルカナのワンドクイーン。

今日のサビアンシンボルは、獅子座5度「絶壁の端にある岩の塊」から6度「時代遅れの女と最先端の少女」です。23:10頃6度に入ります。
獅子座の火は5度の岩によって立ち止まります。
絶壁の端に岩があることで、危うく断崖絶壁から落下するところを免れます。
これは土の元素によって火の元素が消されるというよりも、恒星意識が再び地あるいは海に落ちることを防いでいるようにも見えます。
地は地上原理だし、海は蟹座の集団感情かもしれません。

崖は、生まれ落ちるイメージに近く、私に海に漂う美しい布を拾おうと崖から落ちた記憶があるように、この世界に入ることは「落ちる」体験です。

では、この岩は何を象徴しているのかというと、獅子座が1度から4度まで無視し続けてきた土の限界です。
無視し続けるということは、それを意識しているということで、下にあるものを見ないようにすると、それに足を引っ張られます。
恒星意識で生きるのだからと、肉体をおろそかにしていると、肉体はどんどん重くなり、唯一恒星にたどり着ける感情を掴み、芥川龍之介の蜘蛛の糸のように、思考も感情も身体も地獄に落ちます。

土の限界とは、物質世界すべてであり、そこに根拠を置くのなら、獅子座5度は挫折と感じるかもしれません。
目に見える世界で前に進めなくなり、獅子座の火まで消されてしまうのであれば、その人は大地に足首まで埋まっているのではないでしょうか。

二極化したこの地上では、何をしていても分割されていき、それを創造と呼ぶのかもしれませんが、その創造すべてに「誰に向けて?何のために?」という根拠を置きたがるように思います。
無自覚に物質世界に根拠を求めていくので、「精神が極限まで集中し、ただ楽しいんだ」ではいけないような気になるものです。
こういったことが、地上原理や集団感情に落ちていくということです。
誰かに認められるために、お金を稼ぐために、となった瞬間、自我が肉体の中にきっちり閉じ込められたように、火は土の中でだけ細々と燃えることになります。

落ちないためには、土や水を無視するのではなくよく見る、つまり現実を正確に理解する必要があります。

クイーンは林住期に対応すると言われ、林住期とは社会に参加しない、何にも貢献しない領域です。
林に住むとは、リリスが木の中腹に住むことに似ていますが、クイーンは時々地上に顔を出すかもしれません。
それはキングの意志を受胎しているからであり、ナイトに馬を与える必要があるからです。

ワンドクイーンは、地上に貢献しない創造の火を燃やします。
そういった意味で、芸術や創作に関係し、創造の力を与える存在です。
獅子座5度では、地に落ちないように土や水の限界をよく理解し、ワンドクイーンを自分自身の中に見出す必要があるでしょう。

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