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16塔(2020年1月22日)

今日は大アルカナの16塔のカード。

16の数字は1+6で7の系統です。
7は奇数で外に向けた積極性や活動力、伝達力を表しますが、16は偶数でその働きが内面に向かいます。

16塔のカードでは、絵柄にあるように、塔が象徴する硬化した自我が壊れます。
凝り固まった考え方や価値観が壊れるとは、今まで信頼してきたものが失われたり、自分自身を守っていた常識や秩序が崩壊するということ。
ですが、塔のカードの本来の意味は、この痛みや衝撃ではありません。

狭いところに閉じ込められていることから抜け出す、という意味では救いです。
自分自身の殻を破り、頭も心もスッキリすることで目が覚めます。
塔のカードは、優れたビジョンや本質的なものを受け取るための「解放」を意味します。

塔のカードは外からの衝撃で殻を破るように見えますが、そうとも限らず、内側から打ち破ることもあります。
限界を突破する力は、外的要因とは限らず内面の潜在的な力による場合もあり、つまり内面の力が外的要因を引き起こしていることもあるということです。

今日のサビアンシンボルは、水瓶座2度「予期されなかった雷雨」です。
1度で打ち出された理想を追い求める生き方は、2度で反撃に合います。
1度のシンボルは「古いレンガ造りの伝道所」です。
水瓶座の場所性に縛られない生き方に「伝道所は不要だろう、それは山羊座的だろう」と突っ込みが入ります。
伝道所が象徴するのは、山羊座的な古い考え方や価値観です。
今まで生き方を支えてきた価値観が、予期されなかった雷雨で打ち砕かれるということです。
打ち砕かれることによって、古くなった山羊座的価値観から自由になります。
すると自分自身の意志がはっきりとしてきます。

塔のカードそのままのシンボルで、水瓶座2度も信頼や常識が崩壊すると感じる場合もあれば、自らどこにも属したくない衝動に駆られるということもありそうです。
どちらにしても、古く固まった考え方から解放されるでしょう。

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