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3女帝のカード(2019年7月23日)

今日は大アルカナの3女帝のカードです。

3の数字は生産や創造を意味します。
唯一太一のものが陰陽に分割しこの世界が生まれますが、一番身近で分かりやすいものでは、大きなひとつであった私たちが男女に分化したことでしょう。
陰陽に分割したものは一つに戻ろうとしますが、男女が一つに戻ろうとしてもすでに異なるものになっている二つは、一つに戻ることはなく別の新しいものを生み出すことになります。

それこそが私たちが生きることそのものでもあり、いつでも何かを追い求める理由とも言えるわけです。

3女帝はその生産性や創造性を表します。
あらゆるものが一つに戻ろうとして、新しいものを生み出す。
細胞分裂を繰り返す私たちの体のように、絶えず生産し続けます。

異なる二つのものが一つに戻ろうと新しいものを生み出してしまうように、何かを生み出すことは、初めにあったものを変えてしまいます。
扉を開くたびに必ず新しい場所へ向かうような、生み出されたものは必ず新しいものです。

誰かがすでに生み出したものを、自分が生み出せば、それはまた異なるものになるものです。
つまりそれは、誰かが生み出したものを壊すことでもあり、自分自身のこれまでの意識状態も壊し、新しいものを生み出していることになります。

創造することには、太一に戻れず異なるものを生み出すという意味で破壊を含むわけです。

今日のサビアンシンボルは蟹座30度「アメリカ革命の娘」から獅子座1度「脳溢血の症例」です。
蟹座から獅子座への移行の日です。
蟹座は集団の中で個人がはみ出すことを拒否し、個人はより大きなものに淘汰されることを大切にしますが、獅子座は個人を外へと主張することをテーマとします。

アメリカ革命の娘は、属する愛着のある集団に疑問を持ち、いかにもアメリカ人らしい自分だけれど、大切な母国から離れていこうとします。
そして自己主張の獅子座へと入っていきます。
集団の中に同化し大きなエネルギーをチャージした後、その力を放出する過程へと移るわけです。

自分よりもはるかに大きな力の元で、沸々と個人性が強調されていきます。
学校や会社に属し、その中で「なにか自分にしかできないことをやりたい」と意欲を燃やしていくようなものでしょう。

獅子座1度「脳溢血の症例」では、身体の中の火が沸き上がり頭に上ることを表現しています。
自分の中の創造性が勢いよく飛び出そうとします。
自分でもよくわからないけれど、衝動的な行動に出たり、何か表現したくなったり、それは獅子座らしい創造性が発揮されている証拠です。

3女帝のカードの創造性には破壊が少なからず含まれるわけですが、獅子座1度では自分の中の蟹座的な集団的価値観を壊し、自身の中から創造性が発揮されるということでしょう。

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