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16塔(2020年10月30日)

https://www.instagram.com/tanakayukari_tarot/

今日のサビアンシンボルは、蠍座8度「湖面を横ぎって輝く月」です。08:40頃8度に入ります。7度で月の領域に潜り込み、エーテル体の混沌を味わい尽くしたあと、8度ではその月を中空に浮かべて眺めます。

夢は、その印象を掴んでいるうちは理解できず、手を離し宙に浮かべてみると急に理解できるものです。掴んで離さないうちはそれが何なのかわかりませんが、離れてみればよく見えるものです。

amazonのカートに必要そうな商品を入れておいて、忘れた頃に買うかどうするか決めるようなもので、すぐに結論を出してしまえば、そこですべての可能性が失われ、実は必要のないものを手に入れていることもあります。つかず離れずの距離で浮かべておくと、それをどう扱うべきかわかります。

これは意図を打ち込むときも同じです。肉体で考え決めたことは、肉体の外に出ることはありません。エーテル体で打ち込んだ意図はどこまでも広がり、可能性を引き寄せ、知らなかったことを知ることができます。

中空に浮かべる技術には慣れが必要です。夢を覚えて記録することも、その技術の習得に繋がります。すべてをエーテル体でやる。エーテル体で見て感じて考え決断する。それができると物質的で実際的なことだけに縛られることなく、全体を生きることができます。

湖を越える、湖を渡る月とは、水に沈まない月です。集合意識や集団感情に沈まない個人感情、感情に自己同一化しない自我です。蠍座7度では月に潜り込み、8度では月を対象化し、つまり集合意識の奥深くまで体験したことによって、感情やエーテル体を対象化することができるということです。

抑圧されたものや倫理を越えたタブーに触れると、傷つくことが多いものですが、この体験がなければ恒星意識を維持することはできません。上に等しく下を知らなければ、上限と下限を括ることができません。

今日の夢では、人をひき殺さないように走れと言われて、そんなことは当たり前だろうと思って車を運転していると、引きずられた死体が3体出てきて、なかなか殺さないのは難しいものだと思っていると、「道とは人を巻き込まないためにある。」と言われました。そりゃそうだ。

道教でいう道とは、学ぶことはできても教えることができないものです。道と一体になるためには修業が必要で、誰でも簡単に道に入ることはできません。入ることができないということは同時に、巻き込んではいけないということです。道に入ることは、肉体に依存している人からすれば死を意味するわけで、殺さないようにしなければなりません。

蠍座8度は、輝く月を対象化し飼い慣らし、どんなことも中空で気を練るように考えます。8の数字は信念体系の箱に関係するので、陰陽化したどの面にも接することなく、箱の中心で見て考えることと同じです。地に落とした時点で限界がおとずれ、形になることで型崩れします。

蠍座7度も8度も変性意識下での体験と考えてよいかもしれません。夢の体験は真に客観的で、偏ることがないので、知らないことを知ることができます。

8番目のサイン蠍座の8度の今日は16塔のカードです。8は結晶化した信念体系なので、8が二つ合わさると硬い結晶がぶつかって割れます。また喉のヴィシュダチャクラは16角形と言われているそうで、声もまた空気を割るものです。

筒になる塔は、恒星に飛び出すための建物です。地上に設置された建物が筒となり、恒星との通路になります。思考体と感情体と身体のうち、恒星に飛べるのは感情体なので、塔自体は身体に対応すると考えることができます。身体から感情体が恒星に飛び出すことそのものが、信念体系をクラッシュさせます。信念体系がクラッシュしたら飛び出せるというより、飛び出したからクラッシュしたと言ってもよいわけです。

蠍座7度の体験後の8度では、主客が流動化し自我を失った状態なので、信念体系はクラッシュしています。7度で潜り込んでいた月は塔の中で螺旋の渦を描き、8度で飛び出すのかもしれません。月は感情体を象徴し、湖面を横ぎって飛んでいきます。

建物(身体)から飛び出した感情体は、また戻ってきます。戻ってきた感情体によって、思考体と身体は進化することができます。恒星に接触すると分身を作ると言われ、塔のカードには、その一部のようなものが描かれています。のちのち星の身体に成長するものです。

さっき道教の道について書きましたが、wikiにこのようにありました。

中心概念の道(タオ)とは宇宙と人生の根源的な不滅の真理を指す。道の字は辶(しんにょう)が終わりを、首が始まりを示し、道の字自体が太極にもある二元論的要素を表している。この道(タオ)と一体となる修行のために錬丹術を用いて、不老不死の霊薬、丹を錬り、仙人となることを究極の理想とする。それはひとつの道に成ろうとしている。

丹を練り、仙人となることを究極の理想としており、これは分身作りに関係します。一つ上の次元の地球での身体と考えてよいものです。実はここ数日のカード、12吊られた男、18月、16塔は分身作りに関係するものです。

それにしても蠍座8度「湖面を横ぎって輝く月」が、恒星に飛び出し分身の欠片を作り出す様子だとすると、とても美しく衝撃的です。

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