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19太陽(2020年10月25日)

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今日は大アルカナの19太陽。

今日のサビアンシンボルは、蠍座3度「棟上げ式A house-raising.」です。08:05頃3度に入ります。

3は、相対的なものが流動的に影響し合う2に、もう一つ視点が生まれることで、二つのものを比較することができるようになります。三角形を思い浮かべてみると、一なるものが二つに分かれているようにも見えるし、二極化したものが一なるものに戻ろうとしているようにも見えます。

蠍座3度は家を建てています。家は自我を象徴するので、蠍座3度では2度で壊れた自我や人格を再構築していることになります。一なるものに戻るため陰陽化を解いた自我を再構築している、あるいは一なるものに戻った後、改めて陰陽化して地上に足を下ろしているのかもしれません。

蠍座の死と再生による自己変容が、蠍座1度から3度まで象徴的に表れています。他者あるいは高次存在との自他の区別がなくなる関係性の中で、新たに自我を構築する過程は、水の元素らしい喜びがあるでしょう。

19太陽のカードの絵柄は、上に太陽、下に二人の子どもが描かれています。この配置は、一なるものが自己分割した二人であり、つまり陰陽化した二人が一なるものに戻ろうとする様子に見えます。陰陽化したときの片割れはエーテル界にいます。影にまわった、エーテル界にいる私が、肉体を持ち物質界に生きる私を、大きな自己へと案内します。

表に向けた人格であるペルソナと背後にまわったシャドーは、太陽のカードの二人の子どもと言ってもよいでしょう。ペルソナは自己同一化した性別に大きく影響を受け、アニマあるいはアニムスどちらかを表に出し、どちらかを裏に回しています。夢で出会う異性はもう一人の私であり、影にまわった私でもあります。ザリガニや虫のように不快感のある存在だった、影にまわった私が成長すると、星の子どもになります。

蠍座3度は、エーテル界にいる子どもが、地上原理に従わない想像力を肉体を持つ子どもに伝え、地上に縛られない生活をはじめます。エーテル界にいる子どもは星の子どもですから、恒星的個性を持ちます。起きているときは目覚めることがなく、目覚めてしまえば地上的生活は揺らぎます。安定した生活のためには、星の子どもは裏にまわり寝ていなければなりません。

太陽のカードでは、恒星的私と肉体を持つ私が仲良く生き生きとしています。恒星を発見し包まれ、個人が消されるような体験の先に、高次な存在あるいは恒星とは、裏にまわり寝ていた私であると気がつきます。主体と客体が入れ替わり、どちらがどっちかわからないというのは、星の子どもも私であり肉体を持つ私も私だからです。

日々の安定した暮らしを無意識に望み、本質的な恒星的個性を生きることに抵抗している場合が多いでしょう。蠍座の初期度数の勢いは、この抵抗感を打ち破ります。縦軸が横軸を飲み込もうとするとき、その結合ポイントは16塔のような発射台になります。最も硬い信念体系とは、「今ここしか存在するはずはない」という思い込みです。

蠍座の結合力は、その関係性でしか通用しない価値観や感情体験を可能にします。それは一般的でも常識的でもない世界を作り上げ、どこか怪しく他の誰にも理解されないものです。蠍座の段階では、恒星的個性で生きるため、地上における私という存在を、根底から変えようとしています。

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