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絵を描くこと

絵を解釈することは、夢を解釈することに似ています。どんなに考えて上手に描いたとしても、夢がコントロールできず自分が映し出されるように、絵にも必ずその人が反映されます。絵のすごいところは、描くだけで肉体と精神が統合されていくところです。意味を言葉にする必要もなく、描くことそのものに癒しの効果があります。そして夢も、夢を体験すること自体が統合です。

これを積極的に利用し、進化を促すのが夢セラピーですが、絵を使うことも効果的です。どうしても夢の意味がわからないとき、その夢を絵に描いてみるといいです。見たものをそのまま描く必要はなく、色だけでも図形だけでもいいので、描くだけでスッキリするものです。

絵を解釈する一番わかりやすい方法は、生命の樹の配置をそのまま絵に当てはめることです。絵を正面にして、右上がコクマー、左上がビナー、右下がネツァク、左下がホド、中心がティファレト、中心の上がケテル、中心の下がイエソド、中心の右がケセド、中心の左がゲブラー、という具体に9つに分けます。それぞれの区分に何が書かれているか、何色が特徴的か、など考えていきます。人物の目線がどこを向いているか、物がどこからどこに向かって書かれているか、など話していくだけで、なんとなく理解していくものです。

バウムテストや風景構成法など、絵を描くことは、心理学の分野で研究されていて、かなり詳細に分析することも可能ですが、分析することよりも、絵を描くことそのもののダイナミズムに注目した方がいいように思います。どの分野でも、詳細な分析(たとえば病名をつけて区分けしていく)は理解するうえで非常に有効な知識になりますが、それは分割されたもので、本質からどんどん離れていくものであることは知っていた方がいいです。

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