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カップのペイジ(2019年10月11日)

今日は小アルカナのカップのペイジです。

カップは水の元素で、感情や気を表し、なんにでも結びつく性質があります。

人物カードのペイジは、地に足を着け地道に歩みを進めます。
それは平凡さや受動的な生き方を表します。

カップのペイジは、水の元素における平凡さを表します。
様々な出来事や、他人の考えや感情に揺れ動き、自分で自分のことを決められないような人です。
ペイジのあり方はごく一般的な人物を指すので、多くの人が実は自分で自分のことを決めているわけではないのです。

気づかぬうちに誰かの言葉に影響され、世の中の流れに乗り、それがまるで自分の生きる道かのように歩みだします。

カップのペイジは、いつもゆらゆらと揺れ、それは多くの人の共感を呼んだり、自立した人からすれば可愛く感じることもあるでしょう。

人物カードが占いで出た場合は、そういう人物との関わりや、自分自身がそういう存在になっていることなどを表します。

カップのペイジが恋愛の質問で出たなら、誰かにゆらゆらと惹かれている様子が想像できるでしょう。

今日は逆位置で出ましたが、逆位置の場合、否定語に変えてしまうというより、カードの意味を「やりすぎていないか」あるいは「やらなさすぎているのではないか」と読みます。
あるいは、ひっくり返っている状況と捉えてみるのも面白いでしょう。

カップのカードの逆位置なら、カップの水はこぼれてしまっているわけです。
思いは満ちることも留まることもできずに、こぼれてしまうのです。

今日のサビアンシンボルは、天秤座18度「逮捕された二人の男」です。
天秤座17度では、巻き込まれたややこしい問題から距離を置き、自分の中でなんとか答えを出そうと考えつくしました。
18度「逮捕された二人の男」では、もう一度そのややこしい問題に向き合おうとします。
「もうあの人とは関わるのをやめようか」と考えていた人も、もう一度話をしてみようとするわけです。

「逮捕された」というのは、誰もが関わりたくない人物と関わることで、自分自身も同類だとみなされることを表しています。
天秤座18度は、自分の確かな直観に従って、もう一度この人と関わる勇気が、今はあることを表しています。

つまり、昔は受け入れられなかった人物や出来事に、もう一度きちんと向き合おうとします。
あの頃はどうしようもなく嫌だったことも、今はその魅力に気がつくことができます。
それどころか、どうしても惹きつけられ、誰が何と言おうと味方になろう、実現させよう、となります。

カップのペイジが表すように、馬から降りその出来事や人物のもとへ足を運び、同じ目線で向き合います。
カップのナイトならば、ここで同調してしまって同類に見なされることもないでしょうが、ペイジは恋にでも落ちてしまったかのように、その出来事や人物に影響されるでしょう。

カップのペイジが逆位置で出ましたが、これは他人からすれば、「ああ、また巻き込まれてる」と見えてしまうということでしょう。
それでも自分の確かな直観に勇気を持つことが大切だということです。

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