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カップの2(2019年6月21日)

今日は小アルカナのカップの2です。

カップは結合力や融合、感情や情感を表します。
2の数字は1の目的が環境に入ることや、精神が肉体に宿ること、相反するもの、どちらか一方を意識すれば意識されるものとして存在し選択権はないこと、などを表します。

カップの2は、2つのものの結合や融合です。
感情的繋がりなどです。

タロットカードは小アルカナと言えども、普遍的かつ象徴的です。
何を質問するかによって引き出される回答は無限でしょう。

では今日は何と何を繋ぐのか。
サビアンシンボルを見てみます。

今日のサビアンシンボルは「海水浴をしている美女たち」です。
双子座最後の今日は、双子座の出し切ります。
双子座は個人の能力を限界まで発揮し押し出します。
個人をより広い世界に派手に見せつけます。
海水浴する美女のように、より広い世界で人々の注目を集めようとします。注目を集めるためには、個人の主張にこだわってばかりはいられません。
どんなものが流行り、何が求められているのか、そしてそれに個人を合わせていく必要があります。
注目を集める人は 、一見個人を主張しているように見えますが、実は個人の力は弱まり、より大きな意識の一部となっています。

カップの2が融合させるのは、集団と個人です。
個人を超えた大きな意識に個人が溶け込んでいきます。
サビアンシンボルで「海」で表現されるのは、集団的意識や母なる創造の意識、もっと大きくなるとハイアーセルフということでしょう。
泳いでいるのは「美女たち」ですから、人目を惹く個人としての主張を忘れてはいません。

二つのものには落差や対立が生じるもので、カップの場合それは落差として表れます。
水が上から下へと流れるように、個人は集団へと吸収されていきます。
正位置で出てるのでそれは好ましいことであり発展でしょう。
個人が吸収される集団をどこにするのか、それは個人の意識状態によります。

自分は何を目的とし、どう生きていくのか、そのために吸収される集団とはどれくらいの大きさでどのようなものなのか、確認しておくのも必要でしょう。
と言っても、水が下から上へ流れることがないように、吸収される大きな意識を選択することはできないでしょう。

私たちはそもそも大きな意識の一部であったのですから、選択権はないはずです。
しかし、何をしたいか、何をすべきかが他の誰かからの借り物であるなら、現代社会に飲み込まれていくことになります。

より大きなものに回帰するためには、個人の意識状態を発展させていく必要があります。
自分自身が何を目指し今何をしているのか、それは常に意識されるべきものです。

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