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14節制(2020年10月26日)

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今日は大アルカナの14節制。

今日のサビアンシンボルは、蠍座4度「火のともったろうそくを運ぶ若者」です。08:30頃4度に入ります。この度数は、未知の可能性に期待を抱く若者が、両手でそっと、火のともったろうそくを持っている様子が描かれています。

蠍座1度から3度で、他者あるいは高次存在との自他の区別がなくなる関係性の中で自我を再構築し、4度ではその自我に宿った火が消えないように手に持ちます。ろうそくの火は吹けば消えてしまう小さな火です。火は土や水に消されないように、勢いよく燃え続け、つまり常識や情に消されないよう、今ここにはない夢や希望に生きます。恒星意識は火の元素のような創造力や意図そのもので、恒星意識が社会の常識や集合意識に消されないようにすることも、火と土の関係です。

火を定着させ保持するため、4度では土の器と水の粘着力を使います。土の器とはルーツであり、水の粘着力とはエーテル体です。ルーツの恒星という器にエーテル体が満たされ、そこに恒星意識が宿ります。ルーツの器は掘り起こせば恒星にたどり着き、肉体の持つ記憶で生きるなら癖とこだわりの器です。エーテル体には恒星の記憶まですべてが書き込まれていますが、器の大きさによって思い出せる記憶は変化します。

蠍座4度では3度で再構築された自我に恒星意識が宿り、恒星意識に基づいた生き方をはじめようとします。そのためにエーテル体に書き込まれた記憶を呼び覚まし、それによって恒星意識が定着します。恒星意識によって記憶が蘇ると言った方が正しいのでしょうか。

たとえば前世記憶を思い出すとき、それが借り物に過ぎなくても実体験のように思い出します。これはエーテル体に書き込まれたものを再生するからこその体験で、思い出すこと=理解することになります。恒星に包まれると、それは疑いようのない実感の伴う体験であり、その体験によって記憶は蘇り、思い出すことは理解することだと実感します。

いつもサビアン解説まで書いた後、カードを引いてますが、毎回「なるほどなー」というカードが出ます。

今日の14節制は、時間も空間もないエーテル体の方が本体で、本体である大きな自己が、肉体を転々をすることが輪廻転生だというカードです。エーテル体の記憶が蘇り、大きな自己が私だと実感しているなら、この肉体は今同期している箱だと感じます。

肉体を中心に生きていると、固有性や個体にこだわり、過去は絶対で、過去によって今が作られると強く信じています。個人なんて存在せず、今ここしか存在しないと考える方が、まだ健全な気もしてきます。必ず明日は来ると信じていて、信じているから今日から続く明日が始まります。

節制のカードは、生命の樹ではティファレトからイエソドに意志が注がれています。意志がエーテル体に書き込まれることで、生き方が節制されることを表すカードですが、注がれる意志によってエーテル体の記憶が蘇るカードだと考えています。新月や日食も同じで、肉体に依存した個人意識が弱まることで、エーテル体に書き込まれた太古の記憶が呼び起こされます。

蠍座4度も、宿った恒星意識がエーテル体の記憶を引き出し、その実感によって生き方が明確になります。これは火が水によって定着するということでしょう。13死神で環境から抜け出した後の14節制と考えると、生まれ変わりであり、再構築された自我によって日常生活が作り直されるということです。

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