見出し画像

ワンド10(2020年1月9日)

今日は小アルカナのワンド10。

ワンドは火の元素で精神性や哲学性を表します。
燃えること、燃やすことに意味があり、やる気や意欲に満ち勢いのあることが重要です。

10の数字は完成を表します。
9で完成した柔軟で統合された精神性や価値観は、10で環境に入ることで形になります。
入学したり就職したり結婚したり。
形になることで、そのルールや人間関係の一部になり拘束されます。

ワンドの10は火の元素が、形になることに意欲を燃やします。
絵柄にあるようになんでもかんでも抱え込みます。
火の元素に計画性や効率化はないので、必要のない負担も無理をしてでも負いたがるでしょう。

今日のサビアンシンボルは、山羊座19度「大きな買い物袋を下げた五歳程度の子供」です。
シンボル通りに、無理をして責任や負担を負います。
山羊座16度から取り組んでいる、子どものような感情のコントロールは、19度でより能動的に訓化していくことになります。

山羊座は社会性が強く、個人は大きな組織やルールの一部となります。
19度でも、社会貢献や誰かのためになるために責任を負うことになります。
無理やり誰かから背負わされるというより、自分自身の感情の成長と訓化のために無理をする度数です。

ワンド10は負担を負い続けることで意欲を燃やし続けます。
ちなみに山羊座は10番目のサイン。
ワンド10は山羊座で燃える火であり、つまりは社会や個人を超えた組織の中で、個人の限界を超えて意欲を燃やすということです。

小アルカナは1から10までの数字と、人物カードから成り立ちますが、西洋占星術はサインもハウスも12で成り立ちます。
10で完成したものは11,12とはみ出すことで、特定の領域や物事の完成から脱することができます。
つまり次の円環に入る準備ができます。

小アルカナが10までなのは、4元素に分割され、本質的な第5元素を表すことがないからで、つまり世界に閉じ込められているからです。
世界内から外を覗くには大アルカナでないとできないということです。
ワンドの10は負担を負いますが、なぜ負担を負うのか、追うことでどんなことが起こるのか、その意味については表すことはありません。

4元素を揃えることを考えると、小アルカナひとつひとつの体験も必要かと考えて実際やってみましたが、結局世界から抜けられないどころか閉じ込められるので、大アルカナをコンプリートしていくことの方が有益で身軽で気楽でしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?