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カップキング(2020年2月9日)

今日は小アルカナのカップキング。

カップは水の元素で、情緒や愛情、気を表します。
人物カードのキングは、別次元からの仲介者として意志をもたらします。

カップのキングは、水の元素において始まりの動きを作り出します。
つまり集団感情や集団意識に働きかける能力を表します。
集団感情や集団意識は海で象徴されますが、静かな水面に一滴のしずくを落とすことで新しい流れが生まれるように、集団感情を敏感に読み取り影響を与えることで、感動を与えたり扇動したりできるということです。

今日のサビアンシンボルは、水瓶座20度「大きな白い鳩、メッセージの担い手」です。
山羊座を否定していた水瓶座は、今ここではない中空に自分らしい生き方を作り上げてきました。
20度で水瓶座は、目に見える現実に対し完全に心を開くことになります。
「現実世界を生きることも悪くない、というより、すべてに意味がありすべてがメッセージだ。」と気づきます。

これは内面を通して見るのではなく、つまりこだわりや思い込みに無自覚に目を向けるのではなく、外面を直視する覚悟を持ったからです。
いつでもどんなときでもあらゆるものがメッセージなのに、内面に集中しているために気がつかなかったのです。
ありのままの姿勢で、開いた心で現実を見ることで、そのメッセージに気がつくことができます。

カップのキングは仲介者として集団感情に働きかける力を持ちますが、他の元素のキングのように単独性がありません。
水の元素には独立性はなく、常にくっつく性質があるからです。
先行する別次元と今ここを繋ぐ存在として、ありのままの開いた心ですべてを直視します。
自身のこだわりに無自覚に従うようでは、仲介者としては不完全です。
集団意識を敏感に読み、あらゆる物事を肯定し、新しい動きをもたらすことは、メッセージを受け取りメッセージを届ける、その両方の働きがあるということでしょう。

カップのキングには、高次の意志を高次の感情の働きにするような、やわらかく柔軟な働きがあるように感じます。

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