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0愚者のカード(2019年11月12日)

今日は大アルカナの0愚者のカード。

愚者のカードに描かれる人物は、今にでも飛び出しそうに崖っぷちに立っています。
足元は見ることなく、導かれるように前を向き、大きな一歩を踏み出しています。
「境界線に立つもの」。それが愚者のカードです。

今いる場所から外を見ることができ、まだどこにも属さずこれからどこかへ行くことだけを知っています。
たとえば眠りに落ちること。これは覚醒した意識が境界線を越えて夢の世界へと飛び込みます。
愚者のカードは眠りと目覚めの境界線を自由に行き来する、とも言えるし、「どこへでも行ける」とも言えるでしょう。

あらゆる境界線にいるのが愚者であり、その境界面を表しています。
境界線にいてどこにも属さないということは、超越性を発揮することもできるし、完全に自由だということです。

今日のサビアンシンボルは、蠍座20度「2つの暗いカーテンを引いている女性」です。
この女性は、カーテンを開けたり閉めたりすることで、意識の切り替えをします。
超越的な領域へと意識を向かわせることもできれば、すぐに日常に戻ることもできます。
眠りと目覚めを自由自在に行き来するように、精神を自由に扱うことができることを表す度数です。

目に見える領域と見えない領域を、意識を切り替えることによって、両面クリアできるわけです。
光と影、両面を自分自身の心の中で育むようなものです。

愚者のカードが表す境界面は、暗いカーテンで表現されています。
カーテンを開け閉めすることは、意識の切り替えを表し、それは愚者のように超越性を持ち込むこともでき、完全に自由だということでしょう。

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