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ソードの2(2019年10月15日)

今日は小アルカナのソードの2。

ソードは風の元素で、知性や思考を表し、判断し選択することに関係します。
くっついているものを分断する力を表し、混沌や混乱を鋭く整理します。
「なんとなく」「こんな感じ」ではなく理論化しシステム化します。

2の数字は、相対的な二つのものを表し、一方が動けば他方も動き、そこに選択肢は存在せず、緊張関係が生まれます。
生産性は3、2はまだ何になるかわからない関係性を表します。

ソードの2は、知性が対象を見つけること、あるいはすでにあるものを分割することで生まれる緊張関係、変化に対する機敏な反応を表します。

今日のサビアンシンボルは、天秤座22度「噴水で鳥に水をやる子供」です。
21度では大海原が人を癒しましたが、22度では人工的なマイナスイオンでも感じられそうな噴水が鳥を癒しています。
鳥は精神性や夢や希望を表します。
その鳥に水をやるのは純粋な心を表す子供です。

天秤座22度では、強い心よりもどこか弱い心の中に純粋性を見つけ出します。
世間から隠れた人や、どこか寂しい人などを癒そうとする度数です。

21度で多くの人を一度に癒すのとは反対に、22度では一人一人に向き合います。
「心がなぜか惹かれてしまう」「かわいそうだと思ってどうにかしてあげたくなる」。
他人には見られたくない自分を、そういった人から感じていることもあるでしょう。
また、他人には見られたくない部分を共有することで癒しがもたらされるのは、天秤座22度らしいと言えます。

ソードの2はお互いが影響し合い、相手の考えや発言に合わせて、自分の考えが機敏に変化します。
22度の心の交流は、心理カウンセリングやセラピーのように言葉を介したものなのかもしれません。

心が言葉になることで癒しがもたらされることは、だれしも経験のあるものでしょう。

ソードの2は、純粋な判断のための二分を表し、決断や行動をするにはまだ早く、あくまで違いがあるという意味です。
天秤座の22度も、自分以外の対象の中に、自分自身の意志を見いだしているのかもしれません。

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