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12吊られた男(2020年10月28日)

https://www.instagram.com/tanakayukari_tarot/

今日は大アルカナの12吊られた男。

今日のサビアンシンボルは、蠍座6度「ゴールドラッシュ」です。08:30頃6度に入ります。ゴールドラッシュは金脈を求めて採掘者が殺到することを言い、この度数は欲望に我を忘れ、主体と客体の境界がなくなることで、5度でぶつかった限界を突破すると言います。

主体と客体という意識の双方向性があれば、そこには壁があり、陰陽魚図のように溶け合うことはなく、背中合わせで影響し合います。主体を失い、「我思う、ゆえに我あり」でなくなったとき、その壁を打ち破ることができます。

欲望に我を忘れることをきっかけに、個人の限界を打ち破るのが蠍座6度ですが、ここでは経済的価値としての金ではなく、本来の金の価値に我を忘れたいところです。蠍座5度は磐座でないかと言ったように、恒星との通路になっているなら、お金に我を忘れることはありません。

昨日のカード、ペンタクルスキングは地に下りて来た恒星意識であり、下りて来たことによって通路ができ、つまり人柱として天と地を繋ぎました。カードの絵柄の金貨はもともとは金です。金そのものが、天と地を繋いだ最後に降り立つ場所であり、7階段の一番下であり、虹が地に降り立つ地点です。最も霊性の高い物質が金であり、天との繋がりにおいて金は繁栄するものです。

と考えると、5度の磐座と金は恒星との繋がりという点で共通します。蠍座6度は、6という数字から考えても、地上との接点において相応しい環境を見出すと考えられます。物質に価値や意味を与え、その価値に人やお金が集まってくるかもしれませんが、恒星意識は地上まで下りてくることはないので、エーテルネットワークへの働きかけかもしれません。

ただの物質である金属や紙に意味を与えることで貨幣価値が生まれるのは、土と水の関係を表しています。8番目のサインである蠍座の水は、物に価値を与え、他者との関係性の中でお金を引き出したり引き寄せたりします。非物質存在との関係性の中では、霊性を与えられます。

12吊られた男が足をかける木は、7階段の一番下、虹が地に降り立つ領域で、大地に接触していません。地上との接点ぎりぎりのところに足をかけ、髪は地上に向けて広がっています。

カードを引く前に蠍座6度に関して見たビジョンでは、女の人が、大きな額の右上を天にぶつけて四角い傷ができたから縫って欲しいと言っていました。蠍座6度と関連した意味を見出せませんでしたが、そのあとカードを引いたら12吊られた男でした。

吊られた男のカードは、生命の樹では右の柱のゲブラーとホドを繋ぎます。頭はケテルに対応し、右上のおでこに重なるのは一つ上の次元のゲブラーとホドと考えてもよさそうです。右上のおでこを上位の意識にぶつけ、安定した足場を意味する四角い傷ができるというのは、吊られた男そのものです。

蠍座6度は恒星意識が地上との接点を持ち、地上ではなくエーテル領域で影響力を発揮するのではないかと言いましたが、これは吊られた男の意味するところと同じです。肉体感覚を停止し、内側から広がるネットワークを使って、移動することなく影響力を持ちます。集合意識に直接働きかけることで、必要なものを与え、必要なものを引き寄せることができます。

「新しくこんな仕事がしたいな」と思えば、そのような仕事が舞い込んでくるとか、夢の中で飲食店をやるようなことも吊られた男の影響力です。ゴールドラッシュという言葉と吊られた男は、なんとも正反対の印象です。吊られた男は欲望によって我を忘れることはありません。むしろ地上的な欲望は一切持たず、持たないからこそ頭から広がるネットワーク回路が開きます。

もう一つ見たビジョンでは、男の子が南国みたいな美しい海の上から珊瑚の上をまっすぐ走っていました。私はそれを左後ろから見ていて、つまり男の子は生命の樹で言うところの右の柱を下りていたということです。これも吊られた男の印象です。カードを引く前ですけどね。吊られた男は物質界では閉じ込められていますが、エーテル界では自由に海の上を走っています。

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