見出し画像

18月のカード(2019年11月8日)

今日は大アルカナの18月のカード。

月のカードは、無意識領域の混沌とした生命力あふれるものを引き出します。
月のカードの一つ前、17星のカードで高次の意識を受け取り、それにふさわしいものを引き出します。

上から受け取ったものと同質のものを下から引き出す。
上から受け取るものは、幾何学模様や光のようなもので「意図」や「意識」という形にならないもの。
下から引き出すものは、過去の記憶に関わり、すでに持っているもの。
「カレーを作る」という「意図」を実現するために、スーパーで食材を探し出すように、無意識領域から適合する「記憶」を探し出します。

月のカードが引き出すものは、抑圧されたものであることが多いです。
「意識が取りこぼしたもの」「社会常識にそぐわないという理由で抑圧したもの」。
そういったものが無意識領域に蓄積され、混沌としたイメージになっていきます。
おどろおどろしく、不気味なもの。
これが引き出されると、たいていゾッとします。

天の意志に相応しい、地の生命力を引き出すことは、新しい可能性を多彩に開き、イメージ化されます。
この過程は現実化のために必要な条件です。

今日のサビアンシンボルは、蠍座16度「いきなり笑い出す少女の顔」です。
どのサインも16度で反対側にあるサインの力が侵入します。
蠍座の場合は牡牛座です。
反対側の力を受け入れることで、どのサインもその資質が力強く豊かになります。

蠍座は自分に足りないものを他から補うために、強引に一体感を求めますが、反対の牡牛座は「自足」がテーマのサインです。
「すべて備わっている」「すべて持っている」という、資質の中に生きています。

蠍座16度で牡牛座の力が侵入し、掴み取ろうとしていた姿勢は力が抜けたようになります。
いきなり笑いだす少女のように、「自分らしくいればいい」という受容的な姿勢に変わります。
むしろ積極的に笑顔でいることで、あらゆるものを引き寄せようとするでしょう。

蠍座15度は、超越的な力を求め支配力を発揮しました。
そこで垣間見た力は、17星のカードが表す天の意志と言えるでしょう。
蠍座16度で受容的な態度に変わり資質に安住しようとするのは、18月のカードが表す過去に蓄積された記憶や、すでに持っているものが引き出されるということです。

蠍座が支配力を通して超越的な力を手に入れ、それに相応しいものを自分の資質のから引き出すことになるのでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?