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ペンタクルスナイト(2020年7月22日)

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今日は小アルカナのペンタクルスナイト。

そして今日のサビアンシンボルは、蟹座30度「アメリカ革命の娘」から獅子座1度「脳卒中の症例」です。
17:40頃獅子座に入ります。

土を放置すると硬く栄養分がなくなり、火を燃え風が吹き続ければすべて消してしまい、水を放置すれば腐るように、それぞれの元素が限界を超えると個人が消えます。二極化したこの世界で個人が消えることは「死」なので、その前に他の元素の影響により新陳代謝が起きます。

蟹座のエネルギーチャージは、ずぶずぶと海の底に沈み、自分がどこにいて何をすべきかを失わせます。
そのすれすれのところで、十分チャージしきったところで、火の元素である獅子座に移行します。

どんなものも維持できないのは、4元素がバランスをとっているからでもあり、限界を超え個人が消える前に新しい活動が始まります。
どんな人間関係も、どんな努力も、この世界では維持することはできません。
維持する方が不自然であり、目的が完了すれば終了という「意図」に生きることが重要です。
アカーシャの概念で、一なるものが4つに分かれ時間と空間が生まれたように、この世界を続けるためには4元素がバランスをとっている必要があるのでしょう。

家族や夫婦であっても、一緒にいると決めるならその「意志」を持つ必要があります。
運命によって結ばれたパートナーや仕事だから続けられるなんてあり得ず、目的が終了すれば離れてもよいし、続けるなら続ける「意志」が必要です。

蟹座30度で帰属する集合意識を吐き出し、獅子座1度では頭に血が上るように活力で噴出します。
気持ちよく波に乗り、自分は海の一部だと思いこんでいたのが、ここは「海」だと気がつき、つまり自分は海ではないと気がつき、海底から勢いよく飛び出します。

当たり前のように空気を吸って吐き、右足と左足を交互に出して歩き、お腹がすけば何か食べていますが、ふと「どうやって歩くんだっけ」と思った瞬間歩き方がわからなくなるという経験は、誰でも一度はあるんじゃないかと思います。
当たり前すぎる考え方や価値観は、ふとしたときに「なんでそんな風に思い込んでるんだろう」となるものです。

周囲の人を見渡し、親しい人の中に自分を発見し、見るものすべてが自己同一化している信念体系だと気がつくと、信念体系の一部がぺりぺりっと剥がれ落ち、解放されます。
すべて脱ぎ捨てることは不可能で、むしろすべて捨てる必要もなく、実感としては理解できなかったことが理解できる、気づかなかったことに気づく、となります。
脱いでも脱いでも、まだこんなに着込んでいるのかとなりますが、その脱ぐ瞬間の解放感はそれはそれでいいものです。

蟹座30度の気づきは、身近な環境や親しい人の中で起こるかもしれないし、夢の中で誰だか知らないけれどいつもそばにいてくれるおじさんが、どこの恒星意識かわかる、ということもあるかもしれない。

ペンタクルスナイトは、情動や感情を象徴する馬を乗りこなし、手には金貨を持っています。
金貨は土の元素を表し、肉体や物質など目に見える具体的なものを表しますが、占星術の土の元素は牡牛座、乙女座、山羊座であり資質、個性、社会性という意味を持ちます。

この金貨に、ホドロフスキーは金属としての「金」という意味を加えているそうですが、すると「金」は高次な意識の受け皿なので、ペンタクルスナイトはキングの意志を受け取ることになり、土の元素に資質という意味を加えるならば、ルーツの恒星意識との繋がりを表すことになります。

もともとナイトは全惑星意識を獲得した存在であり、恒星意識の受け皿になります。
ナイトは馬を乗りこなし、感情に振り回されることはありません。思考と感情と身体は、概ね同じ方向を向いています。
水の元素ならば流れる血液から恒星意識に繋がりますが、土の元素なので水晶球でスクライイングするかもしれません。

蟹座30度が所属意識の全体像を見るのは、ペンタクルスナイトがルーツの意識を手に取って見ている様子と重なります。
ナイトは手に持つ金貨に導かれようとしているようにも見え、それは蟹座の月が獅子座の太陽に導かれ、太陽になろうとしているようにも見えてきます。

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