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19太陽(2020年11月29日)

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今日のサビアンシンボルは、射手座8度「岩やその内部で形成されているもの」です。03:40頃8度に入ります。

8の数字を8番目のサイン蠍座を参考にしてみます。蠍座は、外に漏らすことなく、変容するまで内部で圧縮します。変容中は何をしているかわからず、外に出してはじめて、どのように変容したかがわかります。蠍座の自己変容は、射手座になってはじめて理解できるということです。

射手座8度も、なにやら自分の中で形成されるものがあり、それに突き動かされますが、それが何かはまだわかりません。7度でキューピッドに自我の扉をノックされ、外に出ることで、新たに自我を形成している最中だということです。

新しい自我を作るとき、今まで当たり前にしていたことができなくなり、自分らしくないことをするものです。理解できていたものにも違和感を感じ、素直に行動することができません。足を一歩踏み出すにも、不思議に感じるような、一言に一言に自信が持てなくなるような、そういった不安定な状態は、新しい自我を作るときの不穏さです。

今日のカードは19太陽です。やはりドアをノックしたのは、エーテル体の子どもです。肉体を持った小さな私は、大きな自己のごく一部分ですが、エーテル体の私は、その他すべてです。未知の可能性を持ち込むのは、エーテル体の子どもであり、小さな私を越えた大きな私です。

肉体は地球産で、エーテル体は恒星由来です。肉体は血筋や遺伝による資質なので、これは癖やこだわりに過ぎないのだけど、その資質すべてを知ることですら、なかなかできるものではありません。世の中にあるほとんどの自己啓発や自己実現は、この肉体の資質を生かそうとするものです。

恒星由来の星の子どもは、いつでも小さな私を呼び起こそうとしています。起きているときの私が仕事や日常の詳細に熱中していれば、星の子どもの声は聴こえませんが、やりきって飽き飽きとした私には聴こえます。射手座7度では星の子どもの声が聴こえ、それによって8度では、影を見たかのような不安が生まれます。

影が侵入してくると小さな私は揺らぎます。肉体のもつ資質が自分だと思っていた私が、自分ではないと影に回していたものが主張してくるのですから、家が嵐で壊れるような衝撃になります。射手座8度も窓ガラスが割れた家で、代わりの窓を探すことなく、外の広い世界そのものが家だと気づいていきます。家の外だと思っていた場所も、馴染めば自分の家になります。

射手座8度は、影にまわっている恒星由来のエーテル体の子どもが、家の中から働きかけます。家の中から突き抜ける力なら16塔のカードですが、19太陽のカードなので、気がついたら影が家の中にいて、それはもう一人の私だと気づいたとき、大きな自己を取り戻すということです。

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